レース回顧 PR

凱旋門賞を勝てる日本馬の条件はダービー→宝塚記念を連勝できる3歳馬

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昨日の凱旋門賞を振り返ってみたいと思います。
今年の日本参戦馬はサトノダイヤモンドとサトノノブレスの2頭でしたが、個人的には両馬とも好走は難しいだろうと思っていたので、ここまで記事には取り上げてきませんでした。

さて、今年の凱旋門賞は、エネイブルの強さばかりが際立つ結果となり、他馬が完全に引き立て役になってしまいました。

ラップの公式発表がありませんので、すべて推測となってしまいますが、1000m通過が59秒台後半~60秒台前半で、1400m通過が1.27.0くらい。ゴールまでの1000mが1.01.69なので、馬場を考えれば平均やや速めのペース。

勝ったエネイブルは、好スタートから2番手の絶好位に収まると、オブライエン勢の徹底マークにあいながらも、ポジションを落とすことなく直線に向くと、あとは後続を引き離して2馬身半差の完勝でした。

ラスト3Fは、推定で11.8秒-11.9秒-12.6秒で、最後の1Fでかなり時計がかかっていますが、おそらくペースを考えた鞍上・デットーリ騎手が直線入り口あたりで一気に加速しているからだと思われ、長く良い脚を使っていると言えます。結局、そのエンジンに誰もついていけなかったということだと思います。

さて、15着に完敗したサトノダイヤモンドですが、本質的に時計勝負に強いタイプで、日本の基準タイム差+2.8の時計ではこの敗戦も仕方ありません。
また、日本で勝った菊花賞、有馬記念ともにスローの瞬発力勝負で、ハイペースの消耗戦となった皐月賞、天皇賞(春)で負けているように、ペースが流れてしまうと切れ味を削がれてしまいます。

また、僚馬のサトノノブレスを連れて行ったのに、そのノブレスがアシスト機能を果たせず終いで、まったくもって消化不良なレースとなりました。
ノブレス鞍上の川田騎手はせっかく先手を取れたのに、オブライエン勢のマークに一歩引いた感じの消極的なレースで、最終的にはポジションを落としてしまいました。

ただ、上手くアシスト機能が働いたとしても、サトノダイヤモンドが上位を賑わす可能性は低かったと思います。

 
今年の凱旋門賞が行われたシャンティイ芝2400mも、来年から元に戻るロンシャン芝2400mも、基本的には時計がかかるコースです。
また、多頭数になればなるほどペースは速くなり、今回のように絶対的な1番人気がいる場合(今年はエネイブル)は、他厩舎のマークが厳しくなってさらにペースが上がります。

日本馬が好走するには、日本で同じような馬場と展開で結果を残していないと厳しいと思います。
しかし、日本の競馬はスローペースが多く、なかなかタフな消耗戦にはなりません。
もっとも近いコースは、おそらく阪神芝2200mでしょう。
阪神芝2200mは、上がりが34秒を切ることはまずありません。35秒を切ることも難しいコースで、瞬発力だけでは勝ち切れません(もちろん相手関係はありますが)。

個人的に考える凱旋門賞を勝てる日本馬の条件は、ダービー(オークス)→宝塚記念を連勝できる3歳馬です。
ダービー(オークス)を余力残しで勝って、古馬混合の宝塚記念でも勝てるような3歳馬が現れれば、夢が膨らみます。
 

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