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レースレベルが低く勝ったカデナも安穏とはしてられない【弥生賞のタイム分析】

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こんばんわ、ウキョーです。
先週の弥生賞はカデナが勝利し、ディープ産駒が今年初の重賞勝ちを収めました。
レース自体はどスローの瞬発力勝負で、クラシックに直結するとは思えず、それは勝ったカデナもそうだと思います。

各開催場の馬場差

3月4日(土)
中山 芝 +1.0 
中山ダート-0.1 
阪神 芝 -0.5 
阪神ダート-0.4 
小倉 芝 -0.2 
小倉ダート-0.1 

各開催場の馬場差

3月5日(日)
中山 芝 +0.5 
中山ダート+0.6 
阪神 芝 -0.6 
阪神ダート-0.6 
小倉 芝 -0.3 
小倉ダート+0.5 

※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。

中山は、先週から引き続き時計がかかっており、芝もダートもかなり遅い決着となっていた。

阪神は、馬場がかなり回復しており、芝もダートも時計が速くなった。

小倉は、芝の時計は速かったが、ダートは時計がかかっており、とくに日曜のダートは時計が遅い。

レースレベルが低く勝ったカデナも安穏とはしてられない/弥生賞

弥生賞は、カデナが重賞2連勝を決めて、皐月賞へ名乗りを上げました。

馬場差+0.5で、レースタイム差+1.6。

時計がかかる馬場だったとはいえ、レースタイム差+1.6はかかりすぎ。
皐月賞の前哨戦としては物足りない数字となってしまった。

×マイスタイルの逃げは、800m通過49.8秒-1000m通過63.2秒の超スローペースで、究極の瞬発力勝負となった。
このラップでは、後方勢にはノーチャンス。

勝ったカデナにとっては得意のヨーイドンで、願ってもない展開となった。
カデナは、中山芝2000mのコース相性が最悪だったため無印にしたが、ここを勝ち切ったのは力の証。
とはいえ、この時計では諸手を上げて喜べない。

昨年の弥生賞を勝ったマカヒキも、コース相性最悪で勝ち切って、その後ダービーを制した。
こう書くと、今年のカデナにも期待したくなるが、勝ちタイムが全然違う。
去年の勝ちタイムが1.59.9で、今年は2.03.2。馬場の差もあるが、いくらなんでもタイムが遅すぎる。

さらに、カデナの場合、このペースを大外ぶん回しという大雑把な競馬。
これでは、多頭数になったときにも不安。
このまま本番に直行すると思われるが、今のままでは強くは推せない。

2着×マイスタイルは、このペースならさすがに逃げ粘れる。誰も競りかけずに800mから1000mのラップが13.4秒、そこから12.7秒-12.3秒なら、500万下を勝ち切れる力があれば十分なペース。
それだけに、この2着も評価は難しい。

◎ダンビュライトは、時計がかかったのは絶好だったのだが、ここまでの瞬発力勝負になると、さすがに分が悪い。
スパッと斬れる脚はないので、現状ではここが一杯ということだろう。
もう少しペースが上がれば、差を詰めることはできそうだが、今回のレースが経験値として大したことがなかったのは残念だ。

2番人気△ダイワキャグニーは、このペースを2番手追走で、コンマ6秒差9着敗退。
前走のセントポーリア賞(東京芝1800m)と同じようなペースだっただけに、もうひと伸び欲しかったのが本音だが、ハイペースになったときのレースを見てみたい。


高速決着をモノにしたソウルスターリングが桜女王の筆頭候補に/チューリップ賞

土曜阪神に行われたチューリップ賞は、△ソウルスターリングが4連勝を飾り、無敗で桜花賞へコマを進めた。

馬場差-0.5で、レースタイム差-1.5。

先週から馬場が回復しそこそこ時計が出る馬場になったが、この時期の3歳牝馬戦でレースタイム差-1.5は相当に速い。
シンハライトが勝った去年のチューリップ賞がレースタイム差-1.9で、それに次ぐ速さである。
さらに、去年の馬場差が-1.5だったので、タイム的には今年の方が価値が高い。

レースは、ワールドフォーラブが800m通過46.4秒のハイペースで逃げ、△ソウルスターリングは4角5番手からラスト33.8秒で差し切り、2着以下に2馬身差。

序盤からスムーズなレース振りで、鞍上ルメール騎手が仕掛けると即座に反応し、ギアが上がるのも速い。
現状では他馬の追随を許さないほどの完成度で、桜花賞の最有力候補と言っていい。

2着ミスパンテールは、デビュー2戦目にもかかわらず、重賞のハイペースにも戸惑うことなく、ラストは上がり最速の33.7秒で◎リスグラシューを抑えたのだから、その潜在能力ははかりしれない。
桜花賞ではさすがに経験値が足りないだろうが、今後の重賞戦線で面白い存在となりそう。

◎リスグラシューは、3角あたりで若干折り合いを欠いたように見えたが、許容範囲内。それで、ミスパンテールに切れ負けしてしまったのは、個人的にはがっかり。
ただ、どちらかと言えば叩いて良くなるタイプなので、休み明けの分だと考えれば及第点は与えられる。

 

3歳戦の注目馬はアシャカダイキ/未勝利(中山ダ1200m)

先週の3歳戦で、もっとも見どころがあったのは、日曜の中山第2Rに行われた未勝利戦(ダ1200m)である。

馬場差+0.6で、レースタイム差-0.8。

日曜の中山ダートはかなり時計がかかっていたが、アシャカダイキのレースタイム差は、なんと-0.8だった。

この日、中山ダートで行われたのは全部で6鞍あったが、レースタイム差がマイナスになったのはアシャカダイキだけである。

レースは600m通過34.8秒-800m通過47.3秒のハイペースで、アシャカダイキは4角2番手から、上がり37.6秒で2着以下に7馬身差の圧勝。
2番手からこの上がりで上がられたら、他馬は手も足も出ない。

距離が延びて同じような脚を使えるかは、もう一段の成長が欲しいところだが、マイルまでなら対応可能だろう。
この時計なら、オープンでも即通用する。
 
 

次走の注目馬・フェルメッツァ

日曜 阪神第11R 大坂城S・芝1800m 6着フェルメッツァ

日曜の阪神芝の馬場差は-0.6とまずまず時計が速い馬場だったが、大坂城Sのレースタイム差は+0.9とかなり時計が遅かった。

勝った▲アストラエンブレムがスピードランク5位で、2着トルークマクトが同7位だから、時計勝負に強いスピードタイプでは厳しかった。

フェルメッツァは、前走の初富士S(中山芝1800m)を+0.6で勝っているが、本質的には時計勝負に強いタイプで、初オープンの今回がこの時計ではさすがに厳しかった。
それでも、勝った▲アストラエンブレムからコンマ3秒差の6着なら、オープンでのめどは立った。

次走以降、時計が速くなるコースに替われば変わり身が見込める。
 

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