マカヒキ　脅威の成長力で圧勝【弥生賞の回顧】

こんばんわ、ウキョーです。
いやぁ、マカヒキ強かったですねー。
私は、前走の若駒Sが時計面でそれほど強調できなかったため、過小評価していました。

各開催場の馬場差

各開催場の馬場差

※馬場差：当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。

　
中山は、芝もダートも先週と同じ傾向で、芝は土日ともに速く、ダートはパサパサで時計がかかっている。

阪神は、土曜の芝が相当に速かったが、一転して日曜の芝は時計がかかっており、時計は非常に読みにくい。ダートは、土日ともに速かった。

小倉は、芝は土日ともに速かったが、ダートは両日、時計がかかっている。

マカヒキ　脅威の成長力で圧勝／弥生賞

マカヒキが3強対決を制した弥生賞から振り返ってみる。
馬場差－0.4で、レースタイム差が－2.1。

先週の中山記念も速かったが、今年の弥生賞の速さは尋常ではない。この日のレースタイム差が－1.0を超えたのは、弥生賞だけ。
馬場差は例年通りだったのに、弥生賞だけが突出して時計が速い。

ケンホファヴァルトの逃げは、1000m通過59.5秒のハイペース。
このペースで、ラストが12.5-11.3-11.3なのだから、4角8番手から差し切ったマカヒキの瞬発力は凄まじい。

マカヒキは、前走の若駒S（京都芝2000m）でも、1000m通過63.4秒の超スローペースを、上がり32.6秒で差し切っており、たしかに瞬発力は非凡だった。
しかし、私はスローペースのヨーイドンで計時された瞬発力は評価できないと思っているので、マカヒキの前走を評価しなかった。

それを、レースレコードで差し切るのだから驚いた。
前走の瞬発力を、ハイペースのレースでも使いきるのだから、マカヒキの力を見誤っていたとしか言えない。

これで無傷の3連勝。無敗で弥生賞を制したのは、去年のサトノクラウンやロジユニヴァース、ディープインパクト、アグネスタキオン、フジキセキ、ダイシンフブキと数少ないが、さらに皐月賞まで制するとなると、ディープとタキオンの2頭しかいない。
さて、マカヒキはどうなるか。

1番人気の×リオンディーズは、終始かかりっぱなしで、直線早めに先頭に立ってしまったことで、マカヒキのいい目標になってしまった。
それでも2着を確保するあたりは地力が一枚も二枚も上。
休み明けでテンションが上がっていただけなら、本番での巻き返しは十分可能。
ただ、初の2000mでかかっていたのは気になるところ。実際、あのハイペースで折り合えないとなると、距離が延びて不安になってくる。

3番人気の◎エアスピネルは、上位2頭から2馬身離された3着。
それでも、4着には5馬身差をつけているのだから、相手が悪かったとしか言いようがない。
マカヒキはともかく、×リオンディーズには、これで2連敗。正攻法で勝てないことがわかったのは、本番前の収穫と言っていいが、逆転するには奇策が必要になりそうだ。

4着以下の馬たちは、現段階では上記3頭には太刀打ちできない。


　

メジャーエンブレムに堂々の挑戦状！　シンハライト快勝／チューリップ賞

次は、土曜の阪神で行われたチューリップ賞を振り返る。
馬場差－1.6で、レースタイム差が－1.9。

ヴィブロスの逃げは、半マイル通過46.8秒、1000m通過58.9秒で、この時期の3歳牝馬戦としてはハイペース。

勝った▲シンハライトは、このペースをラスト11.2秒-11.1秒-11.6秒で差し切っており、弥生賞のマカヒキに負けず劣らずの瞬発力を披露した。
前走の紅梅Sは、馬場差－0.7でレースタイム差－1.0という高速決着をものにしており、時計が速い馬場に向くタイプではあるが、それにしても今回の1.32.8は速い！

2着△ジュエラーともども、本番では前に行くであろうメジャーエンブレムに肉薄できる器である。
ただ、両者ともに自分でレースを作れない弱みがあり、その点ではメジャーエンブレムに劣ってしまう。
それでも、▲シンハライトがStop！メジャーエンブレムの筆頭であるのは間違いないだろう。

2着△ジュエラーは、前走のシンザン記念も速かったが、そこからさらに1.3秒縮めてきたのは力の証。今回は▲シンハライトに後れを取ったが、両者の力差はほとんどないと思っていい。
　
　

３歳戦の注目馬はオーダードリブン／未勝利戦（中山芝2000m）

土曜の中山第5Rに行われた未勝利戦（芝2000m）の時計が速かった。

勝ったオーダードリブンの勝ちタイムは2.01.2。
馬場差－0.6で、レースタイム差－2.3。

時計が出る馬場だったとはいえ、このタイムはかなり速い。
1000m通過59.7秒のハイペースを、オーダードリブンは4角12番手から35.1秒で差し切った。
前走の新馬戦（東京芝2000m）は、稍重馬場でレースタイム差＋1.5という時計がかかった馬場でハートレーの2着だったが、今回は大幅に時計を詰めてきた。

どうしてもテンに遅くて後方からの競馬になってしまっているので、もう少しレースの幅が広がれば重賞でも安定した走りが期待できる。
　
　

次走の注目馬・スカイキューティー

土曜　中山第11Ｒ オーシャンS（G3）・芝1200m８着スカイキューティー

この日の中山芝の馬場差は－0.6で、オーシャンSのレースタイム差は－0.7。
ハクサンムーンが前半600m32.7秒のハイペースで逃げ、スカイキューティーにとっては初の超ハイペースとなり、初オープンにして手痛い洗礼を受けた。

それでも、2番手からの積極的な競馬で、さすがに最後は止まってしまったが、コンマ6秒差なら上出来。

そもそも時計がかかる馬場が得意なタイプなので、今回の時計では速すぎた。
今回の敗戦は良い経験となったはずで、今後はある程度のスピード競馬なら対応してくるだろう。時計がかかればベストだが、次走は要注意である。
　

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