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レーヌミノルの強さは本物 フロックじゃない【桜花賞のタイム分析】

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こんばんわ、ウキョーです。
先週の桜花賞は、ソウルスターリングがまさかの3着敗退。人気を大きく裏切る格好となってしまいました。
阪神JF、チューリップ賞のレース振りから、苦手とする時計のかかる馬場も克服できるだろうと思っていましたが、残念ながら無理でした。

各開催場の馬場差

4月8日(土)
中山 芝 +1.0 
中山ダート-2.3 
阪神 芝 +0.5 
阪神ダート-2.0 
福島 芝 -1.2 
福島ダート+0.3 

各開催場の馬場差

4月9日(月)
中山 芝 +3.0 
中山ダート-1.9 
阪神 芝 +1.0 
阪神ダート-2.2 
福島 芝 -1.4 
福島ダート+0.9 

※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。

先週の中山は、馬場が回復する暇もなく芝は悪化するばかり。とくに日曜の芝コースの馬場差は、ついに+3まで来てしまった。来週の皐月賞は、いったいどんな馬場で行われるというのだろうか。

阪神も先週から引き続き、芝の時計が遅く、ダートの時計は速かった。とくにダートの高速化はすさまじく、時計勝負に対応できないとどうにもならない。

福島は、開幕週らしく芝はかなりの高速決着が続いているが、ダートは開幕から時計がかかっている。

レーヌミノルの強さは本物 フロックじゃない/桜花賞

桜花賞は、ダントツ1番人気の◎ソウルスターリングがまさかの3着敗退。

馬場差+1.0で、レースタイム差+-0。

レースタイム差はなんとか+-0で持ちこたえたが、時計はかかっている。
勝った×レーヌミノルがスピードランク9位、2着○リスグラシューが同12位だから、時計勝負に強いスピードタイプには厳しかった。

それは、ダントツ1番人気を裏切った3着◎ソウルスターリングもそうだった。
高速決着でこそということはわかっていたものの、力で圧倒できると思っていたが、残念ながらそこまでの力はなかった。
とはいえ、この時計でコンマ1秒差に踏みとどまれているのだから、力上位であるのは間違いない。
次走以降、時計が速いコースに替われば変わり身が見込める。

勝った×レーヌミノルは、小倉2歳S(小倉芝1200m)のタイム分析でも書いたが、その潜在能力は折り紙つき。
さらに、時計がかかったことが奏功し、勝ち味の遅さを補った格好となった。
馬場に助けられたのは確かだが、ラップを見ると、その強さは際立っている。

序盤にカワキタエンカが出していくと、2F目10.9秒-3F目11.1秒という超ハイペースで、1000m通過は58.3秒の殺人ラップ。
ラスト1Fで12.8秒を要するという、かなりタフなレースとなった。

離れていたとはいえ、×レーヌミノルはこのペースを4番手から抜け出して、○リスグラシューに半馬身差なのだから、掛け値なしに強かった。

そして見逃せないのが、コンマ6秒差に踏みとどまったカワキタエンカである。
このペースなら大差シンガリ負けでもおかしくない。
2番手追走のヴゼットジョリーや、3番手のショーウェイより先着するのだから、かなりのスピードを秘めている。
次走以降、その走りに注目したい。


ジョーストリクトリ本番にはつながりそうにない/ニュージーランドT

NHKマイルCの前哨戦であるニュージーランドTは、▲ジョーストリクトリが初重賞制覇を飾った。

馬場差+1.0で、レースタイム差+1.6。

中山芝は相変わらず時計がかかる馬場で、ニュージーランドTもかなり遅い決着となった。
ここまで時計がかかると、高速決着を得意とするスピードタイプではどうにもならない。

勝った▲ジョーストリクトリがスピードランク11位、2着◎メイソンジュニアが同9位である。

1000m通過60.7秒のスローペースで、4着までが先行集団という完全な前残り。
これでは、ハイペース必至の高速決着が当たり前の東京マイルで行われる本番にはつながらない。

頑張ったのは、スピードランク1位で4角9番手からコンマ3秒差に差し込んできたタイムトリップである。
ペースが上がって時計が速くなれば、重賞でもやっていける。
本番での変わり身が見込める。

また、×スズカメジャーも、9-12-15という位置取りから、ラスト34.7秒でコンマ4秒差6着だから、これもペースが流れれば重賞でも上位を窺える。
ただ、他の馬が動いたときに動けなかったところを見ると、若干反応が悪いのか、スピードに乗るのが遅いのか。いずれにせよ、乗り難しいタイプではありそうだ。

だらしなかったのは、3番手追走から7着に敗れた○タイセイスターリーである。
スピードランク14位だから、時計もピッタリだったはず。
重賞では、まだまだ力不足ということだろう。

 

3歳戦の注目馬はニーマルサンデー/未勝利(中山ダ1800m)

先週の3歳戦で、もっとも見どころがあったのは、土曜の中山第6Rに行われた未勝利戦(ダ1800m)である。

馬場差-2.3で、レースタイム差-4.1。

土曜の中山ダートはかなり時計が速かったが、ニーマルサンデーのレースタイム差-4.1はとんでもなく速い。
今年行われた中山ダ1800mの一番時計である(タイムではなく、レースタイム差)。

2、3着馬が3馬身半差で、4着馬はそこから8馬身差である。

この時計なら、いますぐ古馬オープンでも通用しそうなくらいの速さだ。
これまでの勝ち味の遅さはなんだったのか。とにかく時計勝負になったときの強さははかりしれない。

次走以降も、時計が速いコースなら昇級しても即通用、オープンでも十分勝負になる。
 
 

次走の注目馬・エテルナミノル

土曜 阪神第11R 阪神牝馬S・芝1600m 5着エテルナミノル

土曜の阪神芝は時計がかかっており、阪神牝馬Sもレースタイム差+0.6と時計が遅かった。
勝った▲ミッキークイーンは別格として、2着×アドマイヤリードはスピードランク14位、3着ジュールポレールが同4位、4着クロコスミアが同7位、5着△トーセンビクトリーが同10位である。

そんな中、エテルナミノルは、スピードランク1位で5着に踏みとどまった。
着差は1秒差だが、×アドマイヤリードからはコンマ7秒差。

G1ではまだまだ厳しいと思われるが、G3、G2クラスなら力は足りる。
時計が速いコースに替わっての巻き返しが期待できそうだ。
 

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