各開催場の馬場差
中山 芝 | -2.8 | |
---|---|---|
中山ダート | -0.4 | |
阪神 芝 | -0.4 | |
阪神ダート | -0.9 | |
福島 芝 | -0.7 | |
福島ダート | +1.4 |
中山 芝 | -1.5 | |
---|---|---|
中山ダート | -0.9 | |
阪神 芝 | -0.5 | |
阪神ダート | -0.5 | |
福島 芝 | -1.5 | |
福島ダート | +0.2 |
※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。
中山の芝のタイムが、あり得ない速さになっている。
昨年の改修で速くなるとは思っていたが、前開催までの時計はちょっと速い程度で誤差の範囲だったので、それほど気にならなかった。ところが、今開催になってからの速さは異常である。
この時計が異常なのか、それともスタンダードになってしまうのか、秋開催を待たねばわからないが、コースデータを見直さなければならないかもしれない。
とりあえず、今開催の中山芝レースに出走した全馬の次走の成績を確認し、各コースとの相関関係を調べないと。
とても難しいドゥラメンテの評価
それでは、とてつもなく時計が速くなった皐月賞から見てみよう。
馬場差-1.5で、レースタイム差が-2.6。これまでの皐月賞からは考えられない時計である。さらに、勝ったドゥラメンテの上がりが33.9秒! 時計だけ見るとドゥラメンテはむちゃくちゃ強い。
ただ、ダービー卿CTのモーリスもそうだったように、今の中山芝コースは、やたらと上りが速い。春輿S(芝1600m)のサトノアラジンに至っては、上がりが32.7秒である。
ダービー卿CTではモーリスを評価したものの、今では、その評価が妥当だったのか迷っている。皐月賞のドゥラメンテの評価も悩ましい。
この時計では、◎ダノンプラチナや〇タガノエスプレッソには厳しい。両頭ともに、4角で外に膨れるドゥラメンテに不利を被ったものの、あの不利がなくても上位は難しかっただろう。
さて、皐月賞の結果がダービーに直結するかどうかというと、上位陣で良さそうなのは、4着のブライトエンブレムくらいである。
勝ったドゥラメンテは、M・デムーロ騎手が「怖かった」と言うほどの気性が不安点。タイム面ではたしかに即通用するが、2400mの距離を乗り切れるかどうか。
2着の▲リアルスティールは、マイルから2000mくらいが向きそうなタイプで、距離が延びるダービーでドゥラメンテを逆転するのは相当に難しい。
それは、1番人気で6着に敗れたサトノクラウンも同じ。こちらは、リアルスティールよりもマイル向きに見える。
さほど強調できなかったアンタレスS
土曜日に行われたアンタレスSも見てみよう。
馬場差-0.9で、レースタイム差-0.3。タイム面では、さほど強調はできない結果となった。
1000m通過が60.1秒のやや速いペースから、行った行ったの決着。勝った◎クリノスターオーは、コース相性が抜群に良かったので、これはデータ通り。
2着▲アジアエクスプレスは、よく頑張っている。一線級相手でも見劣らないことは証明できた。
3着〇ナムラビクターは、出遅れが致命傷となった。本来、出遅れることは少ないので、今後もダート戦線では注意が必要。
今週で注目したいレースは、日曜日の福島第3R 3歳未勝利戦(ダ1700m)。
馬場差+0.2で、レースタイム差-0.8は、未勝利戦としては破格の時計。不利枠を克服して勝ったフクノドービルは、9戦目での初勝利。戦績だけ見ると大したことないが、この時計で走れるなら昇級しても通用するレベル。
2着エルブダムールは、3着に6馬身差をつけて惜敗。次走は確勝級。
次走の注目馬・エスメラルディーナ
日曜 中山第10R 京葉S(OP・ダ1200m)10着エスメラルディーナ
京葉Sは、馬場差-0.9で、レースタイム差+0.7。
やけに時計がかかっており、時計勝負に強いエスメラルディーナにとっては無理なレースとなってしまった。
それに、そもそも中山ダ1200mには向かないタイプなので、今回の敗戦は気にしなくていい。コンマ5秒差なら頑張っているし、時計が速くなる馬場に替われば一変しても不思議ない。