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ルージュバックの本質が見えた【エプソムCのタイム分析】

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こんばんわ、ウキョーです。
先週のエプソムCは、大外からルージュバックが鮮やかな差し切り勝ち。
ここでは厳しいんじゃないかと思っていただけに、驚きの勝利でした。

各開催場の馬場差

6月11日(土)
東京 芝 +0.1 
東京ダート-0.1 
阪神 芝 -1.5 
阪神ダート-1.5 

各開催場の馬場差

6月12日(日)
東京 芝 -0.8 
東京ダート-0.2 
阪神 芝 -1.8 
阪神ダート-1.0 

※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。

 
東京の芝は、土曜の時計は遅かったが、日曜は一転、速くなっていおり、非常に馬場が読みづらい。
ダートは、土日ともにほぼ基準タイム通り。

阪神は、土日ともに芝もダートも高速馬場で、時計勝負に対応できないと手も足も出ない状況だった。

ルージュバックの本質が見えた/エプソムC

ルージュバックがきさらぎ賞以来の勝利を挙げたエプソムCから振り返る。
馬場差-0.8で、レースタイム差+0.2

時計が出る馬場で、レースタイム差+0.2は遅すぎる。
重賞としては物足りず、今年は出世レースにはならないかもしれない。

時計がかかった結果、時計勝負に強い◎ロジチャリス△ラングレーエキストラエンドらが伸びを欠いた。

 
時計勝負になると甘くなるマイネルミラノが、1000m通過60.5秒のスローペースで逃げる。
そこからも、ペースがほぼ上がらずに、直線ヨーイドンの瞬発力勝負になってしまった。
マイネルミラノも、レースタイム差+0.2という得意の時計に仕上げたのだが、瞬発力勝負を得意にするルージュバックと、○フルーキーに差し切られる結果となった。

勝ったルージュバックは、本質的には時計勝負に強いタイプだったのが、桜花賞からの敗退続きが経験となり、時計がかかっても対応できるようになっている。
とはいえ、レースタイム差+0.2のレースで2馬身半差をつけて勝ち切るのは驚きである。

もしかしたら、ルージュバックは1800mのスペシャリストなのかもしれない。
しかし、今回の結果が経験の証だとすれば、ルージュバックの成長力は意外と侮れない。
去年のエリザベス女王杯では、レースタイム差+2.1で4着と伸びきれなかったが、今後も距離を経験させていけば、いずれ2000m以上も克服できる可能性はある。

 
◎ロジチャリスにとって、この時計はいくらなんでも遅すぎる。これでは、◎ロジチャリスの真価は発揮できない。

それでもラスト33.5秒と切れ負けしたのは、時計が遅かったからで、この結果が即、オープンの壁とは思えない。
時計が速くなる馬場に替われば、まだまだ期待できる。

 
それは、12着に敗れた▲アルマディヴァンも同じ。
最後に脚が止まってしまったのは、時計もそうだが、+12キロと思った以上に太目が残っていたことも影響したのではないだろうか。
馬体が絞れて、時計が速い馬場に替われば、一変があっても驚けない。


 

高速決着で明暗分かれる/マーメイドS

シンハライトのオークスに続き、今度は姉のリラヴァティが重賞初制覇を飾ったマーメイドを振り返る。

馬場差-1.8で、レースタイム差-0.3。

時計が出る馬場で、レースタイム差-0.3は少々物足りないが、阪神芝2000mはそもそも時計が速いコースでもあり、午後から降り出した雨の影響も考慮すると、高速決着と言っていいだろう。

 
大外からシャイニーガールが逃げ、×ココロノアイリラヴァティがプレッシャーをかけて、1000m通過59.6秒の平均やや速めのペース。

このペースを、3角過ぎからリラヴァティが先頭に立ち、そのまま後半5Fを59.7秒で押し切った。

スローの瞬発力勝負になると分が悪いリラヴァティにとっては、▲ナムラアンがスタート直後に後手を踏んだことが幸いし、3番手から完全に自分のペースでレースを進められた。

淀みない流れで後続をけん制しつつ、2番手にいた×ココロノアイにも脚を使わせるのは、リラヴァティの常套手段であり、鞍上松若騎手の好騎乗。
同じようなレースができないとモロい面もあるため、この勝利が今後につながるかと言われれば微妙だが、勝ちパターンになれば渋太さを発揮するので、常に注意を払わねばならない一頭である。

 
2着○ヒルノマテーラは、最後方から34.7秒のラストでクビ差まで詰め寄った。
時計勝負になったことが最大の勝因で、51キロの軽ハンデもアドバンテージになった。
これだけで、次もオープンで通用するかは疑わしいものの、時計が速くなる馬場なら安定した成績が期待できる。

 
1番人気シュンドルボン、時計勝負になると伸びきれないタイプなので、阪神芝2000mは合っていない。
それでもコンマ1秒差の4着まで差し込んでくるのだから、時計がかかってくれれば2000mでも問題ないだろう。
 
 

2歳戦の注目馬はクインズサリナ/新馬戦(阪神芝1200m)

今週に行われた新馬戦の中でもっとも時計が速かったのは、日曜の阪神第5Rに行われた新馬戦(芝1200m)だった。

馬場差-1.8で、レースタイム差-1.7。

時計が出る馬場だったので、レースタイム差-1.7でもそれほど評価はできないが、2歳戦のそれとしては及第点以上。

他の新馬戦の勝ち馬とレースタイム差は、以下の通り。

土曜東京第5Rロジセンス:レースタイム差+1.1(馬場差+0.1)
土曜阪神第5Rキャスパリーグ:レースタイム差-1.0(馬場差-1.5)
日曜東京第5Rイブキ:レースタイム差-0.6(馬場差-0.8)
日曜東京第6Rウインシトリン:レースタイム差-0.4(馬場差-0.8)

 
クインズサリナは、600m通過35.2秒の平均ペースを、4角3番手からラスト34.5秒で押し切る危なげないレースで、2着に2馬身差をつけている。
今後の成長力が問題となるが、今回の時計だけを見れば、オープンでも通用する。
 
 

次走の注目馬・オールブラックス

土曜 東京第11R アハルテケS(OP)・ダ1600m6着オールブラックス

土曜東京のダートは、馬場差-0.1でそれほど時計が速くならず、アハルテケSに至ってはレースタイム差+0.8とかなり時計がかかっている。

東京ダ1600mは、本質的には時計勝負のタイプに向いているのだが、この時計ではまったく逆の結果となってしまった。勝った×チャーリーブレイヴも、2着のピンポンも、時計勝負に弱いタイプである。

時計勝負に強い△オールブラックスにとっては、この時計では遅すぎた。
それでも、4角5番手から失速せずに、コンマ3秒差の6着に踏みとどまれたのは評価できる。
勝ち味に遅いタイプではあるが、時計が速くなる馬場に替われば一発があっていい。
 

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