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高速決着ならお手のものアデイインザライフ【新潟記念のタイム分析】

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こんばんわ、ウキョーです。
新潟は最終週でも時計が速く、新潟記念も高速決着となりました。

各開催場の馬場差

9月3日(土)
新潟 芝 -0.4 
新潟ダート-0.1 
小倉 芝 -0.6 
小倉ダート-0.1 
札幌 芝 -0.2 
札幌ダート-0.7 

各開催場の馬場差

9月4日(日)
新潟 芝 -0.6 
新潟ダート-0.8 
小倉 芝 -0.3 
小倉ダート+0.1 
札幌 芝 -0.2 
札幌ダート-0.3 

※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。

 
新潟は最終週にもかかわらず、やっぱり芝は速いまま。そもそも時計が速い新潟芝コースで、ずーっと速いままだから、毎年毎年、好走馬の脚が心配で仕方ありません。

小倉は台風の影響で開催も危ぶまれましたが、雨も降らず。芝は若干速くなりました。

札幌は、芝もダートもほぼ基準通りだったが、土曜のダートは速かった。

高速決着はお手のものアデイインザライフ/新潟記念

新潟のオーラスは、アデイインザライフが高速決着を制した新潟記念。

馬場差-0.6で、レースタイム差-0.6。

馬場差とレースタイム差が同じだから、それほど速くないように見えるかもしれないが、新潟芝2000mはJRAコースの同距離でもっとも時計が速いので、レースタイム差-0.6はかなり速い。

メイショウナルトが後続を離して逃げて、1000m通過58.5秒のハイペース。
ただ、これはメイショウナルトが1頭だけ飛ばしたもので、後続は団子状態のスローペース。
直線に入ると各馬が外に持ち出し、まるで千直競馬を見ているかのよう。直線ヨーイドンの瞬発力勝負となった。
こうなると、時計勝負への対応力と、一瞬の切れ味が要求される。

この舞台にもっとも向いていたのが、勝った×アデイインザライフである。
×アデイインザライフは、とにかく時計が速くならないとダメなタイプで、高速決着はお手のもの。3歳時は差して届かず、前に行って粘れないところがあったが、月日を重ねて切れ味が増している。

これで重賞初制覇。
今後も、時計が速いコースでなら上位争いを形成できるだろう。
ただ、ハイペースでタフな展開となったとき、同じようなレースでは対応しきれないので、G1戦線でやっていくにはレースの幅を広げたいところではあるが、これが×アデイインザライフの個性なので、個人的にはこのまま行ってほしい。

2着の○アルバートドックは、時計勝負にも対応できるとはいえ、この時計ではさすがに速すぎた。それを、58キロを背負ってコンマ1秒差差だから、かなり頑張っている。
これで、時計が速くなっても十分対応できることがわかったし、陣営も対策しやすくなったはずで、こちらの方がG1戦線で面白い存在となりそう。

この時計で結果がほしかったのは、5着の◎ルミナスウォリアーと、シンガリ負けのエキストラエンドの2頭。

◎ルミナスウォリアーは、ハイペースの七夕賞でついて行けず、直線ヨーイドンの今回は届かない。上位陣との差が明らかとなってしまったが、G3クラスならいずれ順番が回ってくるだろう。

エキストラエンドは、内から脚を伸ばそうとしたが、内が伸びずに馬群に飲み込まれてしまった。それにしてもシンガリ負けはいただけない。戦績通り、夏場が良くないのだろう。


レーヌミノル6馬身差の圧勝は完成度の違い/小倉2歳S

小倉2歳Sは、△レーヌミノルが6馬身差の圧勝。

馬場差-0.3で、レースタイム差-0.7。

1200mのスプリント戦で6馬身差というのは、圧倒的な力差である。

これまで、1200m戦の重賞での最大着差は、芝もダートも含めて5馬身差である。

カペラS(2014年中山ダ1200m)のダノンレジェンド。
セントウルS(2007年阪神芝1200m)のサンアディユ。
小倉2歳S(2003年小倉芝1200m)のメイショウボーラー。
クリスタルC(1998年中山芝1200m)のトキオパーフェクト。
札幌3歳S(1987年札幌芝1200m)のミヨノスピード。
新潟3歳S(1986年新潟芝1200m)のクールハート。

以上の6頭が、2着馬に5馬身差で圧倒した馬たちである。
ただ、その半数が2歳戦(2000年以前は3歳戦)であることからわかるように、1200m戦での圧勝はその時点での完成度の違いともいえる。
とはいえ、上記の6頭のなかで、その後に重賞を勝てなかったのはミヨノスピードだけだから、1200m戦で着差を広げて勝つというのは、それだけで能力の証明ともいえる。

△レーヌミノルを除くと、2着馬以降のレースタイム差は全馬プラスというレベルの低いレースだったのはたしかだが、6馬身差というのは価値がある。
これだけで来年のクラシック云々とはいえないが、△レーヌミノルの将来は明るい。

 
2着の×ダイイチターミナルは、前3戦がすべて相性の悪いコースでの好走だったが、高速決着を利して2着に差し込んだ。
今後の活躍が約束されたわけではないが、ここで賞金を加算できたのはアドバンテージになるはず。

 

2歳戦の注目馬はコーラルプリンセス/新馬戦(新潟芝1400m)

今週に行われた2歳戦の中でもっとも時計が速かったのは、土曜の新潟第5Rに行われた新馬戦(芝1400m)だった。

馬場差-0.4で、レースタイム差-1.6。

ホウロクダマが600m通過34.5秒のハイペースで飛ばし、コーラルプリンセスは4角6番手から、ラスト35.1秒で突き抜けた。

500キロを超える大型馬で、まだ体が緩いようにも見えたが、そんなことはまったく意に介さない勝利は価値がある。
そもそも時計が速い新潟芝1400mで、レースタイム差-1.6はかなりの高速決着。
今後も、時計が速いコースなら昇級しても通用する。

この新馬戦では、2着のフィールザサンダーが、次走確勝級。
また、4角先頭からコンマ6秒差の5着に踏みとどまったデルマオフクロサンも、もう少し時計がかかるコースなら、順番はすぐに回ってきそう。
 
 

次走の注目馬・ロスカボス

土曜 新潟第11R 長岡S(1600万下)・芝1600m 4着ロスカボス

土曜の新潟芝の馬場差は-0.4で、長岡Sのレースタイム差は+0.6。

新潟マイルはかなり時計が速くなるコースなので、レースタイム差+0.6でも基準タイムを上回るが、それでもこの時計では、時計勝負に強いタイプには厳しい。

勝ったクラウンロゼは、時計がかかってこそのタイプでもあり、時計が速くなるのを見込んで参戦を決めた馬たちにとっては大誤算。

この時計に泣かされたのが、今回のメンバーでもっとも時計勝負に強い×ロスカボスである。
800m通過48.6秒のスローペースを、最高からラスト32.4秒で追い上げるも、コンマ2秒届かなかった。

本来なら、もう少し自分から動いてペースを動かせるはずが、4カ月の休養明けが響いたが、序盤から流れに乗り切れていなかった。ここを叩いて、次走は変わってくるだろう。
 

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