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ビッグアーサーのスピードに誰もついていけず【セントウルSのタイム分析】

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こんばんわ、ウキョーです。
阪神は、芝コースにエアレーション作業とシャタリング作業が行われており、これは前開催の小倉と同じです。
もう少し時計は遅くなるかなと思っていましたが、開幕週らしい高速馬場となってます。
うーん、シャタリング作業って、なんなんだろう。

各開催場の馬場差

9月10日(土)
中山 芝 -0.9 
中山ダート-1.2 
阪神 芝 -1.1 
阪神ダート-1.3 

各開催場の馬場差

9月11日(日)
中山 芝 -0.8 
中山ダート+0.1 
阪神 芝 -0.9 
阪神ダート-1.0 

※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。

 
中山は例年通り、馬場差-1.0前後のコンディションだったが、日曜のダートだけが時計がかかっている。

阪神は、芝もダートも時計が速く、時計勝負に対応できないと話にならない。

ビッグアーサーのスピードに誰もついていけず/セントウルS

阪神の開幕をスピードで圧倒したのは、高松宮記念以来のビッグアーサーだった。

馬場差-0.9で、レースタイム差-0.2

高速決着が続く中で、セントウルSのレースタイム差-0.2はそれほど評価できない。
しかし、勝った◎ビッグアーサーのスピードは他を圧倒しており、このまま順調にいけば春秋のスプリント王者が現実味を帯びてきた。

ネロが逃げるかと思っていたら、ハナを叩いたのは、まさかの◎ビッグアーサーだった。

最初の1Fこそ12.3秒だったが、スピードが乗ってからは10.2-10.6-10.8秒というハイラップ。
開幕週で馬場コンディションが良いことを考慮しても、このペースは逃げ馬には厳しい。
若干かかり気味の×スノードラゴンが2番手から続くが、3番手以降はやや離されて平均やや速めのペースといったところ。

さて、◎ビッグアーサーは先頭で直線に向くと、×スノードラゴンを置き去りにして独壇場。さすがにラストは12.5秒を要したが、2着ネロの追撃にも涼しい顔でゴールイン。

鞍上の福永騎手が、スピード任せに乗ってみたようなレース振りで、オープン馬らしからぬ雑な競馬にも見えたが、他馬にスピードの絶対値を見せつけたという意味では、これ以上ないパフォーマンスとなった。
2着から10着までがクビ、ハナ差でごった返しているのだから、◎ビッグアーサーのエンジンだけズバ抜けていた。

セントウルSの出走馬が◎ビッグアーサーを逆転するのは、かなり難しいだろう。


成長を感じたロードクエスト/京成杯AH

成長を感じた、3歳馬のロードクエストが、古馬を退けて重賞2勝目を飾った京成杯AH。

馬場差-0.8で、レースタイム差-0.5。

時計が出る馬場だったが、京成杯AHのレースタイム差は-0.5止まり。
G1につながる時計かと言われれば疑問ではあるが、それでも及第点の時計ではある。

勝ったロードクエストは、いつも通りスタートで後手を踏んだが、道中ポジションを上げていき、直線入り口では6番手まで上昇。
これまで直線一気でしかレースができなかったが、ひと夏超えて成長がみられた。これでスタートが上手くなれば、さらに上を目指せるのではないか。

ロードクエストを無印にした理由は、時計勝負になると届かないと思ったから。
今回は有利枠を引けたことが大きかったが、この時計で自ら動いて勝ち切れるとは思っていなかっただけに、この成長力には脱帽。
ここがピークでないとしたら、一戦ごとに大化けしていく可能性を秘めている。

2着にはカフェブリリアント。戦績項目の優先順位が高い中山マイルで、戦績項目にマイナスがある馬が上位に来るのは珍しい。
たしかに時計が速くなって良いタイプだし、鞍上の戸崎騎手はコースを得意にしているが、掲示板を確保できれば上々だと思っていた。
それだけに、カフェブリリアントにとって、この2着はかなりの収穫といえる。

◎トウショウドラフタは、前走の中京記念に続きスタートで後手。ほぼ最後方から34.3秒で追い上げて、コンマ6秒差の6着敗退。
陣営は「急仕上げ」を理由にしているが、どうもクセになっているように思えて仕方ない。
たしかにラストは脚を使っているが、春先は前半からスピード全開で、ラストもしっかり脚を使えていただけに、ここ2戦の競馬は気がかり。
マイルは長いのかもしれない。

 

高速決着を制したビッシュは本番へ向けて前途洋洋/紫苑S

土曜の中山では、今年から重賞に格上げされた紫苑Sが行われ、1着▲ビッシュ、2着ヴィブロス、3着×フロンテアクイーンの3頭が、秋華賞の優先出走権を手に入れた。

馬場差-0.9で、レースタイム差-1.7。

時計が出る馬場だったとはいえ、3歳牝馬限定戦でレースタイム差-1.7は次元が違う時計と言っていい。
2着ヴィブロスは2馬身半差、3着×フロンテアクイーンは、さらにそこから3馬身半差だから、勝った▲ビッシュが抜けて速い。

ペースは、1000m通過59.6秒で平均やや速め。
このペースを、▲ビッシュは14-13-6-2と大外からまくって直線早々に先頭。
そこからは、後続を突き放すばかりの圧勝。
時計が速くなる秋華賞(京都芝2000m)でも面白い存在になりそうだ。

◎クィーンズベストは、▲ビッシュファータグリーンがまくって、それにつられて△エンジェルフェイスが上がっていくという入れ替わりが激しい展開について行けず、1.7秒離された12着に敗退。

重賞スランプ続行中の岩田騎手が鞍上で、この展開では地力がなければ勝ち負けには加われない。
オープンでは力不足だったということだろう。

 

2歳戦の注目馬はリスグラシュー/未勝利戦(阪神芝1800m)

今週に行われた2歳戦の中でもっとも時計が速かったのは、土曜の阪神第2Rに行われた未勝利戦(芝1800m)だった。

馬場差-1.1で、レースタイム差-2.8。

勝ったリスグラシューが、2着に4馬身差をつける圧勝。
時計が出やすい高速馬場だったことを差し引いても、レースタイム差-2.8はかなり速い。
この日、阪神芝コースでレースタイム差-2.0より速かったのは、最終レースの500万下平場戦(芝1600m)。

2歳戦で、古馬500万下と同等の時計で走っているのだから素晴らしい。
有利枠を引けたといっても、差し馬が圧倒的に有利な阪神芝1800mで、残り300mほどから先頭に立って後続を突き放した脚は見事。
鞍上はランク外の中谷騎手だから、ほぼリスグラシューの力とみていいだろう。

時計の速いコースなら、昇級しても即通用する器である。
 
 

次走の注目馬・ブラインドサイド

日曜 中山第10R ながつきS(1600万下)・ダ1200m 6着ブラインドサイド

日曜の中山は雨の影響で、ダートは稍重馬場で行われたが、馬場差は+0.1と速くならなかった。
その中で行われたながつきSのレースタイム差は+-0で、時計勝負に強いタイプの馬には厳しいコンディションとなった。

ながつきSの出走馬の中で、もっとも時計勝負に強いのが、6着に負けたブラインドサイドである。

さらにブラインドサイドは今回、不利枠を引いてしまっており、コース得意の吉田隼騎手をもってしてもどうにもならなかった。

それでも4角13番手から、ラスト35.2秒という最速の上がりでコンマ3秒差だから、かなり頑張っている。

時計が速いコースに替われば、一変があっても驚けない。
 

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