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ハイペースの消耗戦で明暗分かれる【秋華賞のタイム分析】

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こんばんわ、ウキョーです。
秋華賞は重馬場で行われ、レースの上がり37.0秒というタフなレースとなりました。
勝った×ディアドラ、2着◎リスグラシューは強い競馬をしていると思います。

各開催場の馬場差

10月14日(土)
   東京 芝+1.2
   東京ダート-2.1
   京都 芝-0.8
   京都ダート+0.1
   新潟 芝-1.1
   新潟ダート+0.1
10月15日(日)
   東京 芝+1.6
   東京ダート-1.9
   京都 芝+0.5
   京都ダート+0.3
   新潟 芝-1.0
   新潟ダート-0.2

※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。

先週の東京は雨の影響が大きく、土日ともに芝の時計はかなり遅くなっており、ダートは高速馬場と化した。とくに日曜の芝はおそろしく時計がかかっており、軽い東京芝といえども、これでは時計勝負に強いタイプには厳しかった。

京都もかなり馬場の悪化が進み、土曜はまだマシだったが、日曜は芝もダートも時計がかかっている。

新潟は、開幕週らしく芝は高速決着が連発していた。ただ、ダートの時計はそれほど速くならなかった。

ハイペースの消耗戦で明暗分かれる/秋華賞

秋華賞は、×ディアドラがオークス4着から3連勝でG1初制覇を決めた。

馬場差+0.5で、レースタイム差+0.7。

時計がかかる馬場で、秋華賞もレースタイム差+0.7とかなり時計がかかっている。
勝った×ディアドラがスピードランク5位で、2着◎リスグラシューが同8位、3着△モズカッチャンが同15位だった。

この時計で、時計勝負に強いタイプの馬たちが軒並み馬群に沈んだ。
スピードランク1位タイのアエロリットが7着、▲ラビットランが4着、ミリッサが8着、○リカビトスが10着という有様だった。

レースはカワキタエンカが1000m通過59.1秒。平均やや速めくらいかと思っていたが、後半1000mが61.1秒もかかっており、見た目以上のハイペースだったといえる。

勝った×ディアドラは、後方から徐々にポジションを上げていって、直線は上がり最速の35.7秒で、外から豪快に差し切った。
時計がかかったことが奏功したのは確かだが、+12キロだった紫苑Sに続いて、今回も+12キロでの勝利だったように、成長力がとんでもないことになっている。さすがに、ここがピークだとは思うが、このペースで勝ち切ったことは次走以降につながるはず。

2着◎リスグラシューは、出負けしたのが痛かった。3角あたりでポジションを上げるのに脚を使ってしまい、×ディアドラに1+1/4馬身届かなかった。
時計がかかったことも良かったし、ハイペースの消耗戦は望むところだっただけに、ゲートが上手くないのが本当に惜しい。
それでも、これだけタフなレースで2着に踏みとどまれるのは、地力がある証拠。重賞2勝目は遠くない。

1番人気アエロリットは、前記の通り、時計がかかったことが最大の敗因。
ただ、2番手追走から、逃げたカワキタエンカに3馬身離されていることを考えると、2000mでは距離が長い。

2番人気ファンディーナは、戦前の予想通り、ペースが上がってついて行けなかった。スピードランク14位で、時計がかかって良いタイプなのにこの結果では、完全に力負け。
この馬は、時計がかかるコースのスローペースでないと、その瞬発力を活かし切れない。
そもそも、いつも人気になる根拠はフラワーC(中山芝1800m)の圧巻勝利なのだが、そのフラワーC2着以下で、1000万クラス以上を勝ったのがデアレガーロ1頭だけという現状を考えると、単に相手が弱かったということなのだろう。


時計がかかり過ぎて次走にはつながらない/府中牝馬S

土曜の東京で行われた府中牝馬Sは、▲クロコスミアが重賞初勝利を飾った。

馬場差+1.2で、レースタイム差+2.2。

時計がかかる馬場ったが、重賞でレースタイム差+2.2は遅すぎる。タイム面では評価できない。
また、レースも1000m通過61.9秒の超スローペースで、レースの上がり33.7秒のヨーイドン。ラップからも、まったく評価できない。

とはいえ、勝った▲クロコスミアは、時計が速くなった良いタイプなのに、それを自ら逃げての勝利だから価値はあった。
4走前の北斗特別(函館芝1800m)ではレースタイム差-4.0という異次元タイムで逃げ切っており、硬軟自在の逃げ戦法は今後も脅威となりそうだ。

問題なのは2着以下の馬たちの評価である。
休養明けだった○ヴィブロス△クイーンズリングデンコウアンジュワンブレスアウェイあたりは酌量の余地はあるが、ヴィクトリアマイル勝ちの×アドマイヤリードには厳しい結果となってしまった。

◎クインズミラーグロは、2角あたりで不利があったとはいえ、この結果はいただけない。休みなしで走ってきたつけが回ってきたかもしれない。ちょっと長めの休養が必要。

 

2歳戦の注目馬はメガリージョン/未勝利戦(京都芝1600m)

先週の2歳戦で、もっとも見どころがあったのは、日曜の京都第3Rに行われた未勝利戦(芝1600m)である。

馬場差+0.5で、レースタイム差-0.9。

この日、芝コースで行われた全6鞍のなかで、レースタイム差がマイナスになったのはこのレースだけ。G1の秋華賞ですらレースタイム差+0.7だから、勝ったメガリージョンのレースタイム差-0.9は出色といっていい。

レース自体は、半マイル通過48.7秒のスローペースで、これといって見るべきところはないが、今回はこのレースタイム差で走れたことを評価したい。
もちろん、ハイペースになったときに未知数ではあるが、昇級後のレースに注目していきたい。

 

次走の注目馬・クライムメジャー(白秋S・東京芝1400m)

土曜 東京第10R 白秋S・芝1400m 4着クライムメジャー

土曜の東京は時計がかかっており、白秋Sもレースタイム差+0.7とかなり時計がかかった。
東京芝1400mはそもそも、基準タイム差-0.3とそれほど速い時計が出るわけではないので、この時計だと時計勝負に強いスピードタイプには厳しい。

そんな中で、スピードランク2位で4着に踏みとどまったクライムメジャーは評価したい。
前走の知多特別(中京芝1200m)がレースタイム差-2.2で、基準タイム差-2.0だから、やっぱり時計が速くならないとダメ。
それでも、勝ったビップライブリーからアタマ+ハナ+クビ差なら、時計が速いコースに替われば現級卒業も間近だろう。

 
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