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時計面でもラップ面でもまったく評価できない【エリザベス女王杯のタイム分析】

エリザベス女王杯の回顧
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こんばんわ、ウキョーです。
先週のエリザベス女王杯は、タイム面では評価できませんが、不利枠を克服して勝ったクイーンズリングは見事です。
実際、不利枠を引いたミッキークイーンとマリアライトは人気を裏切った形になりました。

各開催場の馬場差

11月12日(土)
東京 芝 +0.2
東京ダート-1.5
京都 芝 -0.8
京都ダート-1.4
福島 芝 +0.9
福島ダート-0.7

各開催場の馬場差

11月13日(日)
東京 芝 +1.1
東京ダート-1.5
京都 芝 -0.9
京都ダート-0.8
福島 芝 +0.6
福島ダート-0.5

※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。

東京は金曜から土曜にかけて雨が降った影響で、土曜のダートがとてつもない速さとなった。日曜になっても影響は色濃く残り、芝は遅く、ダートは速くなっている。

京都は芝もダートも相変わらずの高速馬場で、そもそも時計が速い京都コースでは、時計勝負に対応でいない馬たちは手も足も出なかった。

福島も東京と同じく雨の影響が残り、土日ともに芝の時計は遅く、ダートは時計が速かった。

時計面でもラップ面でもまったく評価できない/エリザベス女王杯

クイーンズリングが悲願の戴冠を果たしたエリザベス女王杯を振り返る。

馬場差-0.9で、レースタイム差+0.1。

時計が出る馬場だったが、エリザベス女王杯のレースタイム差は期待を裏切る、まさかのプラス。
先週行われた京都の24レースで、レースタイム差がプラスになったのは、土曜の最終レースとエリザベス女王杯だけ。タイム面では、まったく評価できない。

逃げたプリメラアスールが、800m通過49.2秒-1000m通過61.8秒の超スローペースで、直線ヨーイドンの瞬発力勝負となった。
勝ったクイーンズリングは、時計勝負になると甘くなるので、時計がかかったのが最大の勝因である。
ラスト3Fは最速の33.2秒だが、これだけのスローならこれくらいの時計は出る。
唯一の救いは、不利枠を克服しての勝利ということだけ。
今後も、時計がかかるコースで瞬発力勝負になれば出番はあるだろうが、時計が速くなってしまうと厳しいし、タフな消耗戦になると瞬発力を削がれる。

2着のシングウィズジョイは、今回のメンバーの中でもっとも時計勝負に向かないタイプで、この時計に救われたと言える。
最後の最後まで粘った脚は誉めてもいいが、少しでも時計が速くなってしまうと、まだまだ信用できない。

◎パールコードは、鞍上の川田騎手が直線で外に出してしまい、クイーンズリングにその間を衝かれてしまった。
川田騎手の思惑は不明だが、まさか真っすぐ走れないというわけではないだろうから、もったいない競馬だった。

まったく見どころのないレースだったが、唯一、3着のミッキークイーンは、次走への手応えが掴めた。
時計勝負に強いタイプなので、今回は惨敗もやむを得ない時計だったが、33.6秒の瞬発力でコンマ2秒差の3着。実際、スピードランク1位の◎パールコードが4着、同2位のヒルノマテーラが13着、同3位の○マリアライトが6着だから、ミッキークイーンの地力が上。

そもそもが叩き良化型なので、次走へつながるレースだった。

レコード決着も評価微妙なタガノトネール/武蔵野S

×タガノトネールがレコードで制した武蔵野Sを振り返る。

馬場差-1.5で、レースタイム差-1.6。

勝った×タガノトネールの走破時計は1.33.8のレコード決着。
ただ、馬場差が-1.5の高速馬場で、次の最終レース(東京ダ1300m)でもレコードが出ているように、タイム自体はそれほど評価できない。
とはいえ、200mから400mのタイムが10.7秒で、その後も11.6秒-12.1秒-11.7秒、1000m通過58.3秒のハイペースを逃げ切っているのだから、タイム面では評価できないが強い競馬をしている。

また、時計勝負に対応できたことは、×タガノトネールにとっては収穫ありのレースだった。
これまで、時計勝負になると甘くなっていたため、これで来年のフェブラリーS(東京ダ1600m)が楽しみになった。

2着◎ゴールドドリームは、時計勝負に強いタイプなので、ここまで時計が速くなれば勝ちたかったのが本音だろうが、3着カフジテイクに1馬身半差だから、3歳馬としては及第点以上と言える。

1番人気▲モーニンは、1秒離された7着敗退。
時計勝負でこそのタイプなだけに、評価を下げざるを得ない。
さらに、昨年から今春にかけての快進撃時に見せていた圧倒的な”やる気”が見られず、鞍上の戸崎騎手の仕掛けにも反応していない。
精神的な疲れが出ているような感じなので、休養に入った方がいい。

次走で注目したいのは、5着のドリームキラリである。
×タガノトネールの作ったハイペースに付き合って、さすがに最後は脚が止まってしまったが、コンマ8秒差5着に粘ったのは地力強化の証だろう。
鞍上の黛騎手がワーストランクで、さらに不利枠を引いての結果だから、オープンでのめどは立った。

2歳戦の注目馬はメイソンジュニア/福島2歳S(福島芝1200m)

先週の2歳戦で、もっとも見どころがあったのは、日曜の福島第10Rに行われた福島2歳S(芝1200m)である。

馬場差+0.6で、レースタイム差-0.4。

先週の福島では、土日合わせて芝レースは12レース行われたが、レースタイム差がマイナスになったのは福島2歳Sだけ。
勝ったメイソンジュニアの走破時計は1.09.6で、2着馬に1馬身半差、3着馬はそこから2馬身半離されている。

メイソンジュニアは、前半600m通過33.6秒のハイペースを5番手追走から、ラスト35.4秒で上がって圧巻の勝利。
小倉2歳S(小倉芝1200m)はレースタイム差-0.7で11着に敗退しているが、時計が速くなった方が良いだろう。

去年の勝ち馬ラズールリッキーが、先週のみちのくS(福島芝1200m)を勝ち上がってオープン入りしているように、福島芝1200mでのタイム面での評価は2歳馬にとってアドバンテージになる。

次走の注目馬・マイネグレヴィル

日曜 福島第11R 福島記念・芝2000m 9着マイネグレヴィル

日曜の福島はかなり時計がかかっており、福島記念(福島芝2000m)のレースタイム差も+1.2と、かなり遅い決着となった。
そのため、時計勝負に強い馬たちが軒並み馬群に沈む結果となり、勝ったマルターズアポジーは、今回のメンバーではスピードランク15位だった。

この時計で割を食ったのが、10着のウインインスパイア、9着のマイネグレヴィル、16着のマイネルラクリマである。

中でも、戦績項目にマイナスがあったマイネグレヴィルがいちばん頑張っている。
9着敗退とはいえ、着差はコンマ7秒差。

今回は時計がかかってしまい、マイネグレヴィルにとっては厳しい馬場となってしまったが、時計が速い馬場に替われば変わり身があって良い。

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