レース回顧 PR

格が違ったモーリス/マイルCS

マイルCSの回顧
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

各開催場の馬場差

11月21日(土)
東京 芝 +-0
東京ダート-0.4
京都 芝 -0.2
京都ダート-1.1
11月22日(日)
東京 芝 -0.2
東京ダート+0.2
京都 芝 -1.2
京都ダート-1.0
11月23日(月)
東京 芝 +0.6
東京ダート+0.2
京都 芝 -0.8
京都ダート+0.1

※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。

東京の芝は、開催が進んでかなり時計がかかるようになってきた。ダートも、雨の影響が残った土曜日は時計は速くなったが、日曜と月曜は時計がかかっている。

京都の芝は、雨の影響はなく3日間ともに速かった。ダートも速かったが、月曜のダートだけやけに時計がかかった。これが来週のスタンダードになるのか、来週土曜日の前半戦のタイムには注意したい。

格が違ったモーリス/マイルCS

安田記念からのぶっつけでモーリスが勝ったマイルCSから見てみよう。
馬場差-1.2で、レースタイム差が-0.7。
×モーリスの勝ちタイムは1.32.8で、基準タイムより速いが、馬場差-1.2では、G1戦としては物足りない。
それでも、勝った×モーリスのパフォーマンスにはケチのつけようがない。

レースは、△レッツゴードンキが半マイル通過47.1秒のスローペースで逃げると、そのまま緩い流れで×モーリスは、ちょうど真ん中あたりで脚を溜める。
その×モーリスが33.1秒の末脚で、2着◎フィエロに1 1/4馬身差の完勝。
×モーリスは安田記念以来のぶっつけだったが、まったく意に介さない圧勝。この緩いペースで1 1/4馬身差は、格が違う走り。おそらく、このメンバーが何度戦っても、×モーリスの牙城は崩せないのではないか。

◎フィエロは、スワンSのときにも書いたように(→この時計ならラブリーデイの圧勝も納得/天皇賞(秋))、鞍上が自信満々に横綱相撲に持ち込むとダメ。もっと謙虚にならないと、G1どころから重賞も危うい。
ただ、それでも2着を確保するのだから、力は十分に示した。
3着の▲イスラボニータは、発馬で後手を踏んだのが痛かったが、この時計ではちょっと速すぎる。スタート互角でも、×モーリスには届かなかっただろう。

G1にしてはタイムは遅かったが、それでも基準よりは速い決着。
この時計で結果がほしかったのは、4着サトノアラジン、6着△レッツゴードンキ、12着クラリティスカイ、14着ヴァンセンヌらである。
サトノアラジン△レッツゴードンキは、どちらも展開待ちながら、力は十分足りる。
14着に敗れたヴァンセンヌは、適距離を超えた毎日王冠からリズムが崩れている感じで、立て直しが急務。精神的なダメージが心配。

今回の時計に向かなかったのが、トーセンスターダム。3番手から34.1秒で上がってコンマ5秒差の7着。2着◎フィエロとはコンマ3秒差だから、かなり頑張っている。
少しでも時計がかかってくれれば、G1にも手が届く。ただ、時計がかかってトーセンスターダムの適距離となるG1戦がない。

まだまだ楽観できないスマートオーディン/東京スポーツ杯2歳S

次は、月曜の東京で行われた東京スポーツ杯2歳Sを見てみよう。
馬場差+0.6で、レースタイム差が+1.1。

時計がかかった馬場状態だったとはいえ、重賞でレースタイム差+1.1は、かなり遅い。
レースは、キラージョーが1000m通過62.4秒の超スローペースを作り出し、そのまま誰も仕掛けずに直線へ。
キラージョーがラスト34.0秒で粘り込みをはかるところを、スマートオーディンが4角9番手から、32.9秒の末脚で、瞬発力勝負を制した。

たしかに、スマートオーディンの切れ味は光ったが、多頭数のハイペースで同じ競馬ができるかというと、まず無理だろう。
スマートオーディンは、新馬戦も萩Sも、少頭数で時計がかかったレースしか経験しておらず、さらに東京スポーツ杯2歳Sも同じようなレースとなってしまい、3回走ったにも関わらず経験値は少ない。
ただ、今回は直線で内にヨレながらの直線一気だから、その潜在能力は疑う余地はない。それだけに、経験値を得ないまま賞金を加算してしまったのが裏目に出るかもしれない。

1番人気ロスカボスは、この緩慢な流れを、絶好の3番手からまったく伸びずに7着。
引っ掛かっているように見えたが、鞍上のM・デムーロ騎手は「掛からなかったけど」と言っており、距離が長いとも思えないし、そうなると敗因がわからない。

2歳戦の注目馬はクリムゾンバローズ/2歳未勝利戦(東京ダ1300m)

月曜の東京第2Rに行われた2歳未勝利戦(ダ1300m)の時計が速かった。

勝ったクリムゾンバローズの勝ちタイムは1.18.9。馬場差+0.2で、レースタイム差-1.1だから、相当に速かった。
この日のダート戦で、レースタイム差がマイナスになったのは、このレースと1000万下の伊勢佐木特別(ダ2100m)の2鞍だったが、伊勢佐木特別はわずか-0.1秒だから、クリムゾンバローズのタイムはひと際輝く。
レースでも、ラスト36.6秒は他馬より1秒近く速く、2着に9馬身差の圧勝もうなずける。これだけの時計で結果が出たとなると、逆に時計がかかったときに苦戦しそうだが、今後のレースに注目していきたい。

これら以外で注目したいのが、土曜日の東京第8R 500万下(芝1800m)である。

馬場差+-0で、レースタイム差-1.4。
時計が出にくかった土曜の東京芝で、レースタイム差-1.4はかなり速い。

勝ったバンゴールは、1000m通過60.0秒の平均やや遅めのペースを、4角9番手から33.8秒の末脚で差し切った。
これまで、中山芝1800m、函館芝1800m、札幌芝2000mと時計がかかるコースで結果を出してきただけに、この時計で勝ち切れたのは、バンゴールにとって、今後の選択肢を増やすことになるだろう。
これで、時計には柔軟に対応できるようになったとも言え、昇級してからのレースに期待したいところ。

次走の注目馬・サンライズタイセイ

土曜 京都第11R アンドロメダS(OP)・芝2000m4着サンライズタイセイ
このレースは、馬場差-0.2で、レースタイム差+1.1。

京都芝2000mは、本来は時計が速くなる馬場で、レースタイム差+1.1では、時計勝負に強いタイプには厳しかった。
勝った×トーセンレーヴも、2着の○トラストワンも、時計がかかった方が良いタイプの馬で、時計が速くなってこその馬たちには軒並み馬群に沈んだ。

その中で、×サンライズタイセイは格上挑戦で、さらに時計もこの馬に合わなかったのに、コンマ2秒差の4着だから評価していい。
次走は自己条件に戻ると思われるが、時計が速い馬場ならすんなり通過できるだろう。
ちなみに、×サンライズタイセイ以外に、この時計に泣かされたのは、3着△アルバートドックと7着▲トウシンモンステラの2頭である。
当然、この2頭も次走で時計が速くなれば連対圏である。

にほんブログ村 競馬ブログ 競馬予想へ
応援よろしくお願いします!

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA