こんばんわ、ウキョーです。
チャンピオンズCは、テイエムジンソク騎乗の古川吉騎手の消極的な騎乗で、残念なレースとなってしまいました。
馬の力を信じて、ガンガン飛ばしてほしかったんですけどね。
各開催場の馬場差
中山 芝 | -0.7 |
中山ダート | +0.2 |
阪神 芝 | -1.5 |
阪神ダート | -0.5 |
中京 芝 | -1.8 |
中京ダート | -0.2 |
中山 芝 | -0.4 |
中山ダート | +0.4 |
阪神 芝 | -0.6 |
阪神ダート | +0.2 |
中京 芝 | -1.2 |
中京ダート | -0.3 |
※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。
先週の中山は、開幕週らしく土曜芝の時計はかなり速くなっていたが、日曜になって早くも時計がかかり出していた。ダートは、土日ともに時計がかかっている。
阪神は、こちらも開幕週らしく芝の時計は土日ともに速くなっていた。ダートは、土曜が速くて日曜になって時計がかかっていた。
中京は、ダートはほぼ基準通りだったが、芝の時計はかなり速くなっていた。
騎手の腕の差で明暗分かれたゴールドドリームとテイエムジンソク/チャンピオンズC
チャンピオンズCは、ゴールドドリームがフェブラリーSに続くG1制覇で、最優秀ダート馬のタイトルへリーチをかけた。
馬場差-1.2で、レースタイム差-0.9。
コパノリッキーが逃げる展開で、前半600m36.2秒-後半600m36.2秒の平均ペースに見えるが、800m~1200mのラップが12.7秒-12.7秒とかなり時計を要しており、先行馬にとってはラクな展開となった。
しかも、そこから12.3秒-12.0秒-11.8秒と一気に加速しており、これでは後続は追いつけない。
しかし、この流れを問答無用で差し切ったのがゴールドドリームである。このラップで、9-11-11-11の位置取りは絶望的なはずなのに、ラスト35.2秒と切れに切れた。
スタートが安定しないので、常に勝ち負けに加われるわけではないが、スペースさえ空いていればいつでも飛んでこれる。そのため、今回の中京や、東京のような大箱が合う。
2着○テイエムジンソクは、初の左回りで初G1という苦境の中で、よく頑張ったとは思う。
ただ、鞍上の古川吉騎手は、ちょっと消極的だったとも思う。同馬は、今夏の大沼S(函館ダ1700m)や、前走のみやこS(京都ダ1800m)のようにハイペースの消耗戦でこそ真価を発揮するタイプなだけに、コパノリッキーのペースに付き合ってしまったのは残念で仕方ない。
とはいえ、そんな中でも2着確保なのだから、来年以降の展望は明るくなった。
◎アウォーディーは、いつもより一列後の位置取りで、ペースが上がった6Fから置いていかれる格好となり、流れこむような感じで5着敗退。
いつもより反応が鈍い感じもし、本調子ではなかったか。
2番人気サウンドトルゥーは、スピードランク11位が示すように、今回の時計では速すぎた。また、後方で脚を溜めるしかない同馬にとって、展開も向かなかった。
スローの瞬発力勝負ならサトノクロニクルが真価発揮/チャレンジC
土曜の阪神で行われたチャレンジCは、▲サトノクロニクルが勝利を収め、またしても3歳馬の優勝となった。
馬場差-1.5で、レースタイム差-1.1。
阪神芝2000mはそもそも時計が速いコースで。レースタイム差-1.1はかなりの高速決着と言える。
勝った▲サトノクロニクルは、今回のスピードランク2位が示すように、時計勝負に強いタイプで、高速決着は願ったり。また、京都新聞杯(京都芝2200m)や白百合S(京都芝1800m)がスローのヨーイドンで結果を残し、逆にペースが流れたラジオNIKKEI賞(福島芝1800m)や菊花賞(京都芝3000m)で敗れているように、瞬発力勝負になったのも幸いした。
今後は、ハイペースの地力勝負でも結果を残せるよう、もう一段階の成長がほしい。
◎ジョルジュサンクは、ある程度の時計勝負なら対応できたのであろうが、ここまで速いとさすがに手が出なかった。それにしても、2.0秒も離された11着は負けすぎ。夏から使い詰めの疲れが出たのかも。
2歳戦の注目馬はオブセッション/シクラメン賞(阪神芝1800m)
先週の2歳戦で、もっとも見どころがあったのは、土曜の阪神第9Rに行われたシクラメン賞(芝1800m)である。
馬場差-1.5で、レースタイム差-2.2。
土曜阪神の芝はかなり時計が速かったが、それにしても2歳戦でレースタイム差-2.2は出色の時計と言っていい。
レースも最初の1Fは12.6秒と遅かったが、そこから10.9秒-11.4秒と一気にペースアップし、以降は12.2秒以下のラップがないという淀みのない流れ。
勝ったオブセッションは、この流れを4角6番手からラスト33.5秒の末脚で差し切り、2着以下に4馬身差の圧勝。
オブセッションは、デビュー戦のレースタイム差+4.5から一気にタイムを詰めており、その潜在能力はかなりのもの。
2戦目でこのペースを経験できたことは、必ず次走以降に活きてくるはず。オープンに昇級しても注目したい。
次走の注目馬・クリアザトラック(市川S・中山芝1600m)
日曜 中山第10R 市川S・芝1600m 2着クリアザトラック
日曜の中山第10Rで行われた市川Sは、レースタイム差-1.5の高速決着となり、レースも1000m通過57.8秒のハイペース。
逃げたルグランフリソン、2番手追走のネオスターダムが、それぞれ12着、13着に敗れている中、4番手追走のクリアザトラックはコンマ1秒差の2着に善戦。
スローの瞬発力勝負だと切れ負けするタイプだが、こうした消耗戦になれば強い。
オープンの流れの方が合いそうで、格上挑戦でも面白い存在になりそう。