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【回顧】モズアスコットまさかの連闘V【安田記念のタイム分析】

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こんばんわ、ウキョーです。
先週の安田記念は、モズアスコットが連闘Vを決めました。G1での連闘勝利は、スティンガーの阪神3歳牝馬S(1998年)以来の快挙です。

各開催場の馬場差

6月2日(土)
   東京 芝-1.9
   東京ダート+0.1
   京都 芝-1.5
   京都ダート+0.3
6月3日(日)
   東京 芝-1.8
   東京ダート-0.3
   京都 芝-2.1
   京都ダート+0.2

※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。

先週の東京は、相変わらず芝は高速馬場になっており、ダートは適度に時計がかかっていた。

阪神は、開幕週らしく芝は高速決着が続出し、ダートはほぼ基準通り。

モズアスコットまさかの連闘V/安田記念

モズアスコットは、先週の時点で安田記念は除外濃厚で、先週の安土城S(京都芝1200m)に出走していたが、藤沢勢の3頭が出走を回避したため、急遽お鉢がまわってきた。

馬場差-1.8で、レースタイム差-1.7。

日曜の東京芝は高速馬場で、安田記念もレースタイム差-1.7の超高速決着となった。

レースは、前半800m45.5秒-後半800m45.8秒の平均ペースだったが、2F目から10.8秒-11.2秒-11.3秒-11.3秒-11.4秒という高速ラップで、1400m通過が1.19.6の速さとなっており、スピードの足りない馬たちは軒並み馬群に沈む結果となった。

連闘で勝ち切ったモズアスコットは大したものだが、それよりも1400m地点で先頭に立ちながら、上がり34.0秒で2着に粘りぬいた○アエロリットの方が強かった。
△アエロリットは、前走に続いて落鉄していたというから、そのスピード能力はケタ違いだ。それにしても、2走続けて落鉄って、菊沢陣営大丈夫なのか?

1番人気の○スワーヴリチャードは、直線で外にヨレて伸びあぐねた。
とはいえ、初のマイル戦がこの高速ラップでは、3着なら頑張った方だ。正直なところ、半マイル通過あたりで惨敗も覚悟したが、まったくスピード負けしていなかったのだから恐れいる。
なるほど、左回りなら距離も展開も不問と出走に踏み切った陣営の慧眼はさすがということか。

◎キャンベルジュニアは、3番手追走とスピード能力は見せたが、直線でばったり止まって1.1秒差の11着に大敗。
時計勝負はもってこいのタイプだが、さすがにG1でコースレコードタイの速さでは太刀打ちできなかった。

見どころがあったのは、この高速ラップで逃げて、コンマ7秒差7着に踏みとどまったウインガニオンである。
暑くなって体調を上げるタイプなので、今夏もサマーシリーズで存分に力を発揮しそうだ。


超高速決着を制したストロングタイタン/鳴尾記念

土曜の阪神で行われた鳴尾記念は、×ストロングタイタンがコースレコードで重賞初制覇を遂げた。

馬場差-1.5で、レースタイム差-2.5。

土曜の阪神芝はかなり時計が速く、鳴尾記念もレースタイム差-2.5という超高速決着となった。

レースは、前半1000m58.2秒-後半1000m59.0秒の平均ペースだったが、もっとも緩んだラップが最初の1F目12.1秒という、2000mのレースとは思えない超高速ラップである。
これでは、時計勝負に対応できない馬たちに出番はない。

勝った×ストロングタイタンは、これまで外を回す大味な競馬を続けてきたが、今回は最内を突いてラスト34.8秒で突き抜けるという、ここにきて垢ぬけた競馬で結果を出した。
5歳になって、完全に覚醒したと思っていいだろう。今後も、時計が速いコースなら上位争い可能。

また、このペースで逃げながら、コンマ7秒差の4着と掲示板を確保した△マルターズアポジーも凄かった。
2000mが適距離とは思えないので、距離を短縮した次走以降は狙い目になる。

 

2歳戦の注目馬はグランアレグリア/新馬(東京芝1600m)

先週の2歳戦で、もっとも見どころがあったのは、日曜の東京第5Rに行われた新馬戦(芝1600m)である。

馬場差-1.8で、レースタイム差-3.3。

日曜の東京芝は、安田記念でタイレコードが出たように時計が速かったが、グランアレグリアが勝った新馬戦の走破タイムは、尋常ではなかった。

前半800m47.9秒-後半800m45.7秒のスローペースだが、2F目からすべて12.1秒以下という、6月の2歳戦とは思えない。超高速ラップ。走破時計は驚きの1.33.6。

この時期の2歳馬が、マイルを33秒台で走るというのは史上初。2歳戦すべてを見ても、東京マイルを33秒台で走ったのはダノンプレミアム(2018年サウジアラビアRC)、クラリティスカイ(2014年いちょうS)、ロゴタイプ((2012年ベゴニア賞)の3頭だけだ。
いくら馬場コンディションが良かったとはいえ、このタイムは想像をはるかに超えている。

ここまで時計が速くなると早熟を疑ってしまうが、もし今年の朝日杯FSを勝つようなことがあれば、来年はグランアレグリアの天下取りが始まる。

ただ、まだ完成しきっていないこの時期の2歳馬が、これだけの時計で走らされたとなれば、その反動も心配になる。
とくに、勝ったグランアレグリアと、3着に3馬身半差をつけた2着のダノンファンタジーは、しばらく休養させてあげてほしい。

 

次走の注目馬・ハットラブ(麦秋S・東京ダ1400m)

土曜 東京第11R 麦秋S・ダ1400m 3着ハットラブ

今開催の東京ダートは時計がかかっており、先週の土曜もやはり時計がかかっていた。麦秋Sもレースタイム差+0.2と時計がかかり、勝った◎ユラノトがスピードランク7位で、2着スピーディクールが同8位だった。

スピードランク1位のチェイスダウンは15着に大敗、同3位のリンガスウーノは14着に負けている。
ところが、スピードランク2位のハットラブは、上がり35.9秒の末脚で3着に突っ込んできた。
オープンからの降級組で、準オープンではやはり格上の存在である。

次走以降、時計が速いコースに替われば、すぐにもオープン復帰が叶いそうだ。

 

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