今開催は、どの競馬場も、とにかくダートの時計がかかっています。根岸Sもやっぱり時計がかかっていましたが、まさかコパノキッキングが勝つとは思ってもみませんでした。
各開催場の馬場差
東京 芝 | -1.1 |
東京ダート | +1.2 |
京都 芝 | +1.0 |
京都ダート | +0.9 |
中京 芝 | -0.8 |
中京ダート | +0.6 |
東京 芝 | -0.8 |
東京ダート | +1.1 |
京都 芝 | +0.1 |
京都ダート | +0.9 |
中京 芝 | -1.7 |
中京ダート | +0.7 |
※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。
先週の東京は、開幕週らしく芝の時計は速かったが、ダートは土日ともに時計がかかっていた。
京都は、土日ともに芝もダートも時計がかかっていた。
中京は、芝の時計が速かったが、ダートは土日ともに時計がかかっていた。
驚かされたコパノキッキングの勝利/根岸S
根岸Sは、コパノキッキングが、4連勝でカペラSに続き重賞連勝を決めた。
馬場差+1.1で、レースタイム差+0.5。
日曜の東京ダートは時計が遅く、根岸Sもレースタイム差+0.5と時計がかかっていた。
×マテラスカイの逃げは、前半600m35.0秒-後半600m36.4秒のハイペース。
勝ったコパノキッキングは1Fの距離延長もなんのその、今回も上がり最速の35.4秒で差し切った。
コパノキッキングを無印にしたのは、まずスピードランク3位だったように、時計がかかるコースに不安を感じたから。また、相性の良いコースで未勝利、相性の悪いコースで2勝を挙げており、戦績面からも強く推せなかったからだった。
それらを覆して勝ち切るのだから驚かされた。さらに1F伸びる本番は微妙だが、今後のダート短距離戦戦で活躍が期待できる。
◎サンライズノヴァは、スピードランク8位と時計はピッタリだったはずだが、まさかの8着完敗。1400m戦で2勝2着2回と距離が合わないわけでもなく、この完敗は同馬にとって厳しい現実となった。
本番に向けてダノンスマッシュが猛デモンストレーション/シルクロードS
日曜の京都で行われたシルクロードSは、ダノンスマッシュが京阪杯(京都芝1200m)に続く重賞連勝で、本番へ弾みをつけた。
馬場差+0.1で、レースタイム差+0.2。
時計面からは評価できないが、そのラップは最初の1Fから11.9秒の速さで、600m通過は33.3秒の殺人ラップ。それなのにレースのラスト3Fは、11.4秒-11.7秒-11.9秒だから、かなりタフなレースとなった。
逃げたセイウンコウセイが1.3秒差15着で、先行勢のラインスピリットが14着で、◎ラブカンプーが18着、トウショウピストが17着。
勝った○ダノンスマッシュは、先行勢のすぐ後ろの5番手追走から抜け出し、後続に1+1/4馬身差だから、かなり強い競馬だった。
実際、2着、3着馬は33秒台の末脚で後方一気だから、○ダノンスマッシュの強さが際立った。
◎ラブカンプーは、パドックの時点で諦めた。
昨夏に活躍していた頃は、体中から走る気満々のエネルギーが溢れ出していたが、今回のパドックでは別馬かのような大人しさだった。
陣営としては、ここは叩き台で敗戦も想定内なのだろうが、◎ラブカンプーにとっては嫌な負け方だった。
2歳戦の注目馬はカフェクラウン/新馬(東京ダ1600m)
先週の2歳戦で、もっとも見どころがあったのは、日曜の東京第3Rに行われた新馬戦(ダ1600m)である。
馬場差+1.1で、レースタイム差-0.5。
日曜の東京ダートは時計がかかっていたが、カフェクラウンが勝った新馬戦はレースタイム差-0.5の高速決着で、この日のダート戦で唯一レースタイム差がマイナスになった。
勝ったカフェクラウンは、2着馬に10馬身差の圧勝劇で、最後の1Fは13.4秒と完全に流していた。それでいて、レースタイム差-0.5だから、そのスピード能力は圧巻だった。
これなら昇級しても大丈夫。オープンでも通用する器だと思う。
次走の注目馬・ジャスパープリンス(橿原S・京都ダ1200m)
土曜 京都第11R 橿原S・ダ1200m 3着ジャスパープリンス
土曜の京都ダートは時計がかかっており、橿原Sもレースタイム差+0.8とかなり時計が遅かった。
勝った×ゼンノサーベイヤーがスピードランク15位で、2着◎ストロベリームーンが同6位だから、時計勝負に強いスピードタイプには厳しかった。
そんな中で、スピードランク1位だった△ジャスパープリンスは、コンマ4秒差の3着。
時計が速いコースに替われば、現級卒業も間近だろう。