サートゥルナーリア、ヴェロックス、ダノンキングリーの上位3頭が抜けてました。今後、この3頭で三強を形成してくれると楽しみになるんですけどね。
各開催場の馬場差
中山 芝 | -0.6 |
中山ダート | -1.0 |
阪神 芝 | -0.5 |
阪神ダート | +0.7 |
福島 芝 | -0.7 |
福島ダート | -0.2 |
中山 芝 | -1.7 |
中山ダート | -0.1 |
阪神 芝 | -0.1 |
阪神ダート | +0.5 |
福島 芝 | -0.2 |
福島ダート | +0.6 |
※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。
先週の中山は、土日ともに芝もダートも時計が速かった。
阪神は、芝の時計は速かったが、土日ともにダートは時計がかかっていた。
福島は、土曜は芝もダートも時計が速かったが、日曜になって時計がかかり出した。とくに日曜のダートは時計が遅く、時計勝負に強いスピードタイプには厳しかった。
上位3頭は甲乙つけがたい/皐月賞
皐月賞は、ホープフルSからのぶっつけでサートゥルナーリアが制した。
馬場差-1.7で、レースタイム差-3.4。
日曜の中山芝は時計が速かったが、皐月賞のレースタイム差-3.4は尋常ではない速さである。
逃げたのはランスオブプラーナで、前半1000m59.1秒-後半1000m59.0秒の平均ペース。
しかし、ラップを見ると、もっとも遅かったのが5F目の12.5秒だけというハイラップ。しかも、これだけのハイラップでありながら、ラスト3Fは11.7秒-11.6秒-11.4秒の加速ラップ。ここまでタフな消耗戦となると、出走全馬の脚が心配になってしまう。
こんなラップだと着差はつきにくいのだが、4着以下は2馬身離されてしまっており、サートゥルナーリア、○ヴェロックス、▲ダノンキングリーの3頭が抜けていた。
勝ったサートゥルナーリアも強かったが、それより前で競馬を進めていた○ヴェロックスと▲ダノンキングリーの方が評価は高い。
ダービーでも、この3頭が有力になりそうだ。
◎メイショウテンゲンは、序盤からハイラップについて行けず、15着惨敗。残念ながら、ここまで時計が速くなってしまうと追走すらできない。G2までか。
最後に、このハイラップを2番手追走から4角先頭で回り、それでも4着△アドマイヤマーズからコンマ7秒差の9着に踏みとどまったダディーズマインドは、次走以降に注目したい。
巷の評価は低いがイベリスは将来有望/アーリントンC
土曜の阪神メインで行われたアーリントンCは、12番人気のイベリスが逃げ切って大波乱。
馬場差-0.5で、レースタイム差-0.1。
レースタイム差-0.1は時計面では評価できない。また、勝ったイベリスが、フィリーズレビュー(阪神芝1400m)4着で、12番人気。2着のカテドラルが、重賞2戦で結果が出ずに7番人気だったことから、巷ではそれほど評価されていないようだ。
しかし、ラップを見るとなかなか悪くない。
レースは、前半800m47.4秒の平均ペースで、レース上がりは34.4秒。見た目のラップは大したことない。ただ、このラップで逃げ切ったイベリスは凄い。
そもそも逃げ切りが難しい阪神マイルで、前半800m47.5秒以下、勝ちタイムが1.34.2より速い逃げ切りは、シルポート(’11マイラーズC)、ミッキーアイル(’14アーリントンC)、スマートレイアー(’16阪神牝馬S)、ベステンダンク(’18米子S)の4頭だけ。
人気薄だっただけに、ベステンダンクのケースもあるにはあるが、それでも3歳重賞で記録したことに価値がある。
次もそれほど人気にはならなそうだが、もう1つ2つ重賞を勝てるのではないだろうか。
◎フォッサマグナは、序盤から口を割って引っかかり通しで、まったく息が入らないまま16着惨敗。
気性面の成長が課題となった。
次走の注目馬・レピアーウィット(利根川特別・中山ダ1200m)
土曜 中山第12R 利根川特別・ダ1200m 1着レピアーウィット
馬場差-1.0で、レースタイム差-2.0。
土曜の中山ダートは時計が速かったが、利根川特別のレースタイム差-2.0はかなり速い。
それもそのはず、勝ったレピアーウィットが、2着以下に1.7秒差の大差勝ち。
1000万クラスに上がってから、1400m戦で結果が出ず、今回は1800mに距離を伸ばして圧勝を演じた。今回は11番人気の低評価も仕方ない戦績だったが、この時計と勝ちっぷりなら、昇級しても通用する。