【回顧】レコード乱発の異常な馬場状態【ダービーのタイム分析】

 

案の定というか、今週もレコードが乱発する超高速馬場となってしまいました。
こんな速い時計で喜んでいるのって、JRAだけなんじゃないかと思ってしまいます。関係者のみなさん、競走馬たちのケアは大変かと思いますが、なんとか次走も無事に出走させてあげてください。

各開催場の馬場差

5月25日(土)
   東京 芝 -2.1
   東京ダート +0.1
   京都 芝 -1.5
   京都ダート -0.4
5月26日(日)
   東京 芝 -2.7
   東京ダート +0.4
   京都 芝 -1.0
   京都ダート +0.1

※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。

先週の東京は、芝の時計の速さは尋常ではない。ただ、ダートは時計がかかっていた。

京都は、芝の時計は土日ともに速かったが、ダートは日曜だけ時計がかかっていた。

レコードはおまけだがレース内容は文句なし/ダービー

ダービーの勝ちタイムは2.22.6と、オークスをさらに上回る超高速決着となった。

馬場差-2.7で、レースタイム差-4.0。

リオンリオンが仕掛けてハナに立つと、前半1200m69.8秒-後半1200m72.8秒のハイペース。離して逃げてはいたが、2番手以降も序盤は12秒を切るハイラップで、かなりタフな消耗戦となった。
それでいて、ラスト3Fは12.0秒-11.9秒-12.0秒とラップが緩んでいない。これを、単独2番手から押し切った×ロジャーバローズは強かった。人気がなかっただけにフロック視されている面もあるようだが、最後の最後に手前を替えての二枚腰は、力がなければできない芸当だ。
もちろん、ハイペースの展開が向いたのは確かで、瞬発力勝負になったときに同じような結果は望めないだろうが、自らレースを作れる強みもあり、秋が楽しみだ。

2着○ダノンキングリーは、4角3番手の積極策から、戴冠にクビ差届かなかった。
ペースと馬場を考慮した抜群の仕掛け。残り300m辺りで外へ進路を変えたのは、後ろのサートゥルナーリア◎ヴェロックスを意識したものだろうが、これは責められない。これで負けてしまっては仕方ない。

◎ヴェロックスは、明らかにサートゥルナーリアを意識した立ち回りで、ライバルが追い出すのを見てから仕掛けており、完全に踏み遅れ。もったいないレースとなってしまった。
馬場も展開も絶好だっただけに惜しまれる。

1番人気で4着に敗れたサートゥルナーリアは、出遅れがすべて。このハイラップでは、ヘタに出していけば自滅してしまうだけに、あの位置取りも仕方ない。
そもそも、皐月賞で高速決着を制していたが、今回はスピードランク9位止まり。普通にゲートを出ていても、これだけの超高速決着だと勝ち切るのは難しかっただろう。




超高速馬場でブラストワンピース伸びきれず/目黒記念

ダービーの後に行われた目黒記念は、3番人気◎ルックトゥワイスが初重賞を勝ち取った。

馬場差-2.7で、レースタイム差-3.4。

超高速馬場で行われた目黒記念も、走破タイム2.28.2のレコードを記録した。

レースは、前半1000m59.4秒-後半1000m59.1秒の平均ペースだったが、もっとも遅いラップが12.2秒という超ハイラップで、逃げたケイティクレバー、2番手追走の○パリンジェネシスポポカテペトルが、3頭揃ってシンガリから3頭を占めている。

勝った◎ルックトゥワイスは、スタート直後に両隣に挟まれる格好になって後方追走を余儀なくされたものの、ダービーほど抜けた馬がいなかったことから、4角10番手でも問題なし。上がり最速34.3秒で差し切った。
同馬は、ハイペースの日経新春杯でも2着と好走しており、タフなレースが合っている。

1番人気△ブラストワンピースは、直線に鞍上が仕掛けても反応が悪く、いつもの爆発力は影を潜めた。
そもそも、勝った有馬記念も基準タイム差-0.3と、それほど高速決着を得意にしているわけではなく、今回の時計ではいかにも速すぎた。
今回の敗戦で同馬の格が落ちたわけではない。むしろ、これで宝塚記念を勝つようなら、凱旋門賞が楽しみになる。

3歳戦の注目馬はローザノワール/500万下(京都ダ1800m)

先週の3歳戦で、もっとも見どころがあったのは、土曜の京都第6Rに行われた500万下(ダ1800m)である。

馬場差-0.4で、レースタイム差-2.1。

土曜の京都ダートはそこそこ時計が速かったが、それにしてもローザノワールが勝った500万下戦のレースタイム差-2.1は掛け値なしに速い。

レース自体は、前半800m49.7秒-後半800m48.7秒のスローペースの瞬発力勝負だったため、レースレベルはそれほど高くない。
しかし、2着以下に6馬身差をつけて勝ったローザノワールは、ここでは力が抜けていた。
前走の500万下(京都ダ1800m)は時計がかかって5着に敗れており、時計勝負になると無類の強さを発揮する。これなら、オープンでも楽しめそうだ。

次走の注目馬・ダイアトニック(安土城S・京都芝1400m)

日曜 京都第10R 安土城S・芝1000m 1着ダイアトニック

馬場差-1.0で、レースタイム差-1.0。

日曜の京都芝は時計が速く、安土城Sもレースタイム差-1.0の高速決着となった。
レースラップも、テンの1F12.1秒を除いて、すべて11.5秒以下のハイラップ。◎ダイアトニックは、これを4角7番手からラスト33.7秒の末脚で差し切った。ゴール前で2着馬に並ばれるとさらにひと伸びしており、これなら重賞戦線でも期待できそうだ。

3歳時に、陣営がいずれ重賞を勝てると豪語していた素質馬が、いよいよ素質開花のときを迎えた。


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