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【回顧】ノームコア驚異のレコードVで一気に頂点へ【ヴィクトリアMのタイム分析】

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ヴィクトリアマイルは、それまでのレコードをコンマ8秒も更新するレコード決着となりました。
ここまで速いと、出走各馬の脚元が心配で仕方ありません。とくに、驚愕ラップを刻んで逃げたアエロリットは、しばらく休養させてあげてほしいです。

各開催場の馬場差

5月11日(土)
   東京 芝-2.2
   東京ダート-0.4
   京都 芝-2.1
   京都ダート-0.8
   新潟 芝+0.1
   新潟ダート+0.3
5月12日(日)
   東京 芝-2.2
   東京ダート+0.2
   京都 芝-1.8
   京都ダート-0.4
   新潟 芝+0.6
   新潟ダート+0.1

※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。

先週の東京は、芝の時計がとにかく速い超高速馬場で、時計少弐体覆うできない馬たちには受難の日となった。

京都は、土日ともに芝もダートも時計が速かった。

新潟は、東京と京都と違って、土日ともに芝もダートも時計がかかっていた。

ノームコア驚異のレコードVで一気に頂点へ/ヴィクトリアM

ビクトリアマイルは、1.30.5という驚異的なレコードで×ノームコアが制した。

馬場差-2.2で、レースタイム差-2.5。

日曜の東京芝はかなりの高速馬場と化していたとはいえ、ヴィクトリアマイルのレースタイム差-2.5は掛け値なしに速い。
また、最初と最後の1Fを除くと、すべて11.5秒以下という超ハイラップ。それでいて、最後の1Fも11.7秒と緩んでおらず、超のつく消耗戦である。

勝った×ノームコアは、紫苑Sの回顧で書いたように、高速決着はお手のもの。
ただ、このハイラップをしのぎ切るのだから大したもの。今後も重賞戦線で活躍が期待できる。

2着◎プリモシーンは、得意の時計勝負+消耗戦となり、真価発揮の場だったはず。
完璧な仕掛けに、上がり最速の33.0秒という豪脚を披露しながらも、クビ差届かなかった。しかし、十分に力は見せつけた結果で、相手が悪かったとしか言えない。

1番人気ラッキーライラックは、5番手追走からラスト33.5秒で上がったが、コンマ1秒足りなかった。
前走のようにもまれると弱い部分をみせるので、鞍上石橋脩騎手もハイペースとわかっていながら、あれ以上ポジションを下げ切れなかったのだろう。これだけの高速決着となってしまっては、ここが精一杯。とはいえ、前走からの巻き返しはできたと思う。

驚いたのは、5着に逃げ粘った○アエロリットである。
殿に負けてもおかしくないハイラップを刻みながら、コンマ4秒差なのだから負けて強しの内容だ。このレースは、必ず次走につながる。




ヴィクトリアマイルが凄すぎて評価が難しくなった/京王杯SC

京王杯SCは、1番人気のタワーオブロンドンが、1.19.4のレコード勝ちを収めた。

馬場差-2.2で、レースタイム差-1.5。

土曜の東京芝もかなりの高速馬場で、京王杯SCもレコード決着となった。

レースラップも、前半800m45.5秒-後半800m45.2秒の平均ペースながら、最初の2Fから10.9秒-11.0秒-11.3秒のハイラップ。時計も速く、かなりの高評価レース。
だったのだが、翌日のヴィクトリアマイルが凄すぎて、なんとも微妙な評価にならざるを得ない。というのも、ヴィクトリアマイルの1400m通過は京王杯SCをしのぐ1.18.8である。これでは、そもそも時計が出る馬場で、時計勝負に強い馬が勝ったというだけで、評価していいのか非常に悩ましい。

数字上では、ここを勝ったタワーオブロンドンでさえ、ヴィクトリアマイルの上位5頭には敵わないということになる。本番の安田記念でも、どう評価していいのか。

◎エントシャイデンは、さすがにこの時計では力が足りない。それでも、上がり次点の33.0秒の脚は使えているので、この経験は糧になる。

3歳戦の注目馬はデュープロセス/青竜S(東京ダ1600m)

先週の3歳戦で、もっとも見どころがあったのは、日曜の東京第9Rに行われた青竜S(ダ1600m)である。

馬場差+0.2で、レースタイム差-1.2。

日曜の東京ダートは時計が出ない馬場で、レースタイム差が-1.0より速かったのは青竜Sだけだった。

前半800m47.9秒-後半800m48.7秒の平均やや速めのペースながら、レースの上がりは36.0秒とまったく緩んでいない。この時期の3歳戦としては、かなりタフなレースとなった。

この展開を、4角4番手からラスト35.6秒で粘り勝ちしたのがデュープロセスだった。
ここまで1400mばかり使われてきたが、マイルへの距離延長も問題としなかった。今回のレース振りを見る限り、1800mくらいまでなら我慢できそうで、次走以降も注目したい。

次走の注目馬・リリックドラマ(赤倉特別・新潟芝1800m)

日曜 新潟第11R 赤倉特別・芝1800m 3着リリックドラマ

馬場差+0.6で、レースタイム差+1.0。

日曜の新潟芝はそれほど時計が速くならず、赤倉特別もレースタイム差+1.0と時計がかかっていた。
実際、勝ったスリーマキシマムがスピードランク9位で、2着イチダイが同5位だった。
さらに言えば、4着ジャーミネイトが同12位で、5着ピッツバーグが同7位だから、時計勝負に強いスピードタイプには厳しかった。

そんな中、3着に踏みとどまったスピードランク2位の▲リリックドラマは高評価。

次走以降、時計が速いコースに替われば巻き返しが期待される。


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