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【回顧】快勝のダノンキングリーにひとつの不安点【中山記念のタイム分析】

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こんばんわ、ウキョーです。
中山記念は少頭数ながらも好メンバーが揃い、なかなか見ごたえのあるレースでした。
一方、阪急杯は北村友騎手の騎乗停止があり、後味の悪いものとなりました。

各開催場の馬場差

2月29日(土)
   中山 芝-0.5
   中山ダート-0.7
   阪神 芝-0.3
   阪神ダート+0.6
   中京 芝-2.0
   中京ダート-0.1
2月16日(日)
   中山 芝-1.3
   中山ダート-0.1
   阪神 芝-0.5
   阪神ダート-0.6
   中京 芝-1.1
   中京ダート-1.4

※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。

先週の中山は、開幕週らしく芝の時計は速かった。ダートは、土曜の時計は速かったが、日曜は若干時計がかかっていた。

阪神は、芝の時計は速かったが、従来の開幕週ほどのスピード馬場ではない。ダートは土曜の時計は遅かったが、日曜は雨の影響で時計が速くなっていた。

中京は、土日ともに芝もダートも時計が速く、とくに土曜の芝はかなりの高速馬場となっていた。

快勝のダノンキングリーにひとつの不安点/中山記念

2020年中山記念

馬場差-1.3で、レースタイム差-1.5。

日曜の中山芝は時計が速く、中山記念もレースタイム差-1.5と時計が速くなった。

大方の予想通り、×マルターズアポジーが逃げ、前半800m47.8秒-後半800m47.0秒の平均やや遅めのペース。

勝った×ダノンキングリーは、3番手追走からラクに抜け出すと、ラスト34.2秒で2着以下に1+3/4馬身差の完勝。
これで、重賞3勝はすべて1800mとなった。すべてG1とはいえ、1600m、2000m、2400mの重賞で負けており、1800mのスペシャリストの可能性も捨てきれない。
次走がどこになる変わらないが、大阪杯なら様子見したい。本命は宝塚記念だ。

◎ラッキーライラックは、仕上がり万全とのことだったが、個人的には行きっぷりがひと息に見えた。
おそらく休み明けの影響だろうが、鞍上のMデムーロ騎手が促しても、なかなか前進できていない。それでも、直線で反応してからの末脚はさすがG1馬のそれ。叩いた次走は、本領発揮できるだろう。

23年ぶりとなる勝利でベストアクターが初重賞制覇/阪急杯

2020年阪急杯

馬場差-0.5で、レースタイム差-0.4。

日曜の阪神芝は雨の影響でそれほど時計は速くならず、阪急杯もレースタイム差-0.4までとなった。

逃げたのはニシノラッシュで、そのペースは前半600m34.1秒-後半600m34.8秒の平均ペース。
とはいえ、最初の1Fを除いてすべて11秒台のラップだから、それなりのハイラップだといえる。実際、先行勢は×ダイアトニック以外は壊滅状態となった。

勝った▲ベストアクターはスピードランク7位で、前日の雨が恵みの雨となった感が強く、ごちゃつく内を尻目に外に進路を取った浜中騎手のファインプレー。
とはいえ、別定戦となった2000年以降、条件戦組は【0 3 1 23】と勝馬がおらず、勝ったのは1997年のシンコウフォレストまで遡る。それを考えれば、▲ベストアクターは相当に力をつけてきている。

1番人気の×ダイアトニックは、直線に入ってから強引に内をすくって○フィアーノロマーノの進路を妨害、3着降着となった。
勝ちに行ってのものだったのだろうが、かなり危険な騎乗だった。それだけに、不利を受けた○フィアーノロマーノの巻き返しにはビックリした。まともなら1着もあったのではないだろうか。

◎ラヴィングアンサーは、好スタートから枠なりのポジションをキープ、直線に入って内へ進路を取ったが前が開かず、さらに内へ切り替えたが間に合わず。
重賞では、展開が向かないと上位進出は難しい。

次走の注目馬・コマビショウ(仁川S・阪神ダ2000m)

2020年仁川S

馬場差+0.6で、レースタイム差+0.4。

土曜の阪神ダートは時計がかかっており、仁川Sもレースタイム差+2.6とかなり時計を要した。

勝った△ヒストリーメイカーがスピードランク9位で、2着クリンチャーが同7位、3着×アポロテネシーが同14位だから、時計勝負に強いタイプには厳しかった。

スピードランク1位の○デザートスネークが10着、同2位のミッキーポジションが11位と崩れる中で、スピードランク3位のコマビショウは、最後まで脚色衰えずにコンマ2秒差4着に踏みとどまった。

オープンに入ってからは力の足りないレースが続いていたが、ようやくオープンでめどが立った。
時計の速いコースに替われば楽しみだ。

3歳戦の注目馬はクロスセル(水仙賞・中山芝2200m)

クロスセル

先週の3歳戦で、もっとも見どころがあったのは、日曜の中山9Rに行われた水仙賞(芝2200m)である。

日曜の中山芝は時計が速かった。とはいえ、水仙賞のレースタイム差―3.0は掛け値なしに速い。

レースは、前半1000m59.8秒-後半1000m60.9秒のハイペースで、勝ったクロスセルは4角先頭の積極策からラスト35.8秒で、粘るエヴァーガーデンをクビ差競り落とした。

中山芝2200mで、前半600m35.5秒以下-前半1000m59.9秒のハイペースとなったレースは、2000年以降で7件しかない。セントライト記念が4レース、オールカマーが1レース、準オープンが2レースである。
この時期の3歳限定戦としては、破格の記録である。

これならオープンに昇級しても、即通用する。
クビ差2着のエヴァーガーデンも、現級突破は間近だろう。


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