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変則ペースもなんのそのヤマカツエースの強さが際立つ【金鯱賞のタイム分析】

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こんばんわ、ウキョーです。
先週は、重賞が3鞍行われましたが、その中でタイム面で評価できるのは金鯱賞でした。
勝ったヤマカツエースは、G1の大阪杯でも好勝負できそうです。

各開催場の馬場差

3月11日(土)
中山 芝 +0.6 
中山ダート+0.1 
阪神 芝 -0.2 
阪神ダート-0.4 
中京 芝 -1.4 
中京ダート-0.8 

各開催場の馬場差

3月12日(日)
中山 芝 +0.8 
中山ダート+0.2 
阪神 芝 -0.8 
阪神ダート-0.5 
中京 芝 -2.1 
中京ダート-1.1 

※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。

中山は、先週から引き続き時計がかかったままで、土日ともに芝もダートも時計が遅い。

阪神は、日曜の芝の時計が速かったが、概ね基準通り。

中京は、開幕週らしく高速決着が多くなり、とくに日曜の芝はかなり時計が速くなっている。

変則ペースもなんのそのヤマカツエースの強さが際立つ/金鯱賞

金鯱賞は、ヤマカツエースが人気に応える快勝で、大阪杯へ向けて上々の滑り出しを決めた。

馬場差-1.4で、レースタイム差-1.9。

ロードヴァンドールの逃げは、1000m通過60.4秒のスローペースだったが、そこから11.7秒とペースアップするかと思いきや、次の1Fが12.0秒とペースを落とすという太宰騎手の絶妙な手綱さばき。
完全にロードヴァンドールの勝ちパターンだったが、これを4角6番手から差し切ったのが△ヤマカツエースだった。
しかも、1+1/4馬身差だから、圧倒的な力を見せつけた。

△ヤマカツエースは、今回のメンバーでもっとも時計勝負に向かないタイプだったが、この時計で差し切れたのは充実の証だろう。
G1では、前走の有馬記念(中山芝2500m)で初めて掲示板を確保できたように、ここにきて完成の域に入った。
今回のラップ、時計を克服しての快勝劇は、大阪杯(阪神芝2000m)へ向けて期待を抱かせるものとなった。

2番人気○プロディガルサンは、3番手追走から直線伸びずにコンマ3秒差の7着。
前走でマイルを使っていた弊害か、序盤に行きたがっていたのが気になった。
それでも大負けしていないので、これから経験を積んで安定感を増していけば、重賞の常連になれるだけの力はある。

◎パドルウィールは、この展開なら粘ってほしかったが、直線まったく抵抗できずにシンガリ負け。
たしかに時計が速すぎた感は否めないが、それにしても負けすぎ。
自分の得意な時計でないと、このメンバーに入るとまだまだ力不足ということか。


レースレコード勝ちも本番では疑問カラクレナイ/フィリーズレビュー

桜花賞トライアルのフィリーズレビューは、カラクレナイが3連勝で重賞初制覇を飾った。

馬場差-0.8で、レースタイム差-0.4。

×アズールムーンが、600m通過33.5秒-800m通過45.5秒の超ハイペースで飛ばし、さすがにこのペースでは逃げ馬にはキツイ。

勝った▲カラクレナイは、このペースをほぼ最後方からラスト34.4秒の豪脚一閃。
派手な勝ち方に加え、レースレコードのおまけつきだから、本番への期待も高まりそうだが、見た目のインパクトほどの信頼性はない。

このペースでは、先行勢が壊滅状態になるのは必然で、後方勢が台頭してくるのは当たり前の話。
もちろん、ここで勝ち切った事実は称賛されるべきだが、それが桜花賞に直結するかとなると、甚だ疑問である。

本番の桜花賞では、勝った▲カラクレナイより、4着の○ジューヌエコールの方が期待できそう。
直線でレーヌミノルの斜行による不利をもろに受けており、降着じゃなかったのが不思議なくらいである。
それでいて、このペースを乗り切ったのは力の証。
チューリップ賞勝ちのソウルスターリングはかなりの強敵となるが、それを差し引いても狙ってみたい。

また、1.6秒離された15着大敗の×アズールムーンも、今回の経験が次に生きそうだ。

 

3歳戦の注目馬はヒラボクビューン/未勝利(中山芝2200m)

先週の3歳戦で、もっとも見どころがあったのは、日曜の中山第5Rに行われた未勝利戦(芝2200m)である。

馬場差+0.8で、レースタイム差-1.1。

日曜の中山芝コースはかなり時計がかかっていたにも関わらず、ヒラボクビューンのレースタイム差-1.1は高速決着と言っていい。
この日、中山で行われた芝レース5鞍のうち、レースタイム差がマイナスになったのはヒラボクビューンだけだった。

ペース自体は1000m通過61.9秒のスローペースで、ヒラボクビューンは4角手前からまくり気味に上がって行って、上がり最速35.1秒で差し切ったわけだが、ラップからの評価は難しい。

それでも、この馬場でマイナスのレースタイム差で勝ち切ったことは評価できる。

クビ差2着のトータルソッカーも、3着には3馬身差をつけており、次走確勝級。
 
 

次走の注目馬・パールコード

日曜 中山第11R 中山牝馬S・芝1800m 4着パールコード

日曜の中山芝コースは馬場差+0.8だったようにかなり時計がかかっており、メインの中山牝馬Sもレースタイム差+1.3と、かなり遅かった。

中山芝1800mはそもそも時計がかかるコースで、さらにこのレースタイム差では、時計勝負に強いタイプは手も足も出ない。
その中で、スピードランク2位だったパールコードを、次走の注目馬として取り上げたい。

800m通過50.2秒-1000m通過62.4秒の超スローペースで、パールコードは絶好の3番手追走だったが、最後の伸びを欠いてコンマ2秒差の4着。
この結果は、時計がかかったことによるもので、時計が速くなりさえすれば巻き返しは可能。

次走以降、時計が速いコースに替われば見直せる。
 

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