【エルムSの展望】人気馬の死角と穴馬の資格

こんばんわ、ウキョーです。
今週は、函館でエルムSが行われます。フリートストリートが勝った2013年が函館でした。当たったから覚えてます。地方行脚のエーシンモアオバーから買ってました。

エーシンモアオバーは、夏の北海道だけ中央に戻ってきて、あとは、ずーっと地方でした。マリーンSと大沼Sでオープン勝ち、地方では白山大賞典と名古屋GPを勝っています。ハイペースでぶっ飛ばす、痛快な逃げ馬でしたね。

函館ダ1700mの傾向

函館ダ1700mは、時計がかかるコース。先週の馬場差は、土曜日－0.2、日曜＋0.3と時計がかかり出しており、雨が降らなければ来週も時計はかかりそうだ。

逃げ、先行馬が強いコースで、直線一気は決まらない。

有利枠は1枠、3枠、4枠、6枠で、不利枠は2枠、5枠、8枠

連対率3割を超える騎手は武豊騎手（タイムフライヤー騎乗予定）と、岩田騎手（デルマルーヴル騎乗予定）。

人気で安定しているのは、藤岡佑騎手（ウェスタールンド騎乗予定）。

人気薄なら横山武騎手（レピアーウィット騎乗予定）。

エルムSで人気、話題になりそうな馬

アメリカンシード　　評価：D
戦績ランク9位　スピードランク2位

相性の良いコースで【1 0 0 1】と一息の成績。負けたのがマーチSで、2.7秒差のシンガリ負けでは厳しい。相性の悪いコースで【1 0 0 0】の成績で、戦績項目の評価は上がらない。
レコード決着だった前走の平安Sでは、オーヴェルニュに1秒差をつけられたが2着は確保しており、時計勝負に強いスピードタイプ。それだけに、時計がかかり出した今の函館ダートは向いていない。

ウェスタールンド　　評価：A
戦績ランク4位　スピードランク16位

相性の良いコースで【1 1 0 0】とそれほど強調できないが、昨年のエルムSでは2着好走。相性の良いコースなら重賞でも問題ない。相性の悪いコースでも【1 0 1 3】とそれほど走れていないのも好材料。
前走のプロキオンSはレースタイム差－2.9の高速決着のなか、コンマ9秒差の7着。レースタイム差－0.6のアンタレスSを勝ってはいるものの、さすがに時計が速すぎた。騎乗予定の藤岡佑騎手がコースを得意にしており、有利枠を引ければ力は出せそう。

ヴェンジェンス　　評価：E
戦績ランク20位　スピードランク3位

相性の良いコースで1回しか走ったことがなく、それも2歳時のオキザリス賞3着。さらに、相性の悪いコースで【8 2 0 4】の好成績で、ここを狙ったローテーションとはいえない。1年以上の休み明けで、明らかに叩き台。
前走の三宮S勝ちがレースタイム差－0.9の高速決着だったように、時計勝負に強いスピードタイプで、時計がかかっている今の函館ダートは向いていない。騎乗予定の幸騎手もランク外で、有利枠を引いても連下まで。

オメガレインボー　　評価：A
戦績ランク3位　スピードランク12位

相性の良いコースのトータル成績が【2 3 1 4】で、掲示板を外したのは3歳時の500万下戦（函館ダ1700m）7着だけ。相性の悪いコースでは、前々走のアハルテケSで勝ってしまっているが、その前までは5敗を喫しており、戦績面では悪くない。
前走のマリーンＳ2着がレースタイム差－0.9、アハルテケS勝ちが同－0.5と時計勝負にも対応できるが、今回のメンバーに入るとスピードランク12位。時計がかかる函館ダートは絶好の舞台となる。

ケイティブレイブ　　評価：B
戦績ランク6位　スピードランク9位

相性の良いコースで走ったのは、3歳時のラジオ日本賞2着だけ。そこから5年間、相性の良いコースで走っていないのは弱材料となる。今年のフェブラリーSは2着に頑張ったが、残念ながら相性の悪いコースで、今回に限ってはマイナス材料である。
そのフェブラリーSがレースタイム差－0.3、前々走のかしわ記念2着がほぼ基準タイムで、時計が速くなるより時計がかかった方がよい。今の函館ダートは合っている。

スワーヴアラミス　　評価：B
戦績ランク4位　スピードランク5位

相性の良いコースのトータル成績が【4 1 1 】で、掲示板を外したのは今年のマーチS7着だけ。前走のマリーンS勝ちがレースタイム差－0.9の高速決着で、前々走の大沼S2着がレースタイム差＋2.1と、時計不問で結果を出しているのは強材料。
前走もそうだったように、とにかく並ばれてからのひと伸びが利く根性の塊で、今回も混戦になればなるほどアドバンテージになる。

ソリストサンダー　　評価：B
戦績ランク8位　スピードランク10位

相性の良いコースで【2 0 2 2】の好成績で、掲示板を外したことは一度もない。今年のフェブラリーSでは8着に負けており、一線級との力差を感じさせたが、かしわ記念ではカフェファラオやインティに先着する2着と、しっかり経験が糧になっていた。
勝った門司Ｓがレースタイム差＋0.7で、かしわ記念が同＋0.8だから、時計がかかった方が良いタイプ。ただ、騎乗予定の戸崎騎手がランク外なので、できれば有利枠が欲しい。

タイムフライヤー　　評価：C
戦績ランク6位　スピードランク17位

相性の良いコースで【2 0 1 2】と強調できないが、相性の悪いコースで【0 1 0 2】と走れておらず、戦績面では良くも悪くもない。とはいえ、前々走のかしわ記念が、まったく走る気を見せずに9着。そして、続くマリーンSが引っかかって12着大敗と、リズムが悪い。
騎乗予定の武豊騎手がコースを得意にしているので、有利枠を引ければ連対圏はあるかも。

ダンツキャッスル　　評価：C
戦績ランク9位　スピードランク12位

相性の良いコースのトータル成績が【2 0 2 2】で、掲示板を外したのは、昇級初戦だった4歳時の大雪H9着だけ。直近の2走が相性の良いコースで1着（大沼S９、3着（マリーンS）と安定しているのは好材料。
ただ、同馬は発馬後のダッシュが利かず、常に後方からまくり気味に進出する大味の競馬に頼らざるを得ず、その戦法が重賞で通用するかどうかがカギになる。

エルムSの注目馬はレピアーウィット

今回、戦績項目とタイム項目の両方でプラスを計上した馬は1頭もおらず、かなりの混戦模様。当日の時計次第で、順位は変わりそう。

先週の函館ダートは時計がかかり出しており、今週に雨予報はなし。エルムSもあるていど時計がかかるだろう。そこで、時計がかかった方が良いタイプで、戦績項目と騎手項目にプラスのあるレビアーウィットを取り上げる。

相性の良いコースのトータル成績は【4 0 1 3】で、勝つか負けるかの両極端ではあるが、4勝をあげているのは、今回のメンバーの中では評価できる。

前走のアンタレスSは、前半800m47.0秒－後半800m49.8秒の超ハイペースで、同馬はこれを2番手追走。さらに4角で後続馬に早めに来られてしまい、直線入り口では先頭に立たされてしまった。これでは厳しく、酌量の余地はある。

騎乗予定の横山武騎手がコースを得意にしているので、有利枠を引ければ本命候補の一頭。