今年の秋華賞は波乱含み　ビッシュもジュエラーも死角あり【秋華賞の分析】

こんばんわ、ウキョーです。
今週は秋華賞です。シンハライトの回避は残念ですが、馬券的には面白くなりました。

京都芝2000mの傾向

　
京都芝2000mは、時計が速くなるコース。先週は時計がかかっていたが、雨が降らなければある程度の回復は見込めるだろう。

差し・追込に有利なコースだが、先行馬も残りやすく、展開は非常に読みづらい。

有利枠は4枠、5枠、6枠、7枠で、不利枠は1枠、2枠、3枠

連対率3割を超える騎手はルメール騎手（パーシーズベスト騎乗予定）と、M・デムーロ騎手（ジュエラー騎乗予定）。
人気で安定しているのは川田騎手（パールコード騎乗予定）。
人気薄なら四位騎手（カイザーバル騎乗予定）。

秋華賞で人気、話題になりそうな馬

ヴィブロス　　評価：Ｃ
戦績のトータルは「－１」で、出走登録馬中７位と可もなく不可もなし。
ヴィブロスは、相性の良いコースで走ったことはなく、相性の悪いコースで【0 2 0 1】。相性の悪いコースに勝ち星がないので、それほどマイナスではないが、良くはない。前走の紫苑Ｓ（中山芝2000m）は、ビッシュには離されたものの、レースタイム差－1.7という超高速決着を克服できたのはかなりの手応え。時計が速くなる京都芝2000mでも、十分に対応できるはず。先団の入れ替わりが激しい乱ペースに惑わされることもなく、最後までしっかり脚を伸ばしていたのも好感触。騎乗予定の福永騎手がコースを得意にしているので、有利枠を引ければ好走も可能。

カイザーバル　　評価：Ｂ
戦績のトータルは「＋－０」で、出走登録馬中４位とまずまずのアドバンテージ。
カイザーバルは、相性の良いコースで走ったことはなく、相性の悪いコースで【0 1 0 1】。1回ある2着は500万下の白菊賞（京都芝1600m）だから、それほど気にしなくてもいいだろう。ただ、時計勝負になると甘くなってしまうので、時計が速くなりがちな京都芝2000mの重賞ではスピード不足。前走のローズS(阪神芝1800m）が3着で、そこそこ人気になりそうだが、そのローズSのレースタイム差は＋0.5と時計がかかったものなので過信は禁物。騎乗予定の四位騎手がコースを得意にしているので、有利枠を引ければタイム面のマイナスは相殺できるかもしれないが、人気になるようなら買いたくない。

クロコスミア　　評価：Ｃ
戦績のトータルは「－２」で、出走登録馬中１２位と可もなく不可もなし。
クロコスミアは、相性の良いコースではフローラS（東京芝2000m）の14着だけで、強くは推せない。レースタイム＋0.5だったローズS(阪神芝1800m）で2着に好走しているように、時計がかかった方が良いタイプで、京都芝2000mに替わるのは弱材料。前々走のフローラS（東京芝2000m）では、レースタイム差－1.1の高速決着で14着に敗退しており、時計が速くなると厳しくなるので、当日の時計には注意。騎乗予定の岩田騎手は、言わずと知れた重度の重賞スランプ続行中で、2着はあっても頭では買いにくい。

ジュエラー　　評価：Ｃ
戦績のトータルは「－１」で、出走登録馬中７位と可もなく不可もなし。
ジュエラーは、相性の良いコースでのレースキャリアはなく、相性の悪いコースではシンザン記念（京都芝1600m）で2着の好走歴があり、戦績面では強調できない。本質的には時計勝負に強いタイプなので、京都芝2000mは合っていると思われるが、前走のローズS（阪神芝1800m）での大敗のため、今回のスピードランクはまさかの16位。そのため、戦績項目にもタイム項目にも加点がなく、今回に限っては強気にはなれない。騎乗予定のM・デムーロ騎手がコースを得意にしているのは救いだが、有利枠を引けないと買う気になれない。

ダイワドレッサー　　評価：Ｃ
戦績のトータルは「－２」で、出走登録馬中１２位と可もなく不可もなし。
ダイワドレッサーは、レースタイム差－0.9だったラジオNIKKEI賞（福島芝1800m）で2着に好走しているように、どちらかというと時計が速い方が良いタイプなのだが、さすがに今回のメンバーに入ると若干スピード不足。そのラジオNIKKEI賞は、1000m通過59.6秒の平均やや遅めのペースを4角3番手からラスト35.1秒で粘り込みという、それほど強調できるレース内容ではなかったが、牡馬に混じってゴール前で根性を発揮できたことは、牝馬限定戦ならアドバンテージになるだろう。ただ、騎乗予定の川須騎手がランク外なので、有利枠はぜひとも欲しい。

デンコウアンジュ　　評価：Ｃ
戦績のトータルは「－１」で、出走登録馬中７位と可もなく不可もなし。
デンコウアンジュは、相性の良いコースでのレースキャリアがオークスの9着だけで、戦績面では強調できない。時計勝負に対応できるスピードはあるが、今回のメンバーに入るとスピード不足。前走のローズS（阪神芝1800m）では、レースタイム差＋0.5と苦手な時計がかかる結果でも、勝ったシンハライトからコンマ4秒差の4着に踏みとどまれているので、力量的には互角以上。時計がかかり過ぎても伸びを欠くので、時計面で融通がきかないのが弱点だが、常に人気にならない地味な存在なので、配当妙味は抜群。ただ、騎乗予定の内田博騎手がランク外なので、有利枠は引きたい。

ビッシュ　　評価：Ｂ
戦績のトータルは「－２」で、出走登録馬中１２位と可もなく不可もなし。
ビッシュは、前走の紫苑S（中山芝2000m）でレースタイム差－1.7という超高速決着を制し、2着ヴィブロスに2馬身半差の完勝。しかも、1000m通過59.6秒の平均やや速めのペースを14-13-6-2と大外からまくっての勝利だから、2着以下との力差は明らか。時計が速くなる京都芝2000mに替わって、もっともアドバンテージを得るのは、おそらくこの馬だろう。相性の良いコースでは【0 0 1 1】と強調できないが、フローラS（東京芝2000m）5着とオークス（東京芝2400m）3着だからマイナスにはならない。ただ、騎乗予定の戸崎騎手がランク外なので、できれば有利枠は引きたいところ。

ミエノサクシード　　評価：Ａ
戦績のトータルは「＋３」で、出走登録馬中１位とかなりのアドバンテージ。
ミエノサクシードは、相性の良いコースのレースキャリアが未勝利（新潟芝1600m）1着だけで、それほど強調できないものの、相性の悪いコースで【0 0 0 2】と走れていないのは好材料。前々走の500万下戦（阪神芝1800m）がレースタイム差－1.3で1着、前走の夕月特別（阪神芝1800m）がレースタイム差＋1.2で1着と、両極端の時計で500万下→1000万下と連勝してきたのは、条件戦では力が違ったということ。本質的には時計が速くなった方が良いタイプなので、京都芝2000mへのコース替わりは問題ない。ただ、前走の夕月特別では、先頭に立つと大外から一気に内ラチまでもたれてしまっており、2000mへの距離延長が課題になる。

レッドアヴァンセ　　評価：Ｄ
戦績のトータルは「－４」で、出走登録馬中１８位とまったく走れていない。
レッドアヴァンセは、相性の良いコースでオークス7着だけだが、相性の悪いコースで【2 1 0 0】とほぼパーフェクトな戦績を残しており、戦績面からは京都芝2000mには向いていない。その成績通り、時計がかかった方が良いタイプで、時計面でもやっぱり向かない。しかも、レースタイム差＋0.5と時計がかかった前走のローズS（阪神芝1800m）で結果を出せなかったのはいただけない。騎乗予定の武豊騎手がコースを得意にしているとはいえ、たとえ有利枠を引けても手は出しにくい。

秋華賞の注目馬はパールコード

今回、戦績項目とタイム項目の両方でプラスを計上した馬はパールコードと、ミエノサクシードの2頭だけ。

パールコードは、相性の良いコースで行われたフローラS（東京芝2000m）で2着。また、相性の悪い前走の紫苑S（中山芝2000m）で5着に負けている臨戦過程は好感が持てる。
その紫苑Sはレースタイム差－1.7の高速決着で5着だったわけだが、フローラSがレースタイム差－1.1で2着だから、対応できないわけではない。
500キロを超す、牝馬のわりに大型馬なので、そもそも叩いて良くなるタイプ。今度は、スピード全開のレースが見られるはず。

騎乗予定の川田騎手もコースを得意にしており、これで有利枠を引ければ、最後の一冠の栄光に手が届く。

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