こんばんわ、ウキョーです。
5週連続の東京G1シリーズも、今週の安田記念で終わりです。その安田記念は、グランアレグリアが主役を務めそうです。
それでは、安田記念の人気馬たちの死角について、重箱の隅をつついてみます。
同時に、穴馬になれる資格のある馬たちを探します。
東京芝1600mの傾向
有利枠 | 1枠・2枠・4枠・7枠 | |
不利枠 | 5枠・6枠・8枠 | |
脚質 | 差し・追込 | |
騎手 | 3割超 | ルメール騎手 |
人気 | ルメール騎手・川田騎手 | |
人気薄 | M・デムーロ騎手・田辺騎手 |
予想優先順位 | ||||
1位 タイム | 2位 戦績 | 3位 展開 | 4位 騎手 | 5位 コース |
東京芝1600mは、時計が速くなるコース。週中に雨予報があるが、先週の高速馬場を思えば、多少の雨ならびくともしないだろう。
差し・追込馬に有利なコースで、逃げ切りは至難の業。2000年以降で、逃げ馬は【1 3 0 17】という体たらくで、勝ったのはロゴタイプ(2016年)だけ。
有利枠は1枠、2枠、4枠、7枠で、不利枠は5枠、6枠、8枠
連対率3割を超える騎手はルメール騎手(グランアレグリア騎乗予定)だけ。
人気で安定しているのは、ルメール騎手(グランアレグリア騎乗予定)と川田騎手(ダノンキングリー騎乗予定)。
人気薄ならM・デムーロ騎手(ラウダシオン騎乗予定)と、田辺騎手(カテドラル騎乗予定)。
安田記念で人気、話題になりそうな馬
インディチャンプ 評価:S
戦績ランク1位 スピードランク5位
相性の良いコースのトータル成績が【2 0 4 0】の安定感で、馬券圏外になったことが一度もない。
レースタイム差-1.5だった昨年のマイルCSで2着、一転レースタイム差+0.6と時計がかかった高松宮記念でも3着好走と、力の衰えは見られない。
もたれる右回りより左回りの方が良いタイプでもあり、有力視。
カラテ 評価:C
戦績ランク6位 スピードランク13位
相性の良いコースで【4 0 0 5】と、4勝しかも直近3連勝は強材料だが、掲示板を外したのが4回あると、メンバーが揃うG1では上位に顔は出せない。今年の東京新聞杯を制しているが、レースタイム差-0.5と時計面ではもう一押しほしい。また、その東京新聞杯は前半800m46.6秒-後半800m45.8秒の平均やや遅めのペース。ラスト2Fが11.6秒-11.5秒と速くなっていたのは強材料だが、2勝クラスより上でハイペースを経験していないのはマイナス。
グランアレグリア 評価:S
戦績ランク2位 スピードランク1位
相性の良いコースのトータル成績は【4 1 0 1】で、掲示板を外したことは一度もない。唯一の馬券圏外は、3歳時のNHKマイルC5着(4着降着)だけ。前走のヴィクトリアマイルは、レースタイム差-1.9の高速決着を制しており、スピードはいまだ衰え知らず。死角らしい死角は見当たらないが、唯一挙げるとすれば、初めてとなる中2週のローテーション。常に全力投球のタイプなので、フレッシュな時の方が力を出せるのは確か。
ケイデンスコール 評価:C
戦績ランク5位 スピードランク10位
相性の良いコースのトータル成績は【2 1 0 5】で、勝ったのは未勝利戦(新潟芝1600m)と新潟2歳S(1600m)。実績面では他馬に劣ると言わざるを得ない。前走のマイラーズCでは、レースタイム差-2.5の高速決着を制しているが、他の成績が足を引っ張っており、今回のメンバーではスピードランク10位と振るわない。ただ、近2戦で苦手だった高速馬場を克服しており、今の勢いなら東京マイルの高速時計もクリアできるかもしれない。
サリオス 評価:B
戦績ランク4位 スピードランク6位
相性の良いコースのトータル成績は【3 0 0 0】とパーフェクト。その内訳も、初古馬重賞となった毎日王冠を勝っており、悪くはない。また、相性の悪いコースで走っていないこともアドバンテージ。ただ、高速決着となったマイルCSで5着に敗れたことで、スピードランクを落としてしまったのは弱材料。騎乗予定の松山騎手もランク外とあって、好走には有利枠が欲しいところ。
シュネルマイスター 評価:B
戦績ランク6位 スピードランク1位
相性の良いコースのトータル成績は【2 0 0 0】と安定しているが、キャリアが浅いため戦績ランクは6位まで。とはいえ、2勝のうちのひとつがNHKマイルCなので、弱材料とまではいえない。そのNHKマイルCがレースタイム差-2.3の高速決着。また、レースも前半800m45.3秒のハイラップで、ラスト1Fも11.9秒と12秒以下にまとめたことは評価できる。とはいえ、前走はルメール騎手の好騎乗も加味されたもので、鞍上しだいとなりそう(現在騎手未定)。
ダノンキングリー 評価:C
戦績ランク6位 スピードランク7位
相性の良いコースのトータル成績は【4 0 0 2】で、決して悪くはない。ただ、直近2走で安田記念7着、天皇賞(秋)12着と完敗を喫しており、これが弱材料となった。また、その2走ともに高速決着だったことから、スピードランクも上がらない。唯一の好材料は、コース得意の川田騎手が騎乗予定ということだが、好走の条件としては、やはり有利枠は必須になるだろう。
ダノンプレミアム 評価:B
戦績ランク9位 スピードランク3位
相性の良いコースのトータル成績は【2 1 0 3】で、悪くはない。ただ、勝った2戦が新馬戦(阪神芝1800m)とサウジアラビアRC(東京芝1600m)の2歳戦だけでは、このメンバーに入ると強くは推せない。レースタイム差-3.3の超高速決着となった一昨年の天皇賞(秋)で2着に好走しており、時計勝負に対応できるスピードはある。騎乗予定の池添騎手がランク外なので、好走するには有利枠が欲しいところ。
ラウダシオン 評価:A
戦績ランク11位 スピードランク4位
相性の良いコースのトータル成績は【1 1 1 1】で、掲示板を外したのはハイペースで失速した2走前の高松宮記念14着。さらに、相性の悪いコースで【3 0 0 0】とパーフェクトであり、東京マイルを狙ったローテーションとは言いがたい。とはいえ、前走の京王杯SCはレースタイム差-1.0、昨年のNHKマイルCではレースタイム差-1.4で勝っており、時計勝負には対応できる。騎乗予定のM・デムーロ騎手はコース得意。有利枠さえ引ければ、本命候補といっても差し支えない。
安田記念の注目馬はカテドラル
今回、戦績項目とタイム項目の両方でプラスを計上した馬はインディチャンプとグランアレグリアの2頭。
2頭とも人気になるのは間違いなさそうで、ここでは戦績項目とタイム項目のどちらかに加点があり、かつ騎手項目に加点がある馬を選ぶ。この条件に当てはまるのは、カテドラルとラウダシオンの2頭。
ここでは、より人気がなさそうなカテドラルを取り上げる。
相性の良いコースのトータル成績は【2 2 1 3】で、掲示板を外したのは昨年のキャピタルS9着と、2歳時の東スポ杯2歳S11着。正直なところ、実績面ではかなり劣ることになるが、相性の悪いコースで【0 0 0 2】と走れていないのは好材料。
また、騎乗予定の田辺騎手が人気薄に騎乗して連対率を上げており、有利枠を引ければ、勝つとまでは言えないが、上位争いに顔を出しても驚けない。