日曜の函館は、予報を裏切る雨の影響で、函館記念は重馬場で行われました。
朝からの雨がやまない時点で、諦めました。重馬場じゃあ、スーパームーンの出番はありません。
各開催場の馬場差
福島 芝 | -1.2 |
福島ダート | +0.1 |
中京 芝 | -4.2 |
中京ダート | -2.5 |
函館 芝 | -1.5 |
函館ダート | -0.8 |
福島 芝 | -1.0 |
福島ダート | +0.6 |
中京 芝 | -3.1 |
中京ダート | -2.3 |
函館 芝 | -0.5 |
函館ダート | -1.7 |
※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。
先週の福島は、パンパンの良馬場で行われ、芝の時計は速く、ダートは土日ともに時計がかかっていた。
中京は、相変わらず芝もダートもかなりの高速馬場となっており、とくに土曜の芝は極限まで時計が速くなっていた。
函館は、土曜は時計が速かったが、日曜は朝からの雨の影響で、重馬場になってから一気に時計がかかってしまった。
一気に時計がかかって予想は大ハズレ/函館記念
雨の影響で、函館記念は先週の馬場とは一変してしまった。
馬場差-0.5で、レースタイム差+0.7。
×ヤマカツライデンが大外からハナを主張し、1000m通過60.6秒の平均ペース。
しかし、高速馬場に向く×ヤマカツライデンは、直線に向いて早々に脱落し、まくってきたルミナスウォリアーが押し切って、堂々の重賞初制覇。
勝ったルミナスウォリアーは、×ヤマカツライデンの失速を予期していたかのような、鞍上柴山騎手のファインプレー。
これまで、相性の悪いコースばかりで好成績を残してきた馬とは思えないレースぶりで、コース得意の柴山騎手ならでは。
2着タマモベストプレイは、スピードランク7位が示す通り、時計がかかったことが奏功した。
とはいえ、不利枠を克服しての好走だから、7歳馬だがまだまだ現役。
◎スーパームーンは、スピードランク3位だったように、この時計で完全に持ち味を殺されてしまった。
序盤から馬場に脚を取られて、一向に前に進めなかった。今回の敗戦はノーカウントでいい。
OP特別2鞍は時計面で物足りない/バーデンバーデンC・名鉄杯
福島メインのバーデンバーデンCは、×フミノムーンが1番人気に応えて勝利。
馬場差-1.0で、レースタイム差+0.9。
そこそこ時計が出る馬場だったにもかかわらず、バーデンバーデンCのレースタイム差は+0.9と時計がかかった。
オウノミチの逃げは、600m通過34.4秒の平均ペースで、勝った×フミノムーンの上がりが34.3秒だから、オープン戦としては平凡。
残念ながら、どの馬も次走に生きるような経験値は獲得できなかった。
中京メインの名鉄杯は、×オウケンワールドが4連勝でオープン勝ち。
馬場差-2.3で。レースタイム差-0.2。
こちらも時計が速い馬場だったにもかかわらず、レースタイム差は-0.2止まりで、オープン戦としては物足りない結果となった。
勝った×オウケンワールドは、1000m通過60.7秒のハイペースを、2-3-4-4の位置取りから38.4秒の上がりで突き抜けた。
4連勝でオープンをぶっこ抜いた×オウケンワールドの成長力には目を見張るが、これで重賞でも通用するとまでは言えない。
次走が試金石になりそうだ。
この時計で割を食ったのが、2着の◎センチュリオンと、9着の○ストロングサウザーの2頭である。
この2頭は、時計が速い馬場に替われば見直せる。
2歳戦の注目馬はワグネリアン/新馬戦(中京芝20000m)
先週の2歳戦で、もっとも見どころがあったのは、日曜の中京第5Rに行われた新馬戦(芝2000m)である。
馬場差-3.1で、レースタイム差-2.4。
レースタイム差自体はそれほどでもないし、レースのペースも1000m通過67.0秒の超スローペースである。
個人的に、スローペースのヨーイドンでの好走は評価しないのだが、このレースを勝ったワグネリアンは別格だった。
このレースの後半5Fのラップは、57.7秒である。前がやや縦長になっていたので、4~5番手のワグネリアンは7馬身ほど離されていたことを考えると、ワグネリアンは後半56秒台で上がってきたことになる。
究極の瞬発力勝負だったとはいえ、2歳馬の2000m戦で超スローペースで後半57秒台で上がる脚力は尋常ではない。ここまでの瞬発力があれば、ある程度ペースが上がっても問題なく脚を使えるはずで、どこまで連勝を伸ばせるか楽しみでしかたない。
次走の注目馬・センチュリオン(名鉄杯・中京ダ1800m)
日曜 中京第11R 名鉄杯・ダ1800m 2着センチュリオン
名鉄杯のタイム分析でも書いたとおり、名鉄杯のレースタイム差は-0.2と時計がかかっていた。
高速決着で真価を発揮する◎センチュリオンにとっては、かなり厳しい時計だった。
にも関わらず、結果は勝った×オウケンワールドにアタマ差の2着だから、かなり強い競馬をしている。
今年に入ってオープン特別を2着、3着、2着、2着と非常に安定しており、時計の速い馬場になればいつでもオープンを勝てるだけの力をつけてきた。
これなら重賞に入っても好走の余地はある。