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低レベルなスプリント界を象徴するようなレース【キーンランドCのタイム分析】

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こんばんわ、ウキョーです。
先週のキーンランドCは、時計がかかった割にはスピードタイプの馬たちが上位を占める結果となりました。
実は、芝1200m戦の重賞(世代限定戦は除く)は、これで個人的に14連敗です。つまり、時計がかかるコースで時計勝負に強い馬が勝ち、逆に時計が速いコースで時計がかかって良いタイプの馬たちが勝っているということです。
これは、スプリント戦線が低レベルな群雄割拠であることを示しており、今回もやはりそうなってしまいました。

各開催場の馬場差

8月26日(土)
   新潟 芝-0.4
   新潟ダート+1.0
   小倉 芝-0.6
   小倉ダート-1.8
   札幌 芝-0.1
   札幌ダート-0.2
8月13日(日)
   新潟 芝-0.6
   新潟ダート-0.6
   小倉 芝-0.6
   小倉ダート-0.5
   札幌 芝-0.2
   札幌ダート-0.7

※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。

先週の新潟は、週中の雨の影響もあって芝の時計はかかっていたが、新潟コースはそもそも時計が抜群に速いので、このくらいの馬場差でも時計勝負に強いタイプが上位を占めていた。脚抜きが良いはずのダートも時計がかかっており、とくに土曜のダートは時計勝負に強いタイプには厳しかった。

小倉も雨の影響で芝の時計がかかっており、ダートは時計が速かった。とくに土曜のダートは高速決着が連発し、時計勝負に対応できないとどうにもならなかった。

札幌は、開催が進んで芝もダートも時計がかかってきた。とくにダートは、開幕週とは比べ物にならないくらい時計が遅く、前開催や早い開催での好走歴が当てにならなくなっていた。

低レベルなスプリント界を象徴するようなレース/キーンランドC

9歳馬のエポワスが初重賞制覇を飾ったキーンランドC。

馬場差-0.2で、レースタイム差+0.6。

雨の影響で時計がかかっており、キーンランドCに至ってはレースタイム差+0.6。ところが、こんな馬場にも関わらず、勝ったエポワスがスピードランク3位、2着ソルヴェイグが同2位、3着△ナックビーナスが同1位である。

時計がかかって良いはずの1番人気×モンドキャンノが6着、3番人気シュウジが13着、◎ブランボヌールが11着だった。

これは、レースレベルが低いときによくある傾向で、スプリント戦線の現状を象徴しているといえる。
2016年、2017年の芝1200mの重賞で、1番人気で勝ったのはビッグアーサー(セントウルS、高松宮記念)とメラグラーナ(オーシャンS)の2頭だけで、重賞2勝以上いているのも3頭しかいない。

キーンランドCのレースレベルは評価できないが、現状のスプリント界に新星が現れないのであれば、2着ソルヴェイグ、3着△ナックビーナスあたりは、本番のスプリンターズS(中山芝1200m)でも面白そうだ。


スローのヨーイドンでクラシックにはつながりそうにない/新潟2歳S

新潟2歳Sはダイワメジャー産駒のワンツーフィニッシュで、勝ったのは3番人気▲フロンティアだった。

馬場差-0.6で、レースタイム差-0.8。

勝ちタイムはそれほど速くないが、レースタイム差-0.8なら及第点。
ただ、800m通過49.3秒-1000m通過61.6秒のスローペースで、勝った▲フロンティアのラスト3Fが32.9秒だから、究極の瞬発力勝負となった。
これでは、レース経験値のアップにはつながらない。

とはいえ、このスローペースで4着以下が4馬身離されているので、▲フロンティアコーディエライトテンクウの3頭は、現状での完成度が違った。

クラシックには直結しなそうだが、上位3頭のこれからの経験次第では、楽しみな存在となりそう。
とくに、ここで賞金を加算できなかったテンクウの次走に注目したい。

 

2歳戦の注目馬はペイシャルアス/新馬戦(小倉芝1200m)

先週の2歳戦で、もっとも見どころがあったのは、土曜の小倉第5Rに行われた未勝利戦(芝1200m)である。

馬場差-0.6で、レースタイム差-2.0。

たしかに速い時計が出る馬場だったが、2歳の牝馬戦でレースタイム差-2.0は出色の時計と言っていい。
勝ったペイシャルアスは、前走の未勝利戦(小倉芝1200m)が富田騎手が御しきれずに1位入線も降着の憂き目にあっていたが、ここは順当勝ち。

とにかくスピードに長けた馬で、今回も前半3F33.8秒のハイペースを3番手追走から、2着以下に3馬身差の楽勝。
現状ではスピードが勝ってしまっており、今後は距離を延ばしてどこまで我慢がきくかという問題は残るが、スプリント戦なら昇級しても即通用。

本来であれば、今週の小倉2歳S(小倉芝1200m)でも好勝負できただろうに、富田騎手はいたたまれないだろう。

 

次走の注目馬・エトルディーニュ(WJAS2・札幌芝2000m)

土曜 札幌第11R WASJ2・芝2000m 6着エトルディーニュ

土曜札幌芝の馬場差が-0.1で、WASJ2のレースタイム差が+0.3。

札幌芝2000mはそもそも時計がかかるコースで、レースタイム差+0.3では時計勝負に強い馬では太刀打ちできない。
実際、勝った×クロコスミアがスピードランク5位、2着×ゲッカコウが同13位、3着ショウナンマルシェが同10位である。

スピード上位の馬たちは揃って討ち死に状態で、スピードランク1位ベルニーニが10着、同2位トミケンスラーヴァが11位だった。

そんな中で、スピードランク3位の△エトルディーニュはコンマ9秒差6着に踏みとどまっており、休み明けだったことも考慮に入れれば、頑張っている方だといえる。
時計が速いコースに替われば、準オープン卒業も目前。

 
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