こんばんわ、ウキョーです。
先週のエリザベス女王杯は、予想以上に時計がかかっており、見当外れの予想をしてしまいました。お恥ずかしい……。
各開催場の馬場差
東京 芝 | -0.4 |
東京ダート | +0.1 |
京都 芝 | +0.6 |
京都ダート | -0.2 |
福島 芝 | -0.4 |
福島ダート | +0.5 |
東京 芝 | +0.5 |
東京ダート | +0.2 |
京都 芝 | +0.2 |
京都ダート | -0.2 |
福島 芝 | -0.5 |
福島ダート | +0.2 |
※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。
先週の東京は、先週までのあ馬場悪化の影響もあって、土曜はそこそこ速かったのだが、日曜になって時計がかかり出した。ダートは土日ともに時計がかかっていた。
京都は、東京より先週の影響が色濃く、土日ともに芝の時計がかかっており、ダートの時計は速かった。
福島は、土日ともに芝の時計が速く、ダートの時計はかかっていた。
人気馬の敗因とレース回顧/エリザベス女王杯
エリザベス女王杯は、▲モズカッチャンが秋華賞の鬱憤を晴らして、見事にG1初戴冠を果たした。
馬場差+0.2で、レースタイム差+1.5。
たしかに時計がかかる馬場だったが、それにしてもレースタイム差+1.5はいくらなんても遅すぎる。
レースは、クロコスミアが逃げるかと思っていたが、まさかのクインズミラーグロの逃げで、1000m通過62.0秒-1200m通過74.8秒の超がつくどスローのヨーイドンで、レベルの低い大凡戦となった。
勝った▲モズカッチャンのG1初制覇は素直に祝福したいところだが、この勝利だけでは抜けた存在とは言い難い。
フローラS(東京芝2000m)もオークス(東京芝2400m)もスローの瞬発力勝負で、▲モズカッチャンにとっては願ってもない展開。また、スピードランク13位だったように、時計がかかったのも功を奏した。
それだけに、ハイペースの高速決着で同じような競馬ができるかと言えば、現時点では疑問符しか付かない。
2着クロコスミアは、もっとペースを上げても良かったと思うが、テン乗りの和田竜騎手が若干よそ行きの競馬。
9番人気で2着なのだから、和田竜騎手の好騎乗とも言えなくはないが、勝った前走の府中牝馬S(東京芝1800m)に引っ張られ過ぎたと思う。
1番人気ヴィブロスは、時計がかかって良いタイプなので、この時計なら勝ってもおかしくなかった。
それが、直線は上位の馬たちと脚色が同じになってしまって5着がいっぱい。距離が長かったとしか思えない負け方だった。
2番人気ルージュバックは、あの位置取り(12-12-12-13)では確かに苦しかった。とはいえ、同じような位置からミッキークイーンが3着に来ているのだから、言い訳はできない。
予想記事でも書いたとおり、やっぱり1800mがベストな距離で、ここでは距離が長かった。
◎スマートレイアーは、1000m通過後に置かれた感じになってしまい、そこから内をついて巻き返しをはかったが、余計な脚を使った分コンマ3秒届かなかった。
テン乗りの川田騎手との呼吸が合わなかったようで、直前の武豊騎手の落馬負傷が本当に悔やまれる結果となってしまった。
また、スピードランク5位だったように、ここまで時計がかかってしまうと同馬には厳しかった。
言われるほどレースレベルは低くない/武蔵野S
土曜の東京で行われた武蔵野Sは、インカンテーションが重賞5勝目を飾った。
馬場差+0.1で、レースタイム差+0.1。
このくらいの馬場差なら、本番のチャンピオンズCの前哨戦でもある重賞では、レースタイム差はマイナスになってほしかったが、思った以上に時計がかかってしまった。
とはいえ、レースは半マイル通過47.3秒の平均やや速めのペースで、それでいてラスト1Fが11.9秒だから、レースレベルとしては悪くない。
勝ったインカンテーションは、一時期スランプに陥っていたが、ここにきて復活。見事に過去の栄光を取り戻した。
そもそもペースが上がる消耗戦で真価を発揮するタイプで、今回のペースもバッチリはまった印象だが、2着サンライズソアに半馬身差、3着アキトクレッセントにはそこから1+3/4馬身差だから強かった。
次の本番が楽しみになる結果と言えよう。
1番人気○サンライズノヴァは、時計勝負に強いタイプなだけに、もうちょっと時計が速くなってほしかった。
しかし、勝ったインカンテーション、2着サンライズソアが、それぞれスピードランク2位タイなので、敗因が時計とは思えない。ユニコーンSでハイペースを経験しているので、ペースが合わなかったとも思えない。古馬の一線級に入ると1600mだと距離が足りないのだろうか。
◎ベストウォーリアは、東京ダ1600mでは禁じての逃げに出てしまった。
たしかにテン乗りに不安はあったのだが、ルメール騎手なら大丈夫だろうと高をくくってしまった。
力負けとは思えないが、逃げてしまったことが後々に響かないといいが……。
2歳戦の注目馬はパクスアメリカーナ/未勝利戦(京都芝1600m)
先週の2歳戦で、もっとも見どころがあったのは、土曜の東京第3Rに行われた新馬戦(芝1600m)である。
馬場差+0.6で、レースタイム差-2.1。
先週の京都芝レースは土日ともに時計がかかっており、ダートも含めて全24鞍の中で、レースタイム差がマイナス2.0より速かったのは、このレースだけで、それが2歳未勝利戦なのだから出色と言っていい。
勝ったパクスアメリカーナは、600m通過34.3秒-800m通過46.2秒のハイペースを2番手追走から2着馬に1+1/4馬身、さらに3着馬に5馬身差の圧勝。
ここでは完成度が違った。
昇級しても即通用。
2着ラセットは、パクスアメリカーナには離されたが、次走確勝級。
次走の注目馬・フェルメッツァ(福島記念・福島芝2000m)
日曜 福島第11R 福島記念・芝2000m 6着フェルメッツァ
日曜の福島の芝は時計が速かったものの、福島記念はレースタイム差+0.6と時計がかかっていた。
勝ったウインブライトがスピードランク16位、2着×スズカデヴィアスが同6位、3着ヒストリカルが同12位で、時計勝負に強いタイプの馬たちは、軒並み馬群に沈んだ。
その負けた馬の中で取り上げたいのが、6着の◎フェルメッツァである。
◎フェルメッツァは、そもそも瞬発力勝負になると切れ負けしてしまうので、ある程度ペースが流れてほしいタイプで、今回の福島記念の1000m通過61.6秒のスローペースでは厳しかった。
それでも、2番手追走からコンマ2秒差なら、重賞のめどは立った。
次走以降、時計が速いコースに替われば巻き返しがあっても驚けない。