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マカヒキ経験不足が露わに【凱旋門賞の回顧】

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昨日の凱旋門賞。
日本から参戦したマカヒキは、14着完敗と残念な結果となりました。
レースを見ましたが、走破タイム2.23.61でラストは36.6秒くらい。前半1200m通過がだいたい70.7秒で、後半1200mが72.9秒くらいの後傾ラップで、ハイペースでしょう。

1000m通過は58秒台後半なので、時計が出やすいシャンティイ芝2400mとはいえ、それまでのレコードタイムが2.24.1ですから、序盤から淀みのない流れでタフなレースとなりました。

さて、マカヒキですが、スタートは互角で先団に取り付いて序盤は流れに乗っているように見えました。
ルメール騎手はレース後に「掛かっていた」と言っていますが、引っ掛かっている素振りはありませんでした。

ただ、マカヒキの勝ちパターンは、レースタイム差-2.8だったダービーのような、超高速決着のスローのヨーイドンです。
皐月賞では1000m通過58.4秒、ラスト35.6秒のタフなレースを2着していますが、あれは差しが決まる中山芝2000mだったから、後方で脚を溜めることができました。
しかし、今回のようなハイペースを好位で立ち回ると脚を溜めることができず、直線を向いたときには、すでに反応がありませんでした。

日本とフランスのコース形態はまったく違っていて、タイムも日本の方が1つ、2つ速いです。
マカヒキに限らず、日本馬が凱旋門賞で勝つためには、かなりの経験値を必要とします。
3歳馬の時点で凱旋門賞に挑戦するということは、ほぼダービー馬です。
ところが、そのダービーは時計が速くなる東京芝2400mで行われますので、フランスの馬場とは合いません。
ですから、もっとキャリアを積んだ古馬でないと、日本馬が勝つのは難しいと思います。

日本のコースで、フランスの馬場に合いそうなのは、宝塚記念が行われる阪神芝2200mです。阪神芝2200mはタフな展開になることが多く、スタミナとスピード、レースの上手さが要求されるコースです。ナカヤマフェスタやオルフェーヴルが好走しているのは偶然じゃないと思います。

今回のマカヒキの敗戦は、負けてしかるべきだと思います。
後を引くような負けでもないし、身体にダメージもないでしょう。
ただただ、馬場が合わなかったということです。
※前走のニエル賞では同コースで勝っていますが、あれは得意の瞬発力勝負になったからです。

これでマカヒキの評価が下がるわけではないので、日本に帰って来てからの活躍に期待し、キャリアを積んだ来年に再挑戦してほしいと思います。
個人的には、タフな展開で真価を発揮するディーマジェスティの方が、凱旋門賞向きだと思っています。
 

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