名馬コラム

【名馬コラム】セイウンスカイ 最強世代の二冠馬

期待されなかったデビュー戦を圧勝

スペシャルウィーク、エルコンドルパサー、グラスワンダー、別路線にはエアジハード、アグネスワールドといった超ハイレベル世代と呼ばれた1998年のクラシック。その年の皐月賞と菊花賞を勝った二冠馬が、セイウンスカイだった。

セイウンスカイは、父が無名のシェリフズスターだったこともあり、デビュー戦で5番人気とさほど期待はされていなかった。
ところが、風評を覆して2着マイネキャロル以下に1秒以上の差をつけて圧勝、続くジュニアCも逃げてメガヒットらを完封すると、一躍クラシックの主役となった。

弥生賞はスペシャルウィークの後塵を拝したが、キングヘイローを加えて3強と呼ばれるようになり、クラシック一冠目の皐月賞を迎える。
鞍上を横山典弘騎手に変え、逃げるコウエイテンカイチの直後につけると、4角では早くも先頭に立ち、キングヘイローとスペシャルウィークを振り切って1冠目を奪取した。

続くダービーでは自ら逃げようとしたところ、キングヘイローに競りかけられる形となって共倒れ。4着に粘ったものの、勝ったスペシャルウィークに5馬身以上の差をつけられる完敗を喫した。

抜群の頭脳で重賞を逃げ切り連勝

セイウンスカイが菊花賞へのステップに選んだのは、古馬混合の京都大賞典(G2)だった。7頭立ての少頭数ながら、天皇賞馬メジロブライト、有馬記念馬シルクジャスティス、天皇賞(春)、宝塚記念を連続2着のステイゴールドなど古豪が顔を揃えていた。
4番人気に甘んじたセイウンスカイは、抜群のスタートからハナに立ちレースの主導権を握った。

1週目で後続を大きく引き離し、4角付近でペースで緩めて引きつけてから、直線では二の脚を使って追いすがるメジロブライトをクビ差しのぎ切った。
レース後、鞍上の横山典弘騎手は「俺、何もやってないよ」とコメントし、ペースを緩めたのも二の脚を使うスタミナを温存したのもセイウンスカイの判断だったと言った。

さらに次走の菊花賞も、スタートからハナを奪って独壇場。スペシャルウィークやキングヘイローを手の平に乗せ、絶妙なペース配分で逃げ切ってしまった。ハククラマ以来39年ぶりの菊花賞逃げ切りとなり、3分3秒2という圧巻のレコードをおまけにつけた。これも、セイウンスカイの判断で走ったというから驚きである。

翌年には日経賞、札幌記念を勝ったもののG1では惜敗し、屈腱炎で長期休養を余儀なくされ復活はならなかった。
しかし、前評判を覆して最強世代と呼ばれたライバルたちを尻目に二冠を制した偉業は、今でも語り継がれている。

2001/04/29 京都
天皇賞(春)
芝3200m 良
12着 横山典 58キロ 12頭 6人
3.32.0(2-2-9-12)
テイエムオペラオー
1999/10/31 東京
天皇賞(秋)
芝2000m 良
5着 横山典 58キロ 17頭 1人
1.58.3( 8-10-10)
スペシャルウィーク
1999/08/22 札幌
札幌記念
芝2000m 良
1着 横山典 59キロ 10頭 1人
2.00.1(7-7-2-2)
(ファレノプシス)
1999/05/02 京都
天皇賞(春)
芝3200m 良
3着 横山典 58キロ 12頭 2人
3.15.8(1-1-1-1)
スペシャルウィーク
1999/03/28 中山
日経賞
芝2500m 稍
1着 横山典 58キロ 13頭 1人
2.35.3(2-2-2-1)
(セイウンエリア)
1998/12/27 中山
有馬記念
芝2500m 良
4着 横山典 55キロ 16頭 1人
2.32.7(1-1-1-1)
グラスワンダー
1998/11/08 京都
菊花賞
芝3000m 良
2着 横山典 57キロ 17頭 2人
3.03.2(1-1-1-1)
スペシャルウィーク
1998/10/11 京都
京都大賞典
芝2400m 良
1着 横山典 57キロ 7頭 1人
2.25.6(1-1-1-1)
(メジロブライト)
1998/06/07 東京
日本ダービー
芝2400m 稍
4着 横山典 57キロ 18頭 3人
2.26.8(2-2-2-2)
スペシャルウィーク
1998/04/19 中山
皐月賞
芝2000m 良
1着 横山典 57キロ 18頭 2人
2.01.3(2-2-2-1)
(キングヘイロー)
1998/03/08 中山
弥生賞
芝2000m 良
2着 徳吉 55キロ 13頭 3人
2.01.9(1-1-1-1)
スペシャルウィーク
1998/01/25 中山
ジュニアC
芝2000m 良
1着 徳吉 55キロ 11頭 3人
2.03.5(1-1-1-1)
(メガヒット)
1998/01/05 中山
新馬
芝1600m 稍
1着 徳吉 55キロ 16頭 5人
1.36.7( 3-1-1)
セイウンスカイ

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