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【日経新春杯2016の回顧】時計に恵まれたレーヴミストラルは次が試金石

日経新春杯の回顧
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こんばんわ、ウキョーです。
中京も、中山も時計が読みづらく、まったく馬券が当たりません。
京都の日経新春杯ならと思ったら、予想外に時計がかかってしまい、かすりもしませんでした。

各開催場の馬場差

1月16日(土)
中山 芝 -0.8
中山ダート+0.7
京都 芝 -0.9
京都ダート+0.5
中京 芝 -2.2
中京ダート-0.9

各開催場の馬場差

1月17日(日)
中山 芝 -0.2
中山ダート+1.3
京都 芝 -0.7
京都ダート+0.5
中京 芝 -1.4
中京ダート-1.0

※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。

中山は、先週に比べて芝は速くなった。とくに、土曜の芝は速かった。一方、ダートは、かなり時計がかかっている。

京都は、相変わらず芝は速かったが、ダートは時計がかかっている。

今週から開幕した中京は、芝もダートも抜群のコンディションで、とくに芝の時計は尋常ではない速さになっている。土曜の芝は、馬場差-2.2と、かなり速い。

時計に恵まれたレーヴミストラルは次が試金石/日経新春杯

今週は重賞が3鞍行われたが、まずは日経新春杯から見てみる。
馬場差-0.7で、レースタイム差が+0.8

あまりにも想定外のタイムとなった。
日曜京都の芝レースで、レースタイム差がプラスになったのは日経新春杯だけで、この時計はあまりにも遅すぎる。

勝ったレーヴミストラルは、出走馬の中でもっとも時計勝負に向いていない馬で、いかにも時計に恵まれた。
レーヴミストラルは、時計がかかった青葉賞を勝ち、同じく時計がかかったアルゼンチン共和国杯で3着。そして、今回で重賞2勝目だから、時計がかかる長距離戦はまさに庭。
今後も、時計さえかかれば重賞戦線でやっていけるが、時計勝負になったときにどこまで対応できるかと言われれば、現状では厳しいと言わざるを得ない。

それよりも、2着○シュヴァルグランの方が、価値は大きい。

○シュヴァルグランは、レーヴミストラルとは逆に、出走メンバー中でもっとも時計勝負に向いている馬である。
それが、この時計で2着を確保できたのだから、勝ちに等しい2着である。
3着馬も、時計勝負では分が悪いサトノブレス。さらに言えば、時計勝負に強い◎ベルーフが5着、△プロモントーリオが6着、▲ダコールが4着だから、○シュヴァルグランの2着は評価していい。
時計が速くなれば、重賞もすぐ勝てるだろう。

◎ベルーフにとっては、時計が遅すぎた。それでもコンマ4秒差の5着だから、かなり頑張っている。
時計が速くなればと言いたいところだが、レベルが低い今の芝中長距離戦では、スローペースの上がり勝負ばかり。正直なところ、◎ベルーフが得意とするラップにはなりそうもない。
自らレースを作れるようになれるかどうかが、今後の課題となる。
それでも、このスローペースでも折り合いはついており、昨秋からの成長は見られた。

普段であれば、今回の日経新春杯はまったく評価できないのだが、今年の芝中長距離戦戦のメンバーを考えると、このペースとタイムで勝負できる方が、もしかしたら有利なのかもしれない。
今後の戦線の行方を見ながらになるが、いつも以上に注意をしていきたい。

バウンスシャッセは中京の鬼になれる/愛知杯

次は、土曜に中京で行われた愛知杯を振り返る。
馬場差-2.2で、レースタイム差が-2.3

時計が速かった馬場なので、レースタイム差-2.3は標準の評価。
そうはいっても、△バウンスシャッセの勝ちタイム1.58.8は、まずまず速い時計である。
開幕週とはいえ、最近の中京の芝レースは軒並みタイムが速くなっており、明らかに馬場に変化が起きている。JRAからアナウンスはないが、データを取り直さないといけないかもしれない。

ただ、勝った△バウンスシャッセ、2着リーサルウェポン、3着○アースライズの3頭は、時計がかかる馬場に向くタイプの馬たちで、時計勝負に強いタイプは、1番人気で8着に負けたシュンドルボンを筆頭に、揃って討ち死にしている。

この勝ちタイムなら、時計勝負に強い馬たちが上位を形成しても良さそうなのだが、この結果をどう受け止めるか。

この時計は、昨年12月の開幕週で行われた金鯱賞と同タイム。その金鯱賞では、時計勝負でこそのミトラが勝っている。
ラップを見ても、1000m通過59.2秒の平均やや遅めのペースで、△バウンスシャッセの上がりが35.0秒だから、とくに不思議な点はない。
前半2F目と、1200m通過時点でペースが上がっているが、取り立てて問題はない。
今回の愛知杯がレアケースなのか、それとも今後の中京芝レースはこういった傾向になるのか、今後のレースを注視していきたい。

時計が遅い馬場に向くタイプが上位を占める中、時計勝負に強いシュンドルボンと、マキシマムドパリには厳しいレースとなった。
とくにマキシマムドパリは、直線で手前を替えずに左手前のままで走っており、左回りが苦手なのかもしれない。

2歳戦の注目馬はリンガスウーノ/3歳新馬(中山ダ1200m)

中山第4Rに行われた新馬戦(ダ1200m)の時計が速かった。

勝ったリンガスウーノの勝ちタイムは1.13.6。
馬場差+1.3で、レースタイム差-0.2だから、3歳戦としてはかなり優秀である。
日曜の中山のダートで、レースタイム差マイナスを計上したのは、このリンガスウーノだけ。

同コースで行われた、古馬オープン戦のジャニュアリーSのレースタイム差が+1.5だから、リンガスウーノのタイムは群を抜いて速い。

レースは、グラミスキャッスルの逃げで、600m通過35.5秒の平均ペース。
このラップを、2番手から上がり38.1秒で、2着以下に4馬身差だから、 リンガスウーノの強さだけが際立った。
なだめながらの追走で、現状では距離が延びると不安だが、そこは経験と成長力に期待。

これら以外で注目したいのが、土曜・京都第9R 白梅賞(芝1600m)である。

馬場差-0.9で、レースタイム差-1.9
勝ったエルビッシュの勝ちタイムは、1.33.7。
同コースで行われた花見小路特別(1000万下)のレースタイム差が-0.7で、この日の芝レースで-1.0秒より速かったのは、エルビッシュだけである。

これで、京都マイルで【2 1 0 0】となり、よっぽどコース相性が良いのだろう。
1戦ごとに時計を詰めており、現状では時計が速い馬場に向く。したがって、時計がかかる阪神マイルで行われう桜花賞には向かないが、NHKマイルへ向かうなら無視できない存在になるかもしれない。

次走の注目馬・メイショウノーベル

日曜 中山第10R ジャニュアリーS(OP)・ダ1200m7着メイショウノーベル

メイショウノーベルは、時計勝負に強いタイプで、ジャニュアリーSのレースタイム差+1.5秒では遅すぎる。
中山ダ1200mは本来、そこそこ時計が速くなるコースなだけに、この時計ではメイショウノーベルにとっては苦しかった。

メイショウノーベルは、600m通過34.8秒のスローペースの2番手と、絶好の位置ではあったが、この時計では粘れない。
時計がかかると、展開が向いても足りないのはオープンでは致命傷ではあるが、時計が速くなる馬場なら一変しても不思議ではない。
また、同じ理由で、5着敗退のミヤジエルビスも、時計が速くなる馬場なら見直せる。

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