こんばんわ、ウキョーです。
先週のAJCCは、久々に中距離のハイペース戦となって、見応えのあるレースでした。
馬券がハズレて楽しさ半減だったけれど、ディサイファは強かった!
各開催場の馬場差
中山 芝 | -0.7 | |
---|---|---|
中山ダート | +0.3 | |
京都 芝 | -0.1 | |
京都ダート | +0.4 | |
中京 芝 | -0.7 | |
中京ダート | -0.6 |
各開催場の馬場差
中山 芝 | -0.4 | |
---|---|---|
中山ダート | +0.6 | |
京都 芝 | -0.4 | |
京都ダート | +1.7 | |
中京 芝 | +0.2 | |
中京ダート | +0.2 |
※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。
中山は、芝のタイムは速かったが、ダートはかなり時計がかかっている。
京都は、芝はやや速い程度で、ほぼ基準タイム通り。ただ、ダートは時計がかかっており、とくに日曜のダートは馬場差+1.7と、かなり遅い。
中京は、土曜は芝もダートも速かったが、日曜は一転、どちらも時計がかかっている。
目次
地力勝負ならディサイファのひとり舞台/AJCC
日曜の中山で行われた、AJCCから振り返ってみる。
馬場差-0.4で、レースタイム差が-0.6。
思ったより時計が速くなった。想定では、馬場差が多少マイナスになっても、出走馬のメンツから、AJCCの時計はそれほど速くならないだろうと思っていた。
ひとつ前の東雲賞が相当に早いタイムを計上したので、馬場差も速くなっているが、AJCCのレースタイム差-0.6も、かなり速い。
逃げたスズカデヴィアスのペースは、1000m通過60.8秒の平均やや速め。2番手の×マイネルメダリストがプレッシャーをかけたため、一度も13秒台に落ちないという厳しいペースとなった。
スズカデヴィアスはコンマ5秒差の6着。時計がかかった方が良いタイプで、この時計でコンマ5秒差なら相当に頑張っている。次走に期待を持たせる走りだった。
先週の記事で書いたとおり、いまの中長距離戦線はスローペースの上がり勝負で、それなのにタイムが遅いレースが多かったが、AJCCはハイレベルなレースとなった。
こうなると、完全な地力勝負となり、これまでの実績がものを言う。まさに、勝ったディサイファにはおあつらえ向きの展開となった。
2着スーパームーンに1馬身1/4差は、完勝といっていい。
それにしても、時計勝負になると甘くなるディサイファが、この時計で勝ち切るとは想像だにしなかった。明けて7歳になるが、まだまだ元気いっぱい。それどころか、進化している。
1番人気で10着に敗れたサトノラーゼンは、この時計なら上位に顔を出していいはず。この結果は、サトノラーゼンの現状の立ち位置だと思う。
同じように、時計勝負に強い△ヤマニンボワラクテは、2着スーパームーンとはコンマ1秒差だから、別定のG2では厳しいかもしれないが、ハンデ戦やG3なら視野に入った。
◎マイネルフロストは、人生初となるハイペースのレースに戸惑ったが、コンマ3秒差の4着なら恰好はつけられた。この経験は今後に活きるはずで、2個目の重賞制覇も遠くないだろう。
○ライズトゥフェイムは、今回の時計では速すぎる。もうちょっと時計がかかってくれないと、上位進出は厳しい。
もう一列前で競馬をしてほしかったのだが、石川騎手が「いつもより前目で競馬をした」とコメントをしており、もしそれが本当だとしたら、オープンではついていけないのかもしれない。
相当に時計がかからないと、重賞では家賃が高いのかも。
ダート戦線の主役になれるアスカノロマン/東海S
次は、日曜の中京で行われた東海Sを振り返る。
馬場差+0.2で、レースタイム差が-0.2。
馬場差がプラスになる中で、レースタイム差-0.2なら及第点。
レースタイム差がマイナスとはいえ、中京ダ1800mはもともと時計がかかる馬場なので、時計勝負でこそのタイプの馬には厳しかった。
その代表が、11着に敗れたインカンテーションである。この馬はとにかく時計が速くならないとダメなので、ここでの敗退は、まぁ仕方ない。
時計が速い馬場に替われば、見直せる。
勝った△アスカノロマンは、去年のみやこSのように時計が速すぎると、若干甘くなるので、基準より速くなった中京ダ1800mの時計はちょうど良かった。
レースは、◎モンドクラッセが1000m通過62.9秒のスローペースで逃げるところを、2番手から△アスカノロマンが抜け出すという、一見すると何の変哲もないレースである。
しかし、2番手追走の△アスカノロマンが、最速の36.7秒で上がると、2着◎モンドクラッセに2馬身差、3着ロワジャルダンには、そこから3馬身半差という圧勝である。
スローの瞬発力勝負での重賞で、この着差は力差の証明である。もちろん、時計が△アスカノロマン向きになっていることは加味しなければならないが、それでも△アスカノロマンの今後は、かなり明るいと思う。
1番人気のロワジャルダンは、浜中騎手負傷による横山和騎手への手替わりの結果ではあるが、この時計ではまだまだ遅いので、着差は詰まったかもしれないが、勝ち切るまでは難しかっただろう。
○ダブルスターは、時計も展開もバッチリだったが、4着が一杯。 >
1、2着馬には離されたが、ロワジャルダンとはコンマ6秒差。メンバーが落ちれば、重賞にも手が届くところまで来た。
ちょっと期待外れだったマカヒキ/若駒S(京都芝2000m)
さて、ここで土曜の京都で行われた若駒Sにも触れておこう。
過去、ディープインパクトやトゥザワールドが勝っており、クラシックの登竜門となる可能性を秘めているレースだ。
今年の若駒Sの注目は、1.6倍の断然1番人気のマカヒキだろう。
ところが、終わってみればレースタイム差+1.2秒の大凡戦となった。
ちなみに、ディープインパクトが勝ったときのレースタイム差は-0.6、トゥザワールドがレースタイム差-1.4だった。さらに言うと、若駒Sでレースタイム差でマイナスを記録したのは、この2頭だけ。つまり、この2頭だけ抜けていただけの話だ。
今年の若駒Sのレースタイム差と同じような年を探してみると、アンライバルドが勝ったときがレースタイム差+1.0だった。
アンライバルドは皐月賞を勝っているから、マカヒキにもと期待してしまいそうだが、アンライバルドのときは馬場差が+0.5だった。
今年の馬場差は-0.1だから、やはりマカヒキに過度の期待は禁物である。
3歳戦の注目馬はフォーアライター/3歳未勝利(京都芝1600m)
土曜の京都第5Rに行われた未勝利戦(芝1600m)の時計が速かった。
勝ったフォーアライターの勝ちタイムは1.34.5。馬場差-0.1で、レースタイム差-2.1だから、3歳戦としてはかなり優秀である。
土曜の京都芝レースで、レースタイム差マイナスを計上したのは、第9R祇園特別(1000万下・芝1200m)と、このフォーアライターだけだった。
祇園特別のレースタイム差が-0.7だから、フォーアライターのレースタイム差-2.1は、かなりの高評価。
レースは、半マイル通過47.2秒と、未勝利戦としては速めの流れで、2F目から12.0秒を超えるラップがない淀みのない流れで、フォーアライターは4角8番手から、上がり最速の34.8秒で突き抜けた。
ゲートひと息で、序盤に行きたがっていたので、距離が延びて不安だが、今回の経験は必ず今後に活きてくる。
時計が速い馬場なら、昇級しても通用するし、オープンでも面白い。距離を短縮してくるようなら、積極的に買いたい。
これら以外で注目したいのが、日曜・中山第10R 東雲賞(芝2000m)である。
馬場差-0.4で、レースタイム差-1.3。
勝った×ツクバアズマオーの勝ちタイムは、2.00.3。
この日の中山全レースで、レースタイム差-1.0秒より速かったのは、東雲賞だけだった。
1000m通過61.1秒、後半1000mが59.2秒のスローペースで、×ツクバアズマオーは4角3番手から34.6秒で上がって、2着×フォワードカフェに3馬身半差。
AJCCの1000m通過が2分ちょうどだから、1000万下のタイムとしては出色である。
休養前はツメが甘いところもあったが、復帰後2連勝とまったくの別馬。明けて5歳となり、いよいよ本格化となれば、次の準オープンも通過点。
タイムだけを見れば、オープンでも即通用する。
次走の注目馬・ジェネシスロック
日曜 京都第10R 山科S(1600万下)・ダ1200m7着ジェネシスロック
ジェネシスロックは、時計勝負に強いタイプで、山科Sのレースタイム差+0.8秒では遅すぎる。
京都ダ1200mは、それほど時計が速くならないので、負けたのは想定内。前走の藤森S(京都ダ1200m)も遅い時計で伸びきれず7着敗退で、現状では、やはり時計が速くならないとダメ。
ジェネシスロックは、これで昇級後2連敗。さらに、今回は勝ち馬から1.5秒も離されており、次走で人気にならないのは確実。
時計が速くなる短距離ダートに出走してきたら、願ってもないチャンス。強気に買いたい。
また、同じ理由で、9着敗退の◎ベストルーラーも、時計が速くなる馬場なら見直せる。