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それほど見るべき点がなかった東西の前哨戦【根岸S、シルクロードSのタイム分析】

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こんばんわ、ウキョーです。
先週行われたシルクロードS、根岸Sは、前哨戦としては物足りないレースとなりました。
どちらも本番にはつながらな感じで、本番は混戦模様となりそうです。

各開催場の馬場差

1月28日(土)
東京 芝 +0.4 
東京ダート+0.6 
京都 芝 -1.1 
京都ダート-0.9 
中京 芝 -1.2 
中京ダート-0.7 

各開催場の馬場差

1月29日(日)
東京 芝 -0.4 
東京ダート+0.3 
京都 芝 -1.2 
京都ダート-0.1 
中京 芝 -1.7 
中京ダート-1.1 

※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。

東京は、開幕週とは思えない時計で、土曜の芝の馬場差がプラスなのには驚いた。また、ダートは土日ともに時計がかかっており、時計勝負に強いタイプの馬たちにとっては残念な馬場となった。

京都は、先週とはうって変わって芝の時計が速くなっている。

中京は、芝もダートも時計は速く、とくに日曜の芝の時計が抜群に速くなっている。

カフジテイク賞金加算は喜ぶべきも本番へ課題だらけ/根岸S

根岸Sは、大外一気にカフジテイクが差し切り勝ちを収め、フェブラリーSへの切符を手に入れた。

馬場差+0.3で、レースタイム差-0.1。

時計がかかる馬場だったので、根岸Sのレースタイム差も-0.1止まり。
悪くはないが、本番への前哨戦としては物足りない時計となった。
重賞でこの時計だと、時計勝負に強いスピードタイプでは厳しい。勝ったカフジテイクがスピードランク10位、2着ベストウォーリアが同8位である。

モンドクラッセの逃げは、600m通過35.0秒-800m通過46.9秒の平均やや速めのペース。
カフジテイクは最後方から、ラスト34.5秒の直線一気で差し切った。
レースの上がりが36.1秒だから、相当に切れる。展開がはまったときの爆発力は凄まじい。

ただ、砂を被るとダメなタイプで、どうしても外を回すことになってしまうので、いつでも同じような脚を使えるかというと難しい部分があり、本番が安泰というわけにはいかない。
また、馬込みに入るとやる気を失くすので、どうしても後方からの競馬を強いられ、自らペースを握ることができない。
とはいえ、ここで賞金を加算できたことは、今後のローテーションを楽にさせるという点ではアドバンテージになるだろう。

2着ベストウォーリアは、さすがの安定感。
本番前のひと叩きといった感じだっただけに、本番へ向けて上々の滑り出しと言える。

3着エイシンバッケンは、ラスト34.9秒の末脚を繰り出しながら3着止まり。今回は相手が悪かった。いずれ重賞を勝てるだろう。

2番人気ベストマッチョは、中団7番手から直線まったく伸びずに12着敗退。
時計勝負に強いタイプなだけに、時計がかかったことで割を食ったのは確かだが、序盤からポジションも取りに行けず、重賞のペースについて行けていなかったあたり、オープンの壁に跳ね返された格好。
それでも、このペースを経験できたことは次走以降につながるはず。

期待していたグレイスフルリープは、絶好の2番手から、時計もちょうど良かった。ペースもそこまで速くはなかったのに、コンマ9秒差の9着。
もう往年の力を望むのは酷なのかもしれないが、もうちょっとだけ追いかけたい。


ダンスディレクター時計はかかったが前哨戦としては悪くない/シルクロードS

ダンスディレクターが連覇を達成したシルクロードSを振り返る。

馬場差-1.2で、レースタイム差-0.3。

日曜の京都芝はかなり時計が速かったが、シルクロードSの時計はそれほど速くならなかった。
重賞ならもう少し速い時計が欲しかったところだが、時計のかかる中京芝1200mで行われる高松宮記念の前哨戦としては悪くはない。

レースは、ソルヴェイグがまさかのハナを奪い、ネロが2番手からプレッシャーをかけるも、ペースは上がらず前半600m33.9秒-後半600m33.9秒の平均ペース。

勝ったダンスディレクターは、本質的には時計勝負に強いスピードタイプなのだが、この時計で勝ち切ったことは、次走の高松宮記念へ向けて最高の結果と言える。
昨年のスプリンターズS(中山芝1200m)では15着と歯が立たなかったが、今回の結果を考慮すれば、高松宮記念でも良い勝負になるだろう。

2着セイウンコウセイは、スピードランク5位が示すように、時計がちょうど良かったこともあるが、明け4歳の初重賞だったことを思えば上々の結果。
時計が速くなったときに未知数だが、これで重賞でも力が足りることは証明された。

1番人気ネロは、残り100mで一気に失速し11着に敗退。
時計はちょうど良かったが、ペースはもっと速い方が良い。
ネロは、京阪杯やセントウルSでの好走が示すように、ハイペースを追いかけて、後続に脚を使わせることで本領を発揮するタイプ。
今回も、ソルヴェイグにプレッシャーをかけに行ったまでは良かったが、あそこまで行ったならハナを奪って飛ばした方が良い。
また、鞍上の浜中騎手とはそりが合わないのか、途中で走るのをやめてしまっている。
次走以降、鞍上が替われば見直せる。

 

3歳戦の注目馬はイストワールファム/未勝利(東京芝1800m)

先週の3歳戦で、もっとも見どころがあったのは、土曜の東京第5Rに行われた未勝利(芝1800m)である。

馬場差+0.4で、レースタイム差-2.3。

土曜の東京芝は時計がかかっており、イストワールファムのレースタイム差-2.3は相当に速い。

3歳オープンのクロッカスS(芝1400m)がレースタイム差+0.2で、古馬オープンの白富士S(芝2000m)がレースタイム差+1.7だから、出色の時計と言っていい。

レースは800m通過47.2秒-1000m通過59.5秒のハイペース。イストワールファムは、4角12番手から34.4秒の上がりで差し切り、2着以下に2馬身半差の圧勝。
あと一列前で競馬できると安定感も増すのだろうが、時計面だけで言えば、昇級しても十分に通用する。

2着のデコラスも、次走確勝級。
 
 

次走の注目馬・ケツァルテナンゴ

土曜 東京第11R 白富士S・芝2000m 5着ケツァルテナンゴ

土曜の東京芝は馬場差+0.4と時計がかかっており、白富士Sのレースタイム差は+1.7と、オープン戦とは思えない遅い時計となった。これでは、時計勝負に強い馬たちには厳しい。

1000m通過62.9秒の超スローペースで、レースの上がりが33.6秒という瞬発力勝負で、勝ったスズカデヴィアスの上がりが33.3秒である。

ケツァルテナンゴは、最後方から上がり最速33.1秒の末脚を繰り出すも、コンマ5秒差の5着まで。

スピードランク5位だったように、この時計で上位争いは無理なだけに、この結果なら上々。
重賞ではここまで、中日新聞杯(中京芝2000m)8着、チャレンジC(阪神芝1800m)16着と結果が出ていないが、時計が速くなれば重賞でも好走は可能。
次走がどこになるかわからないが、時計さえ速ければ巻き返しは可能。
 

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