各開催場の馬場差
中山 芝 | -2.3 | |
---|---|---|
中山ダート | -0.5 | |
阪神 芝 | +0.5 | |
阪神ダート | -1.2 |
中山 芝 | -1.1 | |
---|---|---|
中山ダート | -0.5 | |
阪神 芝 | +2.1 | |
阪神ダート | -2.1 |
※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。
先週の中山競馬は、日曜日に雨が降ったとは思えないほど時計の速い馬場となった。ダートも速いままで、普段なら重い中山を得意にしている馬たちが、思うような結果を出せなかった。
阪神競馬は、日曜日の雨で予想以上に時計がかかった。ダートは土日ともに速く、とくに日曜日のダートは-2.1秒と抜群に時計が速くなった。
キズナは相当に頑張っている
まずは、日曜日の阪神競馬場で行われた大阪杯を見てみよう。
馬場差+2.1で、レースタイム差が+3.3。時計はかかると思っていたが、思った以上に遅いタイムとなってしまい、◎ショウナンパンドラには厳しいレースとなった。それは、1番人気×キズナにとっても同じで、この時計なら惨敗してもおかしくない。それが2着なら相当に頑張っている。むしろ、反動が気になるほど。×キズナは、いつも人気先行で買いにくいが、今後も中距離戦線では中軸を担っていけそう。
この遅いタイムで恵まれたのが、勝った▲ラキシスである。それでも、このメンバーに入って2馬身差の差し切りは胸を張っていい。
だらしなかったのが、上位争いができる時計でありながら、8着に敗れたカレンブラックヒルだ。1F長かったのはたしかだが、それでも1.6秒差は負けすぎ。
モーリスが叩き出した驚異の記録
日曜日の中山で行われたダービー卿CTも見てみよう。
馬場差-1.1で、レースタイム差が-1.3。雨が降ったとは思えないほど、時計は速かった。先週から時計が速かったので、雨が降ってもそれほど遅くはならないと思ったが、レースタイム差-1.3は想定外だった。
モーリスにとっては、タイムが速くなって良かったが、3馬身半差の圧勝には驚かされた。さらに、ラスト1Fが驚愕の10.9秒。このラップは、ペースが緩まないオープンのマイル戦では、そうそう見られるラップではない。記録的には、相当に素晴らしい。
ただ、今開催の中山はかなり時計の速い特殊な馬場であることは考慮したい。モーリスが、G1に入ってどこまでやれるかはわからないが、マイル戦線ではかなりイイところまでいけそう。あとは、ゲートの悪さを克服したい。
今週は、取り上げるべきレースが少なかったが、土曜日の阪神第12R 1000万下戦はまずまず。
馬場差-1.2で、レースタイム差-2.5なので、時計的には及第点以上。1000m通過61.6秒の平均やや遅めのペースで、タガノビリーヴィンは、3番手から楽な手応えで2着マノワールに1 1/4馬身、3着にはそこから6馬身の圧勝。タイムだけ見ればオープンでも通用する。
次走の注目馬・カオスモス
日曜 中山11R ダービー卿CT(G3・芝1600m)
9着カオスモス
ダービー卿CTは、馬場差-1.1で、レースタイム差-1.3。連続開催の4日目とは思えない速い時計で、時計のかかる馬場で本領を発揮するカオスモスにとっては、手も足も出なかったのは仕方ない。これが同馬のオープンでの力関係とは思えないので、時計のかかる馬場で改めて見直したい。