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スピード対決ならストレイトガールに軍配【ヴィクトリアマイルのタイム分析】

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こんにちわ、ウキョーです。
先週のヴィクトリアマイルは、スプリント力を問われるレースとなりました。
そうとなれば、昨秋のスプリンターズSを制しているストレイトガールが一枚上手でした。
東京マイルは、どちらかというとタフなレースになることが多いのですが、近年は今回のヴィクトリアマイルみたいなスプリント戦も増えてきており、ちょっと読みづらくなってきました。

各開催場の馬場差

5月14日(土)
東京 芝 -1.0 
東京ダート+-0 
京都 芝 -1.3 
京都ダート-0.7 
新潟 芝 -0.7 
新潟ダート+0.1 

各開催場の馬場差

5月15日(日)
東京 芝 -0.8 
東京ダート-0.1 
京都 芝 -1.4 
京都ダート-0.5 
新潟 芝 -0.7 
新潟ダート-0.4 

※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。

 
東京は、最終週とは思えない芝の速さ。連続開催なので、それでも許容範囲内。ダートは、ほぼ基準通り。
京都は、芝もダートも抜群に時計が速かった。時計勝負に対応できない馬たちが、揃って馬群に沈んでいた。
新潟は、ようやく時計が速くなり出した。ダートも日曜日には時計が出ており、いつもの新潟の風景が戻ってきた。

スピード対決ならストレイトガールに軍配/ヴィクトリアマイル

7歳馬の△ストレイトガールが連覇を果たしたヴィクトリアマイルから振り返る。
馬場差-0.8で、レースタイム差が-1.4

レッドリヴェールがまさかの逃げで、そこに引っ掛かった▲カフェブリリアントが絡んでいったため、前半600m通過33.8秒、800m通過45.7秒、1000m通過57.2秒の超ハイペースとなった。

先週からBコースが使用されているが、さすがにこのペースでは前は残れない。
このラップで、レースタイム差が-1.4だから、時計勝負に対応できない馬たちにはノーチャンス。
それにしても、△ストレイトガールは引退を撤回した7歳牝馬とは思えない。
本来は、時計が速くなると甘くなるタイプなのだが、スプリント力を要するマイル戦は同馬の庭。展開がもってこいだったのは確かだが、恐れ入る強さだった。

 
タフさより、スプリント性能が必要とされるレースとなったが、△ストレイトガール以外の上位馬は、軒並み中距離馬という異常なレースとなった。

これは、2着○ミッキークイーン、3着ショウナンパンドラ、4着スマートレイアー、5着◎ルージュバックらの力が上だったということだろうが、牝馬限定戦だとこうしたレースが今後も増えていきそうだ。

この中でも、4角3番手から粘り込んだスマートレイアーが一番強かった。


 

好時計勝ちで安田記念に弾み サトノアラジン/京王杯SC

次は、土曜の東京で行われた京王杯SCを振り返る。
馬場差-1.0で、レースタイム差が-1.3
時計が出る馬場だったとはいえ、東京芝1400mでレースタイム差-1.3はかなりの好時計。

 
東京芝1400mはペースが上がりにくいコースで、今回も600m通過34.6秒のスローペース。
この日の馬場で、このペースの短距離戦なら前有利となるはずが、3番手の△オメガヴェンデッタの6着が最先着だった。

これは、逃げたサクラゴスペルが、残り600mからギアを上げたことで、差し場が生まれたのである。
1000m通過が10.9秒とかなり時計が速い。東京芝1400mにおいて、残り600mで10.9秒を計時するのは非常に珍しいケースで、これだと先行馬に厳しいというより、強力な差し馬なら追い込んでこれる状況になったということ。

勝ったサトノアラジンと、2着サンライズメジャーのラストは32.4秒という驚異的な差し脚。
本来なら届かないケースだったが、サクラゴスペル様々である。
それにしても、コンスタントに③2秒台~33秒台の末脚を繰り出せるのだから、サトノアラジンは本当に強い。
ただ、どうしても後ろからの競馬を強いられるので、今後も上がり最速だけど届かないケースは多そうだ。

 
ビックリしたのが、2着のサンライズメジャーである。まさかの殿待機から32.4秒の豪脚を披露した。
戦前は、逃げまであるんじゃないかと思っていたほどだから、テン乗りの戸崎騎手は相当に思いきっているし、度胸がある。その上、結果まで出しているのだから申し分ない。
7歳にして脚質に幅を持たせるのだから、今後が楽しみになった。

 
時計が速くなったため、速い時計に対応できない馬たちは揃って討ち死に。
◎ブラヴィッシモにとっては、厳しいレースとなってしまった。それでもコンマ7秒差だから、とりあえずオープンでのめどは立った。
もう少し時計がかかる馬場なら、いずれ重賞でも通用するだろう。
 
 

3歳戦の注目馬はサトノマイヒメ/未勝利(京都芝1400m)

日曜の京都第4Rに行われた未勝利戦(芝1400m)の時計が速かった。

勝ったサトノマイヒメの勝ち時計は1.21.0で、レースタイム差は驚きの-3.0。
馬場差-1.0と時計が速い馬場だったことを加味しても、この時計はとんでもない速さである。

クラシックを狙うような素質馬が揃って卒業してしまったこの時期の未勝利戦で、しかもレースタイム差が速くなりにくい短距離戦で、このレースタイム差は出色の速さと言える。

 
サトノマイヒメは、これまでも時計が速くなれば善戦、少しでも遅くなると連対圏外というわかりやすい成績で、極限に速くなった今回が2着に3馬身半差の圧勝だから、相当に高速馬場が得意なのだろう。

問題は、これから同じようなレースタイム差が計上されることはほとんどないと思うので、時計への対応力をつけていきたい。
しかし、これだけの時計で走れれば、昇級しても即通用するだろう。

 
2着のダブルスキップは、サトノマイヒメには離されたものの、3着馬には4馬身差をつけているのだから、今回は相手が悪かった。
次走は確勝級だ。
 
 

次走の注目馬・エイシンローリン

日曜 京都第11R 栗東S(OP)・ダ1400m12着エイシンローリン

日曜の京都ダートは馬場差-0.5で、そこそこ時計が出る馬場だった。
しかし、栗東Sはレースタイム差+0.2と時計がかかっており、もともと時計がかかりやすい京都ダ1400mで、この時計だと、時計勝負に強いタイプの馬には厳しかった。

もっとも割を食ったのが、12着に敗れたエイシンローリンである。
この馬は時計が速くなってこそのタイプで、そもそも京都ダ1400mには向いておらず、その上この時計では手も足も出なかった。
さらにいえば、今回は不利枠を引いてのレースで、ほぼノーカウントでいいだろう。
時計が速いコースに替われば、オープンでもやれるだけのスピードは持っている。改めて見直したい一頭である。
 

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