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騎手のコースキャリアの差が出たヴィクトリアマイル【先週のタイム分析】

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各開催場の馬場差

5月16日(土)
東京 芝 -0.9 
東京ダート-0.6 
京都 芝 -0.5 
京都ダート-2.5 
新潟 芝 +0.6 
新潟ダート-2.1 
5月17日(日)
東京 芝 -0.9 
東京ダート-0.4 
京都 芝 -1.1 
京都ダート-1.1 
新潟 芝 +0.2 
新潟ダート-0.8 

※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。

京都は一雨きたというのに、芝の時計は速いまま。日曜日には雨の影響もなんのその、馬場差-1.1だから相当に速い。土曜日のダートはべらぼうな速さで、時計勝負に対応できない馬たちには苦い雨となった。

東京の芝は、土日ともに速い馬場だった。今週辺りから時計がかかりだすと思ったが、その気配はまったくなく、来週の馬場が読みづらくなった。

新潟は、雨の影響で芝の時計はかかっており、ダートの時計は速くなった。

騎手のコースキャリアの差が出たヴィクトリアマイル

ヌーヴォレコルトが負けたヴィクトリアマイルを振り返ってみよう。
馬場差-0.4で、レースタイム差が-0.9。そもそも時計が速い東京マイルだから、勝った△ストレイトガールの時計はかなり速い。

ミナレットが、半マイル45.5秒のハイペースで飛ばしたが、ケイアイエレガント<ら2番手以降は平均やや速めといったところ。 今年のヴィクトリアマイルは、騎手のコースキャリアの差が歴然だった。△ストレイトガールは、普段より1列以上前の競馬で、鞍上戸崎騎手の好判断。
ケイアイエレガントは、本来は時計勝負に向いていないはずなのに、3番手以降を牽制しながらミナレットのペースについていかなかった吉田豊騎手の好騎乗。

逆にコースキャリアの浅さを露呈したのが、8着敗退の◎ショウナンパンドラである。たしかに不利枠だったためレースはしづらかったのだが、同じ不利枠のミナレットが3着に頑張っているのだから、浜中騎手ももう少し頑張ってほしかった。

1番人気で6着に敗けたヌーヴォレコルトは、不安が的中した。
この馬は、時計勝負には向いていないので、今回の時計では負けて納得。むしろ、コンマ6秒差に踏みとどまっているのだから、ヌーヴォとしては頑張っている。

2番人気7着のディアデラマドレは、G1だと相当に展開が向かないと厳しい。
今回も上がりは32.8秒の最速。おそらく今後も、上がりは最速だけど届かないというレースが増えてくるだろう。

今回の速い時計に向いているはずのカフェブリリアント(5着)と◯ウエスタンメルシー(18着)は、それぞれの着順が現状の立ち位置。

今年のヴィクトリアマイルは、スプリント性能が要求されたと言われているが、個人的にはそうは思わない。
ケイアイエレガントミナレットも、本質的には時計が速くなるスプリント戦には向かないタイプである。

勝った△ストレイトガールも、言うほど時計勝負に強いわけではない。

今回の結果は、騎手のコースキャリアの差だと思う。

安田記念を難しくさせた京王杯SC

土曜日に行われた京王杯SCを見てみよう。

馬場差-0.6、レースタイム差+0.7。東京芝1400mは、もともと時計が速くなりにくいコースではあるが、これは遅すぎる。
前半4F通過が47.9秒で、ダンスアミーガが超がつくスローペースで逃げる。そのため、直線に入っても先行集団の脚が残っており、内を狙った馬たちは前が開かずに撃沈。

外を回したサクラゴスペル△ヴァンセンヌが1着、2着。

1番人気で10着に敗れたダイワマッジョーレは、この展開で出遅れが致命傷となった。もう少し時計が速くなれば、まだまだ巻き返す余地はある。

◯ダンスアミーガは5着に踏ん張ったが、時計のかかる良馬場が得意なタイプで、今回の京王杯SCはおあつらえ向き。
コンマ1秒差だから、G1では厳しいかもしれないがG2までは射程圏内に入った。

マイラーズCに続き、京王杯SCも超スローペースの競馬となってしまい、これで安田記念の前哨戦2鞍が本番に直結しにくいことになった。
これで安田記念の予想は、かなり難しいものとなる。

マイラーズCのタイム分析はこちら→

今週で注目したいレースは、日曜日の新潟第5R 3歳未勝利戦(芝1400m)
馬場差+0.2で、レースタイム差-1.2は、未勝利クラスでは破格の時計。
勝ったジューンロディは、これまで時計がかかりやすい阪神マイルや中京マイルで惜敗を続けてきたが、時計が速い新潟芝1400mで一変した。
距離の融通がきかなそうだが、1400mまでなら昇級しても即通用する。
2着ベツァオバーンは、不利枠を克服しての2着だから評価していい。次走は確勝級。

次走の注目馬・ヴァンヌーヴォー

日曜 京都第11R 栗東S(OP・ダ1400m)8着ヴァンヌーヴォー

栗東Sは馬場差-1.1、レースタイム差-0.6。本質的には時計がかかりやすい京都ダ1400mで、栗東Sの時計は速くなりすぎた。
タイム項目にプラスがあった馬たちは、軒並み馬群に沈んでしまった。

ヴァンヌーヴォーは、この時計だと速すぎてついていけない。
それでもコンマ9秒差だから、相性の良いコースに戻れば一変していい。

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