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突然タイムがかかり出した東京でロゴタイプが復活【安田記念のタイム分析】

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こんばんわ、ウキョーです。
日曜の東京は、思いのほか雨の影響が残ったのか、突然タイムがかかり出しており、安田記念のレースタイム差も+0.1と時計がかかっている。
先週の超高速馬場はなんだったのか。
例年通りなら、多少の雨でもへこたれない馬場のはずが、ちょっと今週は馬場が読めなかった。

各開催場の馬場差

6月4日(土)
東京 芝 -1.0 
東京ダート-0.4 
阪神 芝 -1.6 
阪神ダート-1.1 

各開催場の馬場差

6月5日(日)
東京 芝 +0.3 
東京ダート-0.1 
阪神 芝 -0.3 
阪神ダート-2.5 

※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。

 
東京は、土曜の芝の時計は速かったが、日曜は一転タイムが遅くなっており、G1の安田記念でもレースタイム差がプラスになっている。
ダートは土日ともに、基準通りのタイムとなっている。

阪神は開幕週らしく時計が速くなっており、雨が降った日曜の芝もレースタイム差はマイナスと速くなった。
日曜のダートは超高速馬場となり、時計勝負に対応できない馬たちはそろって馬群に沈んだ。

突然タイムがかかり出した東京でロゴタイプが復活/安田記念

単勝1.7倍のモーリスが負けた安田記念から振り返る。
馬場差+0.3で、レースタイム差+0.1。

雨の影響が思いのほか残り、時計がかかる馬場となったが、それにしても遅すぎる。

×ロゴタイプの逃げは、600m通過35.0秒、半マイル通過47.0秒のスローペース。
前に行くと思っていた×クラレントが、行き脚がつかずに控えてしまったため、×ロゴタイプの楽逃げとなった。
 
このスローペースで、◎モーリスリアルスティールディサイファが折り合いを欠き、◎モーリスを目標にしていた他の馬たちが動くに動けなくなってしまった。

さらに、◎モーリスが直線で外に進路を取って距離ロス。そのため、後続の仕掛けが一歩遅れることになり、前を行く×ロゴタイプとの差を詰めることができず、結局×ロゴタイプの逃げ切り勝ちとなった。

 
×ロゴタイプは、ペース、進路ともにパーフェクトで、鞍上田辺騎手の見事な手綱さばき。そして、ジョッキーの指示にきっちり応えた×ロゴタイプも見事だった。

 
ダントツ1番人気の◎モーリスは、折り合いを欠きながらも後続をハナ差おさえて2着。
時計が速くなってこそのタイプなので、この時計で2着を確保したのは地力の証と言えなくもないが、普段の◎モーリスならば、このペースでも速い上がりを使って自力で時計を速くするのだが、今回はそこまでの力がなかったのは、遠征帰りの仕上がりがイマイチだったということだろう。
 
3番人気○サトノアラジンは、いつもより一列前での競馬で、結局、上がり最速の脚も使えずに4着敗退。
スローペースを見込んでのレース運びだったとは思うが、あの競馬では脚が溜まらなかった。

 
2番人気リアルスティールは、時計がかかった方が良いタイプで、この時計なら走り頃だったはず。
序盤に引っ掛かって脚が溜まらなかったのは事実だが、それにしても11着は負けすぎ。
ドバイ遠征の疲れが残っていたとしか思えない。
となると、遠征疲れでレースを使ってしまった後遺症が心配になる。

 
この時計で結果がほしかったのは、5着のイスラボニータも同じ。
ペースが遅かったので早めに動いたが、結果的には仕掛けが早かった。
時計面では申し分なかったのだから、もう少し我慢できれば。


 

苦手の時計勝負で勝ったサトノノブレス/鳴尾記念

土曜の阪神で行われた鳴尾記念を振り返る。
馬場差-1.6で、レースタイム差-2.0。

開幕週らしく、かなり時計が出る馬場で、鳴尾記念もレースタイム差-2.0のレコード決着。
阪神芝2000mはそもそも時計が速いコースなので、開幕週の重賞ならレコード決着もうなずけるが。

 
ただ、このタイムで勝ち切った○サトノノブレスは、手放しで評価していい。
というのも、○サトノノブレスは、これまで時計が速くなると最後の最後で甘くなってしまい、時計への柔軟性がなかった。そのため、重賞3勝、菊花賞2着の実績がありながら、なかなか第一線で活躍できなかった。
それが、今回は別馬のような一変。
何が理由なのかはわからないが、この時計で勝ち切れたのは、同馬にとって収穫大。
次走はおそらく宝塚記念になるだろうが、今回より時計がかかる阪神芝2200mなら、今回よりも走りやすいはずだ。

 
1番人気×ヤマカツエースは、コンマ4秒差6着敗退。時計勝負には向いていおらず、レコードが出るような高速決着になると、ここが定位置。

2番人気▲ステファノスは、時計勝負でこそのタイプで、開幕週のレコード決着はお手のもの。最後に詰め切れなかったのは休み明けの分だろう。
次走の宝塚記念への上積みは見込めそうだが、阪神芝2200mは今回より時計がかかるコースなので、タイム面では向かない。

 
◎プランスペスカは、時計勝負に強いタイプで、ここまで時計が速くなったなら、できれば連対は欲しかった。
少しでも時計がかかると甘くなってしまうので、今後も活躍の場は限られてしまうが、時計が速いコースであれば重賞でも通用する。
 
 

2歳戦の注目馬はアンジュシャルマン/新馬戦(阪神芝1400m)

今週に行われた新馬戦の中でもっとも時計が速かったのは、日曜の阪神第5Rに行われた新馬戦(芝1400m)だった。

馬場差-0.3で、レースタイム差-0.8

他の新馬戦の勝ち馬とレースタイム差は、以下の通り。

土曜東京第5Rマイネルバールマン:レースタイム差-1.0(馬場差-1.0)
土曜阪神第5Rレッドラシーマ:レースタイム差+0.3(馬場差-1.6)
日曜東京第5Rメモリーミネルバ:レースタイム差+1.2(馬場差+0.3)

 
マイネルバールマンの勝ち時計も速かったが、馬場差が-1.0なので、評価としてはアンジュシャルマンの方が上になる。

ただ、オープンクラスで即通用するほどの時計ではない。

 
まだ始まったばかりの新馬戦。
今週は小粒な面々となったが、来年のダービーに向けて2歳戦は見逃せない。
 
 

次走の注目馬・バトルジェジェジェ

日曜 東京第9R ホンコンJCT(500万下)・芝2000m7着バトルジェジェジェ

日曜の東京芝は開幕週だったが、雨の影響で、土曜日とは一転して時計がかかっていた。
その影響をモロに受けたのが、少頭数で行われた第9RのホンコンJCTである。
レースタイム差は+1.2で、この日に行われた芝レースでもっとも時計がかかっていた。

 
この馬場に泣かされたのが、7着に負けたバトルジェジェジェである。

この馬は時計が速くなって良いタイプ。
時計が速くなる東京芝2000mを狙っての参戦だったのだろうが、まさかのレースタイム差となってしまった。

1000m通過63.0秒というスローペースも、バトルジェジェジェには向かなかった。
それでも、コンマ8秒差に踏みとどまれたので、時計が速い馬場に替われば改めて見直したい。
 

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