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時計がかかって明暗が分かれた札幌記念【札幌記念のタイム分析】

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こんばんわ、ウキョーです。
先週の札幌記念は、ダントツ1番人気の▲モーリスが2着に敗れ、◎ネオリアリズムが逃げ切りで完勝。
新潟のNST賞も当たって、好調モードです。

各開催場の馬場差

8月20日(土)
新潟 芝 -0.2 
新潟ダート+-0 
小倉 芝 -0.1 
小倉ダート+0.2 
札幌 芝 +0.9 
札幌ダート-1.0 

各開催場の馬場差

7月17日(日)
新潟 芝 -1.0 
新潟ダート-0.4 
小倉 芝 +0.7 
小倉ダート+0.1 
札幌 芝 +0.4 
札幌ダート-1.3 

※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。

 
新潟は開催が進んで若干時計がかかり出し、小倉は先週と変わらず芝の時計がやたらと遅い。
札幌は雨の影響で、そもそもタイムが遅い芝の時計がさらにかかっており、ダートの時計は速くなっている。

時計がかかって明暗が分かれた札幌記念/札幌記念

1.6倍のダントツ1番人気▲モーリスが2着に敗れた札幌記念から振り返る。

馬場差+0.4で、レースタイム差+1.7

時計がかかる馬場だったとはいえ、レースタイム差+1.7はかなり遅く、時計勝負に強いタイプの馬は、▲モーリスを除いて出る幕なし。

▲モーリスは戦前の予想通り、時計の遅いレースに対応しきれずに人気を裏切る形となった。
とはいえ、この時計で2着まで差し込めるのだから、やはり力はある。
心配された折り合い面も問題なかったし、時計が速くなるコースに替われば、まだまだ主役を張れる存在だ。

勝った◎ネオリアリズムは、時計が速くなると甘くなるタイプなので、時計を要した馬場が勝因の第一だが、1000m通過59.9秒のハイペースを逃げて、残り200mでセイフティリードなのだから完勝と言っていい。
時計が速くなってどうかは次走しだいだが、重賞戦線でも十分やっていける力はある。

 
今回の時計で割を食ったのが、時計勝負でこそのロジチャリス(15着)、スーパームーン(13着)、レッドソロモン(12着)、ヌーヴォレコルト(4着)の4頭。

どの馬も札幌芝2000mには向いていないので、今回の敗戦はノーカウントでいいのだが、ヌーヴォレコルトは、タフなペースに付き合って最後は苦しがっていたようにも見えた。
休み明けの分なのか、それとも精神的なものなのか、次走で確かめたい。

3着の×レインボーラインは、時計がかかったのが良かった。
この3着が菊花賞につながるかといえば疑問だが、G3勝ち1つの3歳馬がここまで走れれば十分。
ただ、今回の札幌記念の時計はかなり遅かったため、今後、重賞戦線で活躍するには、もう少し時計を詰めたい。

 
3番人気で5着に敗れたヤマカツエースにとって、今回の時計は絶好だったはず。
それでコンマ7秒差の5着がいっぱいなのだから、体調が万全だったのだとしたら、ここが定位置となりそう。


例年とは違いかなり時計がかかっている小倉芝/北九州記念

北九州記念も、ダントツ1番人気が人気を裏切る形となった。

日曜小倉の芝は馬場差+0.7で、レースタイム差+1.2

今年の夏開催の小倉は、やたらと時計がかかっており、それは先週も変わらなかった。
北九州記念もレースタイム差+1.2でかなり時計がかかっており、時計勝負に強い馬たちは軒並み馬群に沈むこととなった。

勝ったバクシンテイオーは、これまで時計が速くなると伸びを欠くレースが続いており、レースタイム差+1.2の時計が勝因といえる。

ジャストドゥイング▲ラヴァーズポイントがハナを争い、600m通過33.6秒のハイペース。
バクシンテイオーは後方で脚を溜め、ゴール前では粘るベルカントを差し切った。
どんなにハイペースになっても前が圧倒的に有利な小倉芝1200mで、差し切って2着馬に1馬身差だから、かなり強い競馬をしている。

ベルカントも、時計勝負に弱いタイプで、本来なら小倉芝1200mは向いていないのだが、今年は時計がかかったことが功を奏した。
56キロのハンデが堪えたところもあり、時計がかかる馬場なら、まだまだ重賞を勝てる力はある。

3着◎オウノミチは本来、時計が速い馬場に向くタイプで、今回の時計では遅すぎる。それでもコンマ4秒差まで詰めてこられたのは、体調が良いのだろう。
初重賞でここまで走れるなら、時計が速い馬場に替われば上を目指せる。

 
この時計で割を食ったのは、スピードタイプの○プリンセスムーン(6着)と、▲ラヴァーズポイント(11着)の2頭。
2頭とも、時計速くなるコースで変わり身を見せる可能性は高い。

 

2歳戦の注目馬はサクセスムーン/新馬戦(札幌芝1200m)

今週に行われた2歳戦の中でもっとも時計が速かったのは、土曜の札幌第1Rに行われた未勝利戦(芝1200m)だった。

馬場差+0.9で、レースタイム差-1.4。

この日の札幌は午後から雨足が強くなったため、午前中のレースのタイムには注意を要するが、それを差し引いてもサクセスムーンの時計は速い。
さらに、鞍上はコース連対率0%だった長岡騎手なのだから、これはサクセスムーンの力が大きい。

札幌芝1200mはそもそも時計がかかるコースだが、レースタイム差-1.4なら時計が速くなっても十分対応できるスピードはあるだろう。
初勝利までに4戦を要したが、ここまでのレースタイム差はすべてプラスだったから、やはり時計が速い馬場に向いている。
時計が速いコースなら、昇級しても通用する。

このレースでは、2着ゼセルサトノホルスまでが、次走確勝級。
 
 

次走の注目馬・メゾンリー

土曜 札幌第11R 札幌日刊スポーツ杯(1000万下)・芝2600m5着メゾンリー

土曜の札幌芝の馬場差は+0.9で、札幌日刊スポーツ杯のレースタイム差は+1.4。

そもそも時計がかかる札幌芝2600mで、レースタイム差+1.4はかなり遅い。
この時計だと、時計勝負に強いスピードタイプでは太刀打ちできない。
勝ったウムブルフは、今回のメンバーでもっとも時計勝負に向かないタイプで、◎メゾンリーにとっては厳しい時計となった。

◎メゾンリーは、4角10番手から押し上げたものの、ウムブルフから1.8秒も離される完敗。
それでも、この時計で掲示板を確保できたのは評価していい。
時計が速くなるコースに替われば見直せる。
 

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