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ソウルスターリングの敗因とレース総評【毎日王冠のタイム分析】

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こんばんわ、ウキョーです。
毎日王冠はソウルスターリングが1番人気を裏切り、京都大賞典もシュヴァルグランが1番人気を裏切る結果となりました。
本番の天皇賞・秋(シュヴァルグランはJCへ)では、キタサンブラックがぶっつけで参戦してきますので、混戦模様となりそうです。

各開催場の馬場差

10月7日(土)
   東京 芝-0.6
   東京ダート-2.1
   京都 芝-0.8
   京都ダート-2.2
10月8日(日)
   東京 芝-0.4
   東京ダート-1.8
   京都 芝-1.4
   京都ダート-0.6

※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。

先週の東京は、開幕週ながら金曜の雨の影響で、芝の時計は例年ほど速くはならなかった。とはいえ、3日間とも馬場差はマイナスで、やはり時計勝負に強いタイプにアドバンテージがあった。また、ダートは高速決着続きで、こちらは時計勝負に対応できないと話にならなかった。

京都も雨の影響が心配されたが、土曜から芝もダートも高速決着が連発しており、とくに土曜のダートの時計は凄まじく、出走全馬の疲れや故障が心配になるほどのタイムだった。

ソウルスターリングの敗因とレース総評/毎日王冠

毎日王冠は、△ソウルスターリングが1番人気を裏切り、◎リアルスティールが共同通信杯以来の日本コース勝利を挙げた。

馬場差-0.4で、レースタイム差-0.3。

馬場差と比べるとレースタイム差がやや物足りないが、東京芝1800mはそもそも時計が速いコースなので、このタイム差でも基準タイム差は-1.5であり、時計面では及第点。

逃げたのは、まさかの△ソウルスターリング。それほどスタートは良くなかったのに、ちょっと出したら思いのほか前へ行ってしまった。
800m通過47.8秒-1000m通過60.0秒のスローペースで、本来であれば△ソウルスターリングにとっては願ってもない展開だが、自身が逃げてしまっているから後続のプレッシャーに耐えきれず、直線でダイワキャグニーに並ばれると、そこで戦意喪失。
自身の上がりが34.0秒という凡戦となった。

勝った◎リアルスティールは、今回スピードランク7位だったように、この時計を克服して勝てたのは、次走への大きな収穫となった。
次走にダメージを残すほどの時計でもなく、2走ボケで走れないタイプでもないので、天皇賞・秋(東京芝2000m)でも有力馬の一頭となる。

2着×サトノアラジンは、近走マイル以下ばかり使っていたが、菊花賞(京都芝3000m)でもコンマ9秒差6着に踏みとどまっていたように、ある程度の距離融通性はある。
時計勝負にも強いタイプで、休み明けを考えれば上々の結果。

1番人気△ソウルスターリングの敗因は、やはり逃げさせられてしまったことだろう。
ここまで古馬どころか牡馬とも走っていなかったため、プレッシャーに耐えられなかった。
理想はオークス(東京芝2400m)のように、スローの瞬発力勝負を中団から差し切る展開である。
得意の型にはまらなければ脆さを見せるのは桜花賞と同じで、今後、古馬や牡馬とやりあっていくには、もう一段階の成長が欲しいところ。

2番人気○マカヒキに至っては、まったく見せ場なし。
戦前の陣営のコメントでは体調には問題なかったはずだし、高速決着でスローの瞬発力勝負ももってこいだったはず。それで結果が出せないとなれば、成長力に疑問符がつく。


もはや女王の風格スマートレイアー/京都大賞典

京都大賞典は、◎スマートレイアーが重賞4勝目を飾る見事な勝利を挙げた。

馬場差-0.6で、レースタイム差-2.1。

クラスが上がると長距離戦はレースタイム差が速くなりがちなのは確かだが、それにしてもレースタイム差-2.1はかなり速い。

レースはラストインパクトが1000m通過59.9秒-1200m通過72.0秒の平均ペースで、レース上がり34.4秒。
勝った◎スマートレイアーは、4角ほぼ最後方からラスト33.4秒の豪脚で牡馬たちをなで斬った。

◎スマートレイアーは、距離が延びると前に行かないのか、行けないのか、とにかくいつも後方からの競馬になり、ここまで結果を出せないでいた。
今回もスタート直後に後方に回って万事休すかと思いきや、今日は最後まで諦めることなく脚を伸ばしてきた。
いくら自在性があるとはいえ、7歳牝馬が距離を克服し、これまで不得手だった展開にも動じないのだから恐れ入る。
次走がエリザベス女王杯だろうが、天皇賞・秋だろうが、ジャパンCだろうが、どこに出たって上位争いになる。

2着トーセンバジルは、スピードランク14位だったように、ここまで速い時計に対応できるとは思わなかった。かなり成長しており、重賞制覇も目の前だろう。

1番人気の▲シュヴァルグランは、コンマ1秒差の3着。激戦となった天皇賞・春の疲れを心配したが、順調に夏を越せたようで、関係者の努力の賜物だろう。上位2頭とそれほど差はない。

2番人気○サウンズオブアースは、見せ場なく1.6秒差の13着大敗。
直線に入ってさあこれからというときに、横山典騎手の仕掛けにまったく反応していない。この負け方はちょっと気になる。

 

2歳戦の注目馬はピエナミント/未勝利(京都芝1400m)

先週の2歳戦で、もっとも見どころがあったのは、月曜の京都第2Rに行われた未勝利戦(芝1400m)である。

馬場差-0.6で、レースタイム差-2.8。

この日の芝レースでレースタイム差-2.0より速かったのは、京都大賞典とこのレースである。
京都芝1400mは、クラスが下がると時計がかかる傾向にあるが、そうは言ってもレースタイム差-2.8は抜群の速さ。

勝ったピエナミントは、そろっとスタートを出して後方に控えたが、若干引っかかったような感じで前に出てしまった。しかし、鞍上の武豊騎手はそのまま行かせずに、再び後方に戻し、直線は33.7秒の末脚で前6頭を一気に差し切った。

ピエナミントはデビュー戦でも引っかかる素振りを見せており、今後は気性の成長が課題になるが、そのポテンシャルは底知れない。

出脚がつかないのも昇級してマイナスになってしまうが、それでも取り上げたい逸材である。

 
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