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むちゃくちゃ速かったミッキークイーン/秋華賞

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各開催場の馬場差

10月17日(土)
東京 芝 -0.5 
東京ダート-1.8 
京都 芝 -1.3 
京都ダート-0.6 
新潟 芝 -0.7 
新潟ダート-0.3 
10月18日(日)
東京 芝 -0.2 
東京ダート-1.3 
京都 芝 -2.5 
京都ダート-0.3 
新潟 芝 -0.4 
新潟ダート-0.5 

※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。

東京は、雨が残ったため、土日ともにダートは速くなった。芝は、基準より若干速い程度で、いつもなら時計勝負になる開催なのだが、スピード自慢が苦戦傾向にある。
京都芝は、先週より速くなるという超スピード馬場で、とくに日曜のタイムは尋常ではない速さで、走った馬たちの足元が心配になるレベル。
新潟は、開幕週のわりには馬場差のマイナスが少ないが、そもそも時計が速い競馬場なので、他の競馬場と比べると、これでも相当に速い。

むちゃくちゃ速かったミッキークイーン/秋華賞

◎ミッキークイーンが貫録の違いを見せつけた秋華賞から。
馬場差-2.5で、レースタイム差が-2.6。
時計が出る馬場だったとはいえ、レースタイム差-2.6はとんでもない速さである。

ノットフォーマルが、1000m通過57.4秒の超ハイペースで飛ばし、このペースでは先行馬が総崩れになるのはしかたない。

勝った◎ミッキークイーンは、展開に恵まれた面もあるが、不利枠を克服して、この時計なのだから文句のつけようがない。仕掛けられからの反応の良さも、中を割って出てくる根性と一瞬のスピードも一級品である。
かなりキツイ競馬になったので、いったん休養が必要だろう。

2番人気の〇タッチングスピーチは、速い馬場に向くタイプとはいえ、このハイペースでは序盤についていけないので厳しくなる。

3番人気レッツゴードンキは、このペースでも折り合いに難しさを見せており、2000mは長すぎる。距離をこなすには逃げなければダメなのだから、岩田騎手にはハナを主張してほしかった。

3着×マキシマムドパリは、この激流を4角3番手から3着に粘り込み。この粘りは大したもので、今後も時計の速い馬場なら出番はある。

同じように、△ホワイトエレガンスも、4角先頭でコンマ9秒差なら頑張った。ホワイトの場合、斬れる脚がない分、早めに仕掛けて粘り込むスタンスなので、今回の敗戦は力負けではない。
もう少し時計がかかれば、出番はすぐにやってくる。

時計面ではまったく評価できない/府中牝馬S

次は、東京で行われた府中牝馬Sを見てみよう。
馬場差-0.5で、レースタイム差が+0.5では、いかにも時計が遅すぎる。

ケイアイエレガントの逃げは、1000m通過59.2秒の平均やや遅めのペースだったが、このペースでも先行馬に厳しいのが東京芝1800m。

勝ったノボリディアーナは、レースタイム差+0.5と、時計がかかったのが功を奏した。時計勝負になると甘くなるタイプなので、本質的には東京芝1800mは合っていないのだが、ここまで時計が遅くなれば、オープンでも格負けしないということを証明した。

2着スマートレイアーは、直線で前が詰まって脚を余した格好となったが、時計が速くならないと厳しいので、この結果なら及第点以上。

◎スイートサルサも、スマートレイアーと同じように前が捌けずにコンマ4秒差の7着に惜敗。展開のあやとはいえ、なんとも悔しい結果となった。

〇イリュミナンスは、出遅れがすべて。力負けではないので、次走以降に期待。

この時計なら、ぜひとも結果がほしかったのがケイアイエレガントと、レッドリヴェールの2頭である。両頭ともに、時計がかかる馬場でこそのタイプなのだから、この結果はいただけない。
とくに、まったく抵抗できずに15着敗退のレッドリヴェールは、今後も厳しい戦いが続きそう。

それにしても、とにもかくにも時計が遅すぎる。さすがに、このタイムは想定外で、予想もまるっきり見当違いのものとなってしまった。
いまの東京の芝は、時計がとにかく読みにくい。

2歳戦の注目馬はフジマサアクトレス/2歳未勝利戦(東京芝1400m)

日曜の東京第1Rに行われた2歳未勝利戦(芝1400m)の時計が速い。

勝ったフジマサアクトレスの勝ちタイムは1.23.0。馬場差-0.2で、レースタイム差-1.0なら及第点以上の評価ができる。
2着イワダッチェスに1馬身1/4差、3着カトルラポールには、そこから2馬身半差だから、フジマサアクトレスの強さだけが際立った。
現状ではスピード一辺倒といった感じで、距離に限界がありそうな気もするが、今後の成長しだいではクラシックも見えてくる。それでも、桜花賞までで、マイルを超えるとさすがに長い。

これら以外で注目したいのが、日曜日の東京第10R昇仙峡特別(ダ2100m)である。

馬場差-1.3で、レースタイム差-2.3。
雨の影響で時計が出やすい馬場になっていたのはたしかだが、レースタイム差-2.3は評価できるレベル。

勝った△リアライズブラザーは、どちらかというと時計がかかったほうが良いタイプなのだが、この時計を9-9-7-2という強気の競馬で押し切ったのだから、このクラスでは力が違った。
今回はハンデの恩恵もあったので、昇級する次走が試金石になりそうだが、個人的には即通用すると思う。

また、4-5-4-7と4角でいったん下げてから2着に差しこんだ◎カンデラも強かった。ハンデ52キロに助けられたとはいえ、この時計で1着場とはハナ差だから、力は十分に示した。
時計が速い馬場なら、いずれ順番が回ってくる。

次走の注目馬・ベイビータピット

土曜 東京第6R 500万下・ダ1600m12着ベイビータピット
このレースは、馬場差-1.3で、レースタイム差-1.6。
勝ったディアグリスターの時計は、たしかに速いのだが、そもそも馬場差が速いので、それほど評価には値しない。

ただ、半マイル46.7秒の超ハイペースの逃げで、この時計を演出したベイビータピットは、次走以降も見限れない。
テン乗りだった石川騎手が、ちょっと出したら止まらないのだから、スピードだけは一級品。レースを重ねて競馬を覚えていかないと、上に行って厳しくなりそうだが、500万下クラスなら、いつでも勝てる。
その際には、できればコース得意の鞍上の方が、安心できそう。

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