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見事な距離克服と、北村宏騎手の好騎乗 キタサンブラック/菊花賞

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各開催場の馬場差

10月24日(土)
東京 芝 -0.6 
東京ダート-0.2 
京都 芝 -2.0 
京都ダート-1.0 
新潟 芝 +0.9 
新潟ダート+0.6 
10月25日(日)
東京 芝 -0.5 
東京ダート+0.3 
京都 芝 -1.5 
京都ダート-0.3 
新潟 芝 +-0 
新潟ダート-0.5 

※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。

東京は、ほぼ先週と同じようなタイムで、芝はまずまず速かった。ただ、日曜のダートは時計がかかっており、来週の予想の際には注意。
京都は、芝もダートも相変わらず速いまま。とくに芝の速さは尋常ではなく、時計の裏付けのない馬たちは、軒並み馬群に沈んでいる。
新潟は、開幕2週目なのに、早くも時計がかかり出している。芝もダートも時計がかかっており、スピード馬場を求めて出走した馬にとっては、想定外の時計となってしまった。

見事な距離克服と、北村宏騎手の好騎乗 キタサンブラック/菊花賞

三冠最後の菊花賞から。
馬場差-1.5で、レースタイム差が-2.5。
長距離戦だと、レースタイム差は比較的マイナスになりやすいが、それでも-2.5は速い。
この時計だと、時計勝負に対応できない馬たちは太刀打ちできない。

レースは、スピリッツミノルがスローで逃げたが、2週目のバックストレッチでアルバートドックタガノエスプレッソミュゼエイリアンが動いて、ペースが上がってしまった。
結局、ここで動いた馬たちは直線で脚が残っておらず、ここで我慢できた馬たちが上位を独占した。

勝った×キタサンブラックは、レースが動いた2週目のバックストレッチでも動かず、5番手だったポジションを10番手にまで下げている。
ここで脚を溜められたことが、ゴール前の伸びにつながった。他馬につられなかった北村宏の好判断。

2着のリアルスティールは、もっと行きたがるかと思ったが、折り合いはついていた。道中も我慢がきいており、この馬としてはほぼパーフェクトなレース。これで負けてしまったのだから仕方ない。

3着の×リアファルは、スピリッツミノルを行かせて単独2番手。こちらも行きたがるかと思っていたが、そんな素振りは見せずに我慢がきいた。
時計が速くなったのも好走の要因のひとつだが、道中の乱ペースにも惑わされることなく粘りきったのだから、大したもの。

◎ベルーフは、序盤に引っ掛かっていたのが、最後まで響いた。この時計なら上位も可能だっただけに、この距離は長すぎたのかも。

3番人気で5着に敗れた△サトノラーゼンは、折り合いもついていたいたし、仕掛けどころも間違っていない。
鞍上の岩田騎手は「距離が長い」と言っていたが、個人的にはそうは思えず、おそらく、これがラーゼンの現在の立ち位置。

惜しかったのが、7着のブライトエンブレム。3コーナー辺りで△サトノラーゼンに邪魔された不利によって、仕掛けがかなり遅れてしまっていた。
直線伸びているだけに悔やまれる。また、この時計でコンマ6秒差まで詰められたのは、エンブレムにとっては今後に期待を抱かせる結果となった。

勝った×キタサンブラックも、2着のリアルスティールも、個人的にはマイラーだと思っている。
どちらも2000mまではこなせそうだが、今後のローテーションが気がかりではある。

マイルCSでも期待できるダノンプラチナ/富士S

次は、土曜の東京で行われた富士Sを見てみよう。
馬場差-0.6で、レースタイム差が-0.1。

カレンブラックヒルが、半マイル通過47秒のスローペースで逃げたが、馬群はひと固まりでどの馬もマイペース。
こうなると、完全な地力勝負となる。

勝った◎ダノンプラチナは、時計面では評価できないが、初の古馬混合戦を出遅れをものともせず、勝ちきったことに価値がある。
時計が速くなったときに同じようなパフォーマンスを見せられるかどうかはまだわからないが、マイルCSに向けて好感触。

2着△サトノアラジンは、脚は切れるが、競ってイマイチ。G3クラスなら勝てる力はあるものの、最後に地力勝負になりやすいG1戦になると、今日のような一歩届かないレースが続きそう。

▲シェルビーは、33.1秒の差し脚で4着に頑張った。地力勝負をコンマ3秒差なら、重賞にも手が届く。ただ、レース幅は広げていきたい。

2番人気×フルーキーは、この時計だと若干遅い。地力勝負で、このタイムだと5着が精一杯。時計が速くなれば、いつでも重賞を勝てる力はある。

この時計で結果がほしかったのは、時計がかかる良馬場が理想的なグランシルクと、アルバタックスである。
それでも、両頭ともに1秒差以内には踏みとどまれているので、展開と馬場に左右されるが、重賞でも力は足りる。

2歳戦の注目馬はストロングバローズ/2歳新馬戦(東京ダ1600m)

日曜の東京第3Rに行われた2歳新馬戦(ダ1600m)の時計が速かった。

勝ったストロングバローズの勝ちタイムは1.40.0。馬場差+0.3で、レースタイム差-0.5なら及第点。
この日のダート戦で、レースタイム差-0.5より速かったのは、ストロングバローズだけ。さらに、ラスト1Fが11.9秒と最加速しており、2着に4馬身差も納得。

2着以下は、レースタイム差がプラスになってしまうので、レース自体の価値は低め。ストロングバローズの新馬戦だからといって、2着以下の馬たちは次走での過信は禁物。
芝で通用するかというと微妙だが、来年の3歳ダート戦を引っ張っていける器はある。

これら以外で注目したいのが、土曜日の京都第2R 2歳未勝利戦(芝2000m)である。

馬場差-2.0で、レースタイム差-3.4。
速い時計が出る馬場だったとはいえ、レースタイム差-3.4はなかなか出ない数字。そうでなくても速い京都芝2000mだから、勝ったアグネスフォルテのタイムは、垣根なしに速い。

8頭立ての少頭数だったので、多頭数になってモマレたときにどうなのかわからないが、今後も時計が速い馬場では常に注目していきたい。

次走の注目馬・ヒルノデイバロー

土曜 東京第10R 秋嶺S(1600万下)・ダ1600m3着ヒルノデイバロー
このレースは、馬場差-0.2で、レースタイム差-0.8。
タイムは速かったが、ここで取り上げるほど速かったわけではない。

ただ、△ヒルノデイバローの逃げは、半マイル45.7秒の超ハイペース。
このペースで、勝った×モーニンからコンマ7秒差。
×モーニンも、この激流を3番手からラクに抜け出して2着に2馬身半差だから、これは×モーニンの格が違ったということ。

2着の▲プロトコルとはコンマ3秒差だから、時計が速い馬場なら、いつでも準オープンは卒業できる。

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