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この時計ならラブリーデイの圧勝も納得/天皇賞(秋)

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各開催場の馬場差

10月31日(土)
東京 芝 -0.6 
東京ダート-0.1 
京都 芝 -1.1 
京都ダート-0.3 
福島 芝 -1.2 
福島ダート+0.1 
11月1日(日)
東京 芝 -0.6 
東京ダート+0.1 
京都 芝 -0.5 
京都ダート-0.7 
福島 芝 -0.3 
福島ダート+-0 

※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。
 
 
東京は、ほぼ先週と同じようなタイムで、芝はまずまず速かった。ダートは時計がかかり出しており、とくに日曜のダートは時計がかかっている。

京都は、芝もダートも徐々に時計がかかり出しており、芝はようやく落ち着きを取り戻している。tだ、日曜のダートは速かった。

福島は、開幕週のわりに時計は速くならず、芝は土曜は速かったが日曜はほぼ標準。ダートに至っては時計がかかっており、来週以降の予想が難しくなりそう。
 
 

この時計ならラブリーデイの圧勝も納得/天皇賞(秋)

今年だけで重賞6勝目のラブリーデイが勝った天皇賞(秋)から。
馬場差-0.6で、レースタイム差が-0.5。
同日の1000万下条件(精進湖特別)が、レースタイム差-0.6だから、天皇賞のタイムはG1戦としては物足りない。
予想以上に時計がかかったことで、時計勝負に強い◎スピルバーグにとっては厳しい展開となってしまった。この時計だと、不利枠を相殺することはできない。
それは、11着敗退のアドマイヤデウスも同じで、とくにアドマイヤデウスは調教みたいなレースぶりで、完全に叩き台にしていた。次走、時計が速くなりやすいジャパンCなら一変できる。

レースは、クラレントがハナに立つ意外な展開。1000m通過60.6秒の超スローペースとなった。

こうなると、人気を背負った▲エイシンヒカリは競りかけられない。折り合いはついていたように見えたが、結果はクラレントすらかわせずに9着敗退。
鞍上の武豊騎手は「2番手でも競馬はできていた」と言うが、▲エイシンヒカリは、やっぱり逃げた方がいい。

勝ったラブリーデイは、このスローペースにちょっと行きたがったが、まったく意に介さずラスト33.7秒の切れ味。
スローペースを4番手から、この脚で上がられたら、他の馬の出番はない。時計がかかったのが一番の勝因だが、それにしても強かった。ジャパンC、有馬記念は距離に不安が残るものの、今回のレースを見ると、残りの2鞍を勝っても不思議じゃない。とくに、時計がかかる有馬記念では最注目。

2着の○ステファノスは、時計が速くなっていれば結果は違ったんじゃないかと思わせる末脚だった。
展開待ちになってしまう弱さを露呈してしまったが、×イスラボニータアンビシャスとの競り合いを制して2着なら、地力は示した。

3番人気のディサイファは、1角~2角で他馬にぶつかるアクシデントがあり、それを最後まで挽回できなかった。これが、コース連対率3%しかない四位騎手ならではと言えよう。
四位騎手は、東京芝2000mに苦手意識があるのか、まったく上手くならない。

4番人気アンビシャスにとっては、絶好の時計だったはず。それが、ショウナンパンドラにもかわされて5着。現状の力は出し切ったが、これがアンビシャスの現在の立ち位置だろう。

もう1頭の3歳馬サトノクラウンは、直線まったく伸びずに17着敗退。
ダービーからの直行は予定通りだったはずだから、休み明けは言い訳にならない。見立て通り、この馬はマイラーなのだろう。初の古馬混合戦で、2000mはさすがに無茶だった。
 
 

レースの幅が広がって前途洋洋のアルビアーノ/スワンS

次は、土曜の京都で行われたスワンSを見てみよう。
馬場差-1.1で、レースタイム差が-1.5。

エーシントップが、半マイル通過46.1秒のやや速めのペースで逃げ、コパノリチャードが早めにプレッシャーをかけにいったため、先行勢には厳しい展開となった。
この展開を、中団からの好判断で抜け出したのが、アルビアーノである。

アルビアーノは、それほど時計勝負に強いタイプではないので、この時計で勝ちきったことは収穫だった。
個人的には、前走の京成杯AHこそが絶好の舞台だと思っていたのだが、3歳馬の成長力をみくびっていたようだ。
本番のマイルCSは、そこそこ時計がかかる京都芝1600mなので、今回よりも走りやすいと思う。

1番人気◎フィエロは、また勝てず。絶好の時計に、絶好の展開だったはず。今回は、有利枠を引いて鞍上はM・デムーロ騎手なのだから、もはや言い訳のしようがない。
本番で勝つためには、陣営が今回の敗戦を完全な力負けだと認めないことには、本番どころか今後も取りこぼしが続くだろう。

○ダイワマッジョーレは、これくらいの時計なら上位争いができたはず。この時計と展開でコンマ5秒差とはいえ3着以内を確保できなかったとなると、本番は厳しい。

2番人気▲ティーハーフは、勝ったアルビアーノと同じ位置から、まったく伸びずに13着敗退。完全に力負け。

この時計で割を食ったのが、△サンライズメジャーである。
時計勝負にも対応できるとはいえ、京都芝1400mでレースタイム差-1.5では速すぎた。
それでもコンマ4秒差の7着だから、本番の京都マイルに替われば一変があっていい。
 
 

2歳戦の注目馬はカジノブギ/2歳新馬戦(京都芝1600m)

土曜の京都第5Rに行われた2歳新馬戦(芝1600m)の時計が速かった。

勝ったカジノブギの勝ちタイムは1.35.2。馬場差-1.1で、レースタイム差-2.4なら及第点以上。
この日のレースで、レースタイム差-2.0より速かったのは、第7Rの1000万下戦と、カジノブギの2頭だった。
レースは、半マイル通過47.0秒と、新馬戦としてはやや速めのペース。これを、カジノブギは4角12番手からぶっこ抜いた。
上に行って同じようなレースが通用するかとなると難しいが、少なくとも3歳馬同士なら大丈夫。あとは、レースを経験しながら成長していけば、古馬になってからも楽しみな1頭。

これら以外で注目したいのが、日曜日の福島第2R 2歳未勝利戦(芝1200m)である。

馬場差-0.4で、レースタイム差-2.1。
日曜日の福島は速い時計が出ない馬場だったが、勝ったラズールリッキーの勝ちタイムは1.09.4で、レースタイム差-2.1はかなり速い。

初戦を叩いて、2戦目で一変。まだスピード任せで荒削りだが、レースを覚えていけば昇級しても大丈夫そう。即通用するかは微妙だが、常に注目していたい1頭である。
 
 

次走の注目馬・ロードガルーダ

日曜 京都第10R 渡月橋S(1600万下)・ダ1400m4着ロードガルーダ
このレースは、馬場差-0.7で、レースタイム差-1.1。

本来は時計がかかりやすい京都ダ1400mで、レースタイム差-1.1は速すぎる。これでは、時計勝負で甘くなる×ロードガルーダにとっては厳しい。
勝った◎スーサンジョイからは4馬身離されたが、2着馬とはアタマ+ハナ差なら、かなり頑張っている。
次走、時計がかかる馬場に替われば好勝負必至。

ちなみに、勝った◎スーサンジョイは、時計勝負でこそのタイプで、本来なら時計がかかる京都ダ1400mは苦戦してもおかしくなかった。それを、自ら速い時計を演出しての完勝なのだから、昇級しても通用するだろう。
 

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