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去年のGアクターを彷彿とさせるシュヴァルグランの勝利【AR共和国杯のタイム分析】

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こんばんわ、ウキョーです。
先週の東京は、前開催と同じく時計がまったく速くなりません。
開幕した福島も時計が遅く、とくに日曜のダートの時計はとんでもなく遅くなっています。
来週の馬場が、非常に読みづらいです。

各開催場の馬場差

11月5日(土)
東京 芝 -0.1 
東京ダート+0.1 
京都 芝 -1.1 
京都ダート-1.1 
福島 芝 -1.3 
福島ダート+0.5 

各開催場の馬場差

11月6日(日)
東京 芝 +0.2 
東京ダート+0.1 
京都 芝 -0.7 
京都ダート-0.5 
福島 芝 +0.2 
福島ダート+2.0 

※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。

 
東京は先週から引き続き時計がかかっており、芝もダートも時計が出ない。
京都は芝もダートも時計が速く、とくに土曜は両方とも速くなっている。
今週から開幕した福島は、時計が速かったのは土曜だけで、日曜になって早くも時計がかかりだした。とくに、土曜のダートの時計は尋常じゃなく遅く、来週の馬場が読みづらくて仕方ない。

去年のGアクターを彷彿とさせるシュヴァルグランの勝利/AR共和国杯

シュヴァルグランが勝ったアルゼンチン共和国杯を振り返る。

馬場差+0.2で、レースタイム差+0.3。

時計がかかる馬場だったことを差し引いても、東京芝2500mでレースタイム差+0.3は、かなり遅い。
時計面では評価できないが、勝ったシュヴァルグランは評価していい。

シュヴァルグランは、どちらかというと時計が速い方が良いタイプで、この時計で勝ち切ったのは力の違い。
実際、2着×アルバート、3着ヴォルシェーブは時計がかかって良いタイプである。

しかも、シュヴァルグランはトップハンデの58キロを背負い、宝塚記念以来の実戦での勝利だから、あらゆる意味で前途洋洋といえる。
相性の悪いコースで重賞を勝てるのは力が抜けているか、もしくは距離適性が抜群かのどちらか。昨年のゴールドアクターを彷彿とさせる勝ちっぷりで、今後の活躍は約束された。

◎レコンダイトは、ほぼ最後方追走から、ラスト33.7秒でコンマ4秒差6着。
×クリールカイザーのペースは、1000m通過62.9秒の超スローペース。このペースで4角12番手では勝負にならない。
前走のアイルランドT(東京芝2000m)のように前に行くと甘くなるので仕方ないとはいえ、もう一列前で競馬ができればと思うともどかしい。

1番人気モンドインテロは、勝ったシュヴァルグランと同じような位置から切れ負けして、コンマ2秒差の4着。
時計が速い馬場に向くタイプなので、この時計で4着なら上々。時計が速いコースに替われば上位争い必至。


評価が難しいアポロケンタッキー/みやこS

○アポロケンタッキーが勝ったみやこSを振り返る。

馬場差-0.5で、レースタイム差-0.1。
レースタイム差自体はそれほど速くないが、京都ダ1800mはそもそも時計が速いので、このレースタイム差でも基準タイムより0.5秒ほど速い。

逃げたモンドクラッセのペースは、1000m通過61.0秒のスローペース。
○アポロケンタッキーは、残り600mあたりから外をまくって押し上げ、直線半ばで先頭に立つと、そのまま押し切った。
この馬自身は時計勝負に強いタイプではあるものの、今回のメンバーはスピード自慢揃いで、スピードランクは6位。ランク上位のグレンツェント▲ロワジャルダンらの追撃を振り切っての勝利は、この先の選択肢を広げた。

2着グレンツェントは、レパードS以来の実戦。3歳馬ながらラスト36.1秒の最速の上がりで、○アポロケンタッキーにクビ差だから、この馬の将来性も明るい。

2番人気◎アスカノロマンは、まさかの14着惨敗。
時計勝負に強いタイプで、この時計なら問題なく走れたはずだし、このペースで2番手追走だから展開も問題ない。力が衰えたわけでもないだろうし、こうなるとまったく敗因がわからない。直線に向いたときにはすでに反応がなかったことから、仕上げに失敗したとしか思えない。

3番人気ラニは、最後方からまったく伸びずに12着敗退。
ラニは時計勝負には向かないので、そもそも軽い京都ダートは合っておらず、レースタイム差がマイナスになっては手も足も出ない。
今後、重賞戦線でやっていくには時計をひとつ詰めるか、もしくはもう一列前で競馬ができる器用さを身につけないと、時計勝負になると苦戦は免れない。

 

2歳戦の注目馬はミスエルテ/ファンタジーS(京都芝1400m)

先週の2歳戦で、もっとも見どころがあったのは、土曜の京都第11Rに行われたファンタジーS(芝1400m)である。

馬場差-1.1で、レースタイム差-0.7。

時計が出る馬場だったので、レースタイム差-0.7でもそれほど評価できないが、2歳戦なら及第点以上と言っていい。
勝った×ミスエルテは、新馬戦→ファンタジーSと2連勝。
ここで、あえて取り上げたのは、そのデビュー戦がマイル戦だったということである。

じつは、2歳、3歳限定の1400mの重賞で、前走マイルのデビュー戦勝ちという馬は、鬼門のパターンなのだ。
このパターンの馬たちが、距離短縮で速くなったペースについて行けずに敗れるところを、過去に何度も目にしてきた。
実際、このパターンで勝ったのは23年前のヤマニンアビリティ(京王杯3歳S)まで遡らなければならない。

今回のファンタジーSが800m通過47.3秒のスローペースだったのが功を奏したのは確かだが、23年ぶりの勝利は素直に評価したい。
 
 

次走の注目馬・ロスカボス

日曜 京都第10R 長岡京S・芝1600m 8着ロスカボス

長岡京Sのレースタイム差は+0.2。
土日合わせて、今週の京都の古馬戦でレースタイム差がプラスになったのは長岡京Sだけ。
つまり、時計勝負に強いタイプには厳しい戦いとなった。
実際、勝った×グァンチャーレは、スピードランク6位で、時計がかかって良いタイプ。

この時計で割を食ったのが、8着に敗れたロスカボスである。
そもそも戦績項目がマイナスだったので、ロスカボスに京都マイルは向いておらず、コンマ6秒差の8着敗退も仕方ない。

時計が速くなる馬場に替われば、巻き返す力はある。
 

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