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東京芝2400mを逃げ切ったキタサンブラックの圧巻勝利【ジャパンCのタイム分析】

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こんばんわ、ウキョーです。
先週のジャパンCはキタサンブラックの完勝でした。
雪と雨の影響が残るとは思っていましたが、思っていた以上に時計がかかってしまい、予想は見当違いのものとなってしまいました。
1着、2着ともに無印ですから、情けない限りです。

各開催場の馬場差

11月26日(土)
東京 芝 +0.6 
東京ダート-1.4 
京都 芝 +0.1 
京都ダート-0.8 

各開催場の馬場差

11月27日(日)
東京 芝 +0.5 
東京ダート-0.7 
京都 芝 +3.1 
京都ダート-2.0 

※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。

東京も京都も雨の影響がひどく、芝の時計がかかっており、ダートは速い。
とくに日曜の京都芝は、かなり時計がかかっており、馬場差が+3を超えるのは非常に珍しい。

東京芝2400mを逃げ切ったキタサンブラックの圧巻勝利/ジャパンC

逃げ切りが至難の業と言われる東京芝2400mを、キタサンブラックが鮮やかに逃げ切ったジャパンCを振り返る。
過去、JCを逃げ切ったのは2003年のタップダンスシチーだけ。
3歳戦の青葉賞、ダービー、オークスを含めても、過去30年間で7頭しかいない。
キタサンブラックの逃げ切りは、かなり強い競馬と言える。

馬場差+0.5で、レースタイム差+0.6。

週中の雨と、日曜の弱雨の影響で、かなり時計がかかる馬場となっており、ジャパンCもレースタイム差+0.6とかなり遅くなった。
G1レースでこの時計では、とてもじゃないが評価はできない。

キタサンブラックの逃げは、2番手のワンアンドオンリーも、3番手のゴールドアクター×リアルスティールもプレッシャーをかけることなく、1000m通過61.7秒の超スローペースで、そこから49.4秒-34.7秒という勝ってくださいと言わんばかりのマイペース。

逃げ切ったこと自体は評価してもいいのだが、タイム面もラップ面も大した記録ではない。
ワンアンドオンリー騎乗の田辺騎手も、×リアルスティール騎乗のムーア騎手も、揃って「勝ちに行く競馬をした」と言っているが、あのペースでキタサンブラックを逃がして、本当に勝てると思ったのだろうか。
もし、本当にそう思ったのであれば、その時計感覚のなさは騎手として致命的だろう。

◎ディーマジェスティは、出脚がつかないのはいつものことだが、道中まったく動けずに13着敗退。
鞍上の蛯名正騎手は、道中で動いてキタサンブラックにプレッシャーをかけたかったであろうが、馬がまったく反応していない。
これが仕上げの失敗であれば問題ないのだが、菊花賞で包まれたことによる精神的ショックだと、復活まで時間がかかるかもしれない。

2番人気の×リアルスティールは、4角2番手からキタサンブラックに抵抗できず、5着に敗退。
止まってはいないが、伸びもしておらず、×リアルスティールに2400mは長かった。

3番人気のゴールドアクターは、これまで時計がかかった重賞でも好走してきたが、本質的には時計勝負に強いタイプなので、今回の時計では遅すぎる。
これが力負けではないので、もう少し時計が速くなってくれれば、まだまだ中長距離戦戦で活躍できる。

2着のサウンズオブアースは、時計勝負に強いタイプであり、この時計で2着に差し込んだのは地力の証。
長距離戦なら安定した力を発揮できており、いまだに2勝馬なのが信じられない。

3着好走の▲シュヴァルグランは、時計勝負に強いタイプではあるが、今回のメンバーに入るとスピード不足で、時計がかかった今回はそれが功を奏した格好。
それでも、オープンに上がってから2400m以上の重賞で【2 1 1 0】だから、相当に力をつけている。


時計面での評価は難しいがネロの勝利は文句なし/京阪杯

ネロが初重賞制覇を飾った京阪杯を振り返る

馬場差+3.1で、レースタイム差+2.2。

日曜の京都は雨の影響で一気に時計がかかっており、京都の芝で馬場差が+3.0を超えるのは、かなり珍しい。
京阪杯も、レースタイム差+2.2という遅い時計で、時計勝負を得意とする馬たちは馬群に沈んだ。

勝ったネロは、時計勝負になると甘くなるので、今回は時計に恵まれた印象が強い。
とはいえ、2着×エイシンスパルタンに4馬身差なのだから、その勝利には文句のつけようがない。
ラスト13.0秒を要したが、2F目からのラップは10.8秒-11.1秒-11.5秒-11.7秒のハイペースを凌ぎきっており、ここにきて1200m戦のレースの仕方を覚えてきた。
時計勝負になると厳しいが、時計がかかる高松宮記念(中京芝1200m)では面白い存在となりそうだし、コース得意のスプリンターズS(中山芝1200m)でも好勝負が期待できそうだ。

2着×エイシンスパルタンは、時計勝負に強いタイプで、この時計で2着に来れたのは驚きである。相当にスプリント性能が高いと言える。
これまでは1400mで結果を出してきたが、今回のレースを見る限り1200mの方が向いている。

◎ラインスピリットは、ここまで時計がかかってしまうと8着敗退もやむを得ないが、時計勝負になると甘くなるタイプなだけに、もうちょっと抵抗してほしかった。
ただ、ネロには離されたが、×エイシンスパルタンとはコンマ6秒差。時計面での融通が利きづらいのは課題だが、いずれ重賞にも手が届くだろう。

 

2歳戦の注目馬はトリリオネア/未勝利(東京芝1400m)

先週の2歳戦で、もっとも見どころがあったのは、日曜の東京第1Rに行われた未勝利戦(芝1400m)である。

馬場差+0.5で、レースタイム差-0.7。

今週の東京芝レースは土日合わせて13レースあったが、レースタイム差がマイナスになったのは、日曜のウェルカムS(東京芝1800m)と、この未勝利戦の2鞍だけだった。
ウェルカムSのレースタイム差が-0.3なので、この未勝利を勝ち上がったトリリオネアの勝ち時計1.22.8は評価できる。

レースは、600m通過35.4秒-800m通過47.4秒の平均ペースを、4角ほぼ最高からラスト34.2秒の最速上がりでごぼう抜き。
トリリオネアは、前走のデビュー戦(東京芝1400m)がレースタイム差+2.0で2着だったから、2戦目で一気に時計を詰めてきた。
恐らく時計が速いコースに向くタイプであり、この時計ならオープンでも通用する。

2着ロジベストは半馬身差、3着ジェイケイオジョウは、クビ差の接戦だが、4着には5馬身差をつけている。
この2頭は、次走確勝級。
 
 

次走の注目馬・ブラックムーン

土曜 東京第11R キャピタルS・芝1600m 1着ブラックムーン

土曜の東京は雨の影響で時計がかかっており、キャピタルSのレースタイム差も+0.6と遅くなっている。
時計面では評価できないが、勝ったブラックムーンは掛け値なしに強かった。

▲ウインガニオンが、600m通過34.1秒-800m通過46.1秒のハイペースで、そこから12.2秒-12.0秒-11.3秒とペースが落ちず、先行馬は壊滅。
◎ブラックムーンは、4角ほぼ最後方からラスト34.0秒の末脚で突き抜けた。2番目の上がりが×マイネルラフレシアの34.7秒だから、1頭だけ格が違う脚を使っている。

さらに、大外をぶん回して、2着テイエムイナズマに3馬身差というのは、ここでは力が抜けていた。

本来は時計が速い馬場に向くタイプなので、オープン特別では力が違うか、よっぽどマイルが向くかのどちらか。
いずれにせよ、来年の安田記念(東京芝1600m)が楽しみになる器である。
 

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