こんばんわ、ウキョーです。
ジャパンCのタイム分析をしてみましたが、今年のジャパンCはレベルが低かったです。
勝ち馬に文句はありませんが、今後も中距離戦線は群雄割拠の状況が続きそうです。
各開催場の馬場差
東京 芝 | -0.5 | |
---|---|---|
東京ダート | -0.9 | |
京都 芝 | -0.6 | |
京都ダート | +0.1 |
東京 芝 | -0.7 | |
---|---|---|
東京ダート | -0.4 | |
京都 芝 | -0.5 | |
京都ダート | -0.6 |
※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。
東京の芝は、最終週というのに想定以上に時計が速くなった。日曜日の馬場差は-0.7と、最終週とは思えないほど軽い芝となっていた。
京都の芝は、こちらも最終週のわりには時計は速くなった。先週はダートがむちゃくちゃ速かったが、土曜日のダートは一気に時計がかかっており、馬場が読みづらくて仕方ない。
レベルが低かったJCを勝ったショウナンパンドラの今後は?/ジャパンC
年々レベルが下がっているように思えてしかたないジャパンCは、今年もひどかった。
馬場差-0.7で、レースタイム差が-0.4。
勝ったショウナンパンドラの勝ちタイムが2.24.7。レースタイム差は-0.4で標準より速かったが、馬場差が-0.7だから、G1戦としてはかなり遅い。
レースは、▲カレンミロティックが、1000m通過59.3秒の平均ペースで逃げたが、ラスト4Fで47.8-35.3秒を要しており、G2戦並みの凡戦となった。
この時計では、時計勝負に強い◎ミッキークイーンや、△ゴールドシップには厳しかった。
せめて後半に時計が出ていれば、両頭とも、あそこまでの惨敗はなかっただろうが、これも競馬。時計が出るだろうと予想したのが間違いだった。
時計面で恵まれたのが、勝ったショウナンパンドラだった。ジャパンCの分析でも書いたように、この馬はG1レベルの時計では、最期が甘くなってしまう。その点で、今年のジャパンCの時計はおあつらえ向きだった。
2着○ラストインパクトは、本来であれば、この時計では遅すぎる。それをクビ差2着だから、相当に頑張っている。緩い流れが幸いしたのは事実だが、ラブリーデイを押さえ込んだのは力の証明でもある。
その×ラブリーデイは、時計はちょうど良かったはずだが、早めに先頭に立たされたことが痛恨で、上位2頭のいい目標とされてしまった。
脚質面から仕方ないのだが、適性外の2400mだと、この競馬で勝ちきるのは、さすがに難しかった。
ジャパンCのレベルは年々落ちてきており、JRAはローテーションを含めて、ジャパンCの存在価値を見直した方がいいと思う。
今年も、準オープンを勝ち上がったばかりの馬が2頭いて、その内の1頭が4着なのだから、タイムを分析するまでもなく、そのレベルは推して知るべしである。
生粋のスプリント能力を見せたサトノルパン/京阪杯
次は、日曜の京都で行われた京阪杯を見てみよう。
馬場差-0.5で、レースタイム差が-0.7。
それほど時計が速くならない京都芝1200mで、馬場差-0.5で、レースタイム差-0.7は、かなり速い。
逃げた○ベルカントのペースは、600m通過34.0秒で平均やや速め。
勝った×サトノルパンは、このペースを4角4番手からラスト33.1秒でまとめているのだから、そのスプリント性能はかなりのもの。
これで1200m戦で2戦2勝。相性の良いコースで【3 0 1 1】の戦績通り、京都芝1200mが向いていたとはいえ、×ビッグアーサーとの一騎打ちを制して、3着に3馬身半差だからなかなかのもの。
断然人気を裏切った×ビッグアーサーは、32.8秒の脚で追いつめるが、アタマ差届かなかった。
馬群をさばくのに時間がかかっていたが、北九州記念のときより器用さが備わってきた。それで×サトノルパンに届かなかったのだから、今回は完敗。
この時計で結果がほしかったのが、8着の◎ウイングザムーンである。×ビッグアーサーと同じ位置から33.8秒の脚では、オープンではまだまだ力不足。
逆に、今回の時計が速すぎたのは、3番人気で5着に敗れたエイシンブルズアイである。
勝馬からはコンマ7秒離されたが、3着馬とはコンマ1秒差。時計がかかれば、いずれ重賞を勝てるだろう。
2歳戦の注目馬はユアマイラブ/2歳未勝利戦(京都ダ1200m)
土曜の京都第2Rに行われた2歳未勝利戦(ダ1200m)の時計が速かった。
勝ったユアマイラブの勝ちタイムは1.12.5。馬場差+0.1で、レースタイム差-1.0だから、相当に速かった。
この日のダート戦で、レースタイム差がマイナスになったのは、このレースと1600万下の貴船S(ダ1200m)の2鞍で、貴船Sは-0.3秒だから、ユアマイラブのタイムは相当に速い。
逃げたボーサンシーが、600m通過35.2秒のやや速めのペースで、ユアマイラブは4角7番手から36.4秒の最速の上がり。
このペースで、この上がりなら、昇級しても速い馬場なら通用する。
同じ理由で、2着のナムラミラクルも、ラスト36.8秒で3/4馬身差だから、次走は確勝級。
これら以外で注目したいのが、日曜日の京都第2R 2歳未勝利戦(芝1600m)である。
馬場差-0.5で、レースタイム差-1.6。
この日のレースで、芝もダートも含めてレースタイム差-1.5秒より速かったのは、このレースだけ。
勝ったツーエムレジェンドは、半マイル通過47.0秒と、2歳未勝利戦としてはやや速めのペースを、4角8番手から差し切り。ラストは35.3秒と時計を要したが、この時計で勝ちきったことに価値がある。
新馬戦4着を叩いて、今回は気配も一変。有利枠を引けたのも幸運だったが、鞍上はランク外の太宰騎手だから馬の力によるところが大きい。
前走も時計勝負をコンマ1秒差だから、本質的に速い馬場に向くタイプなのだろう。昇級しても、同じように時計の速い馬場なら十分やれる。
2着ステファンバローズは、1馬身1/4差離されたが、前走の重馬場(9着)から一変してのコンマ2秒差だから、こちらも速い馬場なら次走は確勝級。
次走の注目馬・オツウ
土曜 東京第11R キャピタルS(OP)・芝1600m15着オツウ
このレースは、馬場差-0.5で、レースタイム差+0.4。
東京芝1600mは、本来は時計が速くなる馬場で、レースタイム差+0.4では、時計勝負に強いタイプには厳しかった。
勝ったサンライズメジャーも、2着ワールドエース、3着グランシルクも、どれも時計勝負が苦手なタイプで、今回の時計はいかにも遅すぎる。
オツウは、時計勝負でこそのタイプで、まさかの時計で15着敗退。今回は、鞍上もワーストランク入りの石川騎手だったので、酌量の余地は十分。
時計が速い馬場となると阪神芝1400mだから、阪神Cで穴に狙って面白いかも。
ちなみに、オツウ以外に、この時計に泣かされたのは、6着×ミッキーオリビエと14着◎シェルビーの2頭である。
当然、この2頭も次走で時計が速くなれば連対圏。