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【有馬記念2015の回顧】今年の古馬中長距離路線を象徴するレース/有馬記念

有馬記念の回顧
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こんばんわ、ウキョーです。
最後の有馬記念を的中させることができて、本当に良かったです。
今年も1年間ありがとうございました。

各開催場の馬場差

12月26日(土)
中山 芝 -0.2
中山ダート-0.2
阪神 芝 +1.1
阪神ダート-0.8
12月27日(日)
中山 芝 +0.3
中山ダート+0.2
阪神 芝 +1.4
阪神ダート-0.4

※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。

中山の芝は、最終週らしく時計がかかっており、芝もダートも時計は読みやすかった。
阪神は、雨の影響が残り、土日ともに芝は遅く、ダートは速かった。

今年の古馬中長距離路線を象徴するレース/有馬記念

◎ゴールドアクターが、4連勝でG1初制覇を飾った有馬記念から見ていく。
馬場差+0.3で、レースタイム差が+0.4。
時計がかかる最終週の馬場だったとはいえ、レースタイム差が+0.4だから、G1としては物足りない時計といえる。

逃げた×キタサンブラックのペースは、1000m通過62.4秒の超スローペース。
隊列が決まってからはレースに動きはなく、○ゴールドシップが3コーナーでまくって先行集団に取りついたが、これにつられる馬はいなかった。
4コーナーでリアファルが失速し、先行勢にはラクな展開となり、◎ゴールドアクターが34.8秒の脚で上がって後続を完封した。

勝った◎ゴールドアクターは、スタート直後にハナを主張しかけたが、×キタサンブラックがハナへ立つと内に控えて脚を溜めた。
逃げ馬の不振が目立つ中山芝2500mで、コース得意の吉田隼騎手らしい選択だったといえる。

◎ゴールドアクターは、本質的には時計が速い方が得意なタイプで、これで前走のアルゼンチン共和国杯に続いて苦手な馬場を克服したことになる。
しかも、それがG1の舞台なのだから、勝ちタイム自体は評価できないが、◎ゴールドアクターにとっては収穫の大きいレースとなった。

2着の▲サウンズオブアースは、序盤かかり気味だったが、すぐに落ち着いて理想通りのレース展開。クビ差及ばなかったが、それでも力は十分に示した。
時計も、もうちょっと速い方が良い。

3着の×キタサンブラックは、4角でリアファルが失速したことでラクになったとはいえ、逃げ馬苦戦の当コースでクビ+3/4馬身差の接戦なら、こちらも力量は十分。
それにしても、バクシンオーの肌にブラックタイドで、ここまで距離を克服できるのだから、×キタサンブラックの潜在能力はすばらしい。

1番人気で8着に敗れた○ゴールドシップは、3角でまくったものの、まくりきれずに直線伸びず。往年の力がなかったのは確かだが、ペースと時計が遅かったのが最大の敗因だろう。
それでもコンマ3秒差なのだから、まだまだやれる。引退は仕方ないが、来年も雄姿を見たかった。

リアファルは、4角失速で16着に惨敗。レース後にハ行が見つかったようだが、鞍上のルメール騎手が無理をしなかったのだろう。なんとも残念な結果となった。

2番人気のラブリーデイは、戦前の距離克服に対する強気なコメントとは裏腹に、消極的なレースで5着に流れこんだだけ。
鞍上の川田騎手には勝つ気がなかったのか、入着でいいやというようなレースで、馬券を買っている側からすれば消化不良もいいところ。なめるのも大概にしてほしい。

この時計が合わなかったのが、10着敗退のルージュバックである。前走のエリザベス女王杯もそうだったが、この馬はとにかく時計が速くならないとダメ。
東京、京都での走りを見てみたい。

今年は、宝塚記念、天皇賞(秋)、ジャパンカップのレベルが低く、古馬の中長距離路線で主軸となる馬がいなかった。
そして最後の有馬記念も、レベルが高いとは言い難いレースとなってしまい、来年もこの路線は混沌としそうだ。

時計面で恵まれたロサギガンティア/阪神C

次は、土曜の阪神で行われた阪神Cを見てみよう。
馬場差+1.1で、レースタイム差が+0.7。
馬場差より速い時計の決着となっているので、時計はかかったがレベルが低いわけではない。

逃げたアクティブミノルのペースは、半マイル通過46.6秒のスローペース。
ただ、テイエムタイホースマートオリオンがプレッシャーをかけに行ったため、アクティブミノルには厳しい展開となってしまった。

前を行く3頭を見ながらレースを進めた△ロサギガンティアは、鞍上のM・デムーロ騎手の手腕が見事。稍重で時計がかかったことも味方して、最後は▲ダンスディレクターをハナ差おさえて重賞2勝目。

時計面で不利だったのが、3着に敗れたビッグアーサーである。
夏場から使ってきた疲れもあっただろうが、ビッグアーサーにとって、この時計では遅すぎる。
あの展開では動くに動けず、自らレースを作ることができずに、重賞はまたしてもおあずけとなってしまった。
時計勝負になれば重賞は勝てると思うが、なんとも運がない。

◎タガノブルグは、最後方から差を詰めるが、コンマ9秒差の11着が精一杯。
◎タガノブルグも、ビッグアーサーと同じように時計勝負でこそのタイプで、今回の時計では遅すぎる。
後方からのレースになるのはいつものことだが、時計と展開に注文がつくタイプで、本命に推したのはリスキーだった。

2番人気で5着に負けた×ウリウリは、このペースと展開では前が開かない。それでも鞍上の岩田騎手がスペースを見つけて突っ込もうとしたが、いつもの切れがなく抜け出せなかったのは、時計が遅すぎたから。
ある程度の時計なら対応できる万能タイプだが、さすがに今回の時計では5着が一杯。良馬場で見直したい。

2歳戦の注目馬はマヤノピナクル/未勝利(中山芝2000m)

日曜の中山第3Rに行われた未勝利戦(芝2000m)の時計が速かった。

勝ったマヤノピナクルの勝ちタイムは2.02.3。馬場差+0.3で、レースタイム差-1.2だから、2歳戦としてはかなり優秀である。
日曜日の中山は、芝で時計がかかっており、レースタイム差でマイナスとなったのは、このレースだけである。
しかも-1.2秒なのだから、その価値は相当に高いといえる。

中山芝2000mはそこそこ時計が速くなるコースで、それを馬場差+0.3の日に、レースタイム差-1.2で勝ち切るというのは、なかなかできるものではない。
昇級しても500万クラスなら確勝級だろうし、重賞でも通用する器。
2着のキャプテンロブロイは、3着に2馬身半差をつけており、こちらも次走は確勝級。

次走の注目馬・ムーンクレスト

日曜 阪神第11R カウントダウンS(1600万下)・芝2000m8着ムーンクレスト

◎ムーンクレストは、時計勝負でこそのタイプで、馬場差+1.4でレースタイム差+2.3では、いかにも遅すぎる。
阪神芝2000mはそもそも時計が速い馬場なのに、この時計の決着では◎ムーンクレストが手も足も出ないのは仕方ない。

2000mが若干長かった印象はあったが、時計が速い馬場に変われば、まだまだ見限れない。
次走、時計が速い馬場に出走してきたら狙ってみたい。

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