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ステルヴィオ万全の態勢で本番へ向かう【スプリングSのタイム分析】

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こんばんわ、ウキョーです。
先週の皐月賞トライアルは、若葉Sで1番人気タイムフライヤーが負け、スプリングSではステルヴィオが1番人気に応えて勝利を収め、昨年の朝日杯FSとホープフルSのレベル差がはっきりしてしまいました。

各開催場の馬場差

3月17日(土)
   中山 芝+0.3
   中山ダート+0.7
   阪神 芝-0.7
   阪神ダート-0.1
   中京 芝-0.5
   中京ダート-0.8
3月18日(日)
   中山 芝+0.1
   中山ダート+0.5
   阪神 芝-1.2
   阪神ダート-0.1
   中京 芝-1.2
   中京ダート-0.2

※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。

中山は馬場が回復せず、芝もダートも、土日ともに時計がかかっていた。とくにダートはかなり重くなっており、時計勝負に強いタイプは苦戦を強いられていた。

阪神は、芝もダートも時計が速く、とくに日曜の芝はかなりの高速決着となっていた。

中京も阪神と同じような状態で、日曜の芝がかなり速くなっている。

ステルヴィオ万全の態勢で本番へ向かう/スプリングS

皐月賞へのトライアル最終戦となるスプリングSは、ステルヴィオが1番人気に応えて、本番へ駒を進めた。

馬場差+0.1で、レースタイム差-0.3。

中山芝1800mはそもそも時計がかかるコースなので、このレースタイム差では時計面での評価はできないが、馬場差がプラスの中で、レースタイム差をマイナスにもってきたことは評価できる。

勝ったステルヴィオは、800m通過47.8秒-1000m通過59.6秒の淀みないペースを、ラスト3F12.4秒-12.2秒-11.8秒という尻上りに速くなるラップのなか、4角6番手から先行勢を飲み込んだ末脚は、まさに一級品と言って差し支えない。
着差はわずかハナ差ではあったが、凄まじい瞬発力である。

また、これまではほぼ最後方から爆発力を引きだす極端な競馬だったのが、今回はある程度ポジションを取りに行って結果が出たのは、大きな収穫だった。
位置をとっても、その瞬発力が削がれないことを本番前に知れたのは、陣営にとっても自信につながるはず。

2着エポカドーロも、かなり強い競馬をしている。
このペースを積極的に動き、勝ち馬にハナ差の接戦の上、3着以下に3馬身半差だから、ある程度ペースが速くなってもマイペースなら力を発揮できる。
こちらも本番で楽しみな一頭。

2番人気ルーカス
は、人気先行の典型。東スポ杯2歳S(東京芝1800m)2着とはいえ、ワグネリアンに3馬身差をつけられており、レースレベルに疑問が残ったホープフルS(中山芝2000m)は6着に敗れている。
今回は1.3秒差の9着。陣営は「なぜ伸びなかったのかわからない」とコメントしているが、リップサービスだと信じたい。



レインボーラインは本番の春天でも面白そう/阪神大賞典

日曜の阪神では、天皇賞(春)の前哨戦・阪神大賞典が行われた。

馬場差-1.2で、レースタイム差-2.9。

レースラップは、1000mごとに60.1秒-63.3秒-60.2秒の平均ペースで、勝ったレインボーラインは、4角手前からポジションを上げ、ラスト35.8秒で2着以下に1+1/4馬身差の完勝だった。

レインボーラインは、レースタイム差+9.2の極悪馬場だった天皇賞・秋(東京芝2000m)で3着に好走しているが、本質的には時計勝負に強いタイプで、高速決着になったことが好走の要因だろう。
ただ、G1馬の参戦がなかった今回、これまで戦ってきた相手が違う地力の高さが証明されたとも言える。
長距離の消耗戦となれば、次走の天皇賞(春)でも面白い存在となりそうだ。

2着サトノクロニクルは、レインボーラインと同じような位置取りだったが、地力の差が出た。
本番でどうこうとは言えないが、今後も重賞戦線で活躍できそうだ。

1番人気クリンチャーは、引っかかって3着に敗退。
折り合いには不安のない馬のはずが、序盤から人馬の呼吸が合わず、遅くないペースでも引っかかっていた。
それでも3着に残るあたりが地力強化なのだろうが、本番に向けて不安が残る前哨戦となってしまった。

 

3歳戦の注目馬はアイトーン/若葉S(阪神芝2000m)

先週の3歳戦で、もっとも見どころがあったのは、土曜の阪神メインに行われた若葉S(芝2000m)である。

馬場差-0.7で、レースタイム差-1.9。

土曜阪神の芝は時計が速かったとはいえ、若葉Sのレースタイム差-1.9はかなり速い。
勝ったアイトーンは、前半1000m60.4秒-後半1000m59.6秒の、平均やや遅めのペースだったが、テンの1Fが12.6秒で、これがもっとも遅いラップで、後のラップでいちばん遅いのが12.4秒だから、速くはないが決して遅くもない。
このペースで2着以下に1+1/4馬身差だから、マイペースで逃げられれば、かなりしぶといタイプである。

本番の皐月賞でダノンプレミアムに勝てるか、と言われれば不安が先行するが、それでも注目したい一頭である。

 

次走の注目馬・メサルティム(フラワーC・中山芝1800m)

土曜 中山第11R フラワーC・芝1800m 6着メサルティム

土曜の中山芝は時計がかかっており、フラワーCのレースタイム差も+0.8と、かなり時計を要していた。
中山芝1800mはそもそも時計がかかるコースなので、基準タイム差にすると+1.0にもなる。これでは時計勝負に強いスピードタイプでは手も足も出ない。

ここで取り上げたいのは、スピードランク1位で6着に負けた△メサルティムである。
1000m通過61.5秒という超スローペースを、2番手追走から伸びあぐねてコンマ5秒差。
完全に馬場にスピードを殺された格好となっている。
ラップ自体は評価できないレベルの低いレースではあるが、パンパンの良馬場で見直したい。

 
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