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馬場が明暗を分けたファインニードルとレッドファルクス【高松宮記念のタイム分析】

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こんばんわ、ウキョーです。
高松宮記念は時計がかかったことで、時計勝負に強いレッドファルクス(1番人気)が馬群に沈み、時計がかかって良いファインニードル(2番人気)とレッツゴードンキ(3番人気)がワンツーでした。

各開催場の馬場差

3月24日(土)
   中山 芝
   中山ダート-0.9
   阪神 芝-0.4
   阪神ダート+0.1
   中京 芝+0.2
   中京ダート+0.1
3月25日(日)
   中山 芝+0.4
   中山ダート-0.2
   阪神 芝-0.4
   阪神ダート+0.5
   中京 芝-0.6
   中京ダート-0.2

※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。

先週の中山は週末の雨の影響で、土日ともに芝の時計はかかっており、ダートは時計が速くなっている。

阪神は、中山とは逆のコンディションで、土日ともに芝の時計が速く、ダートの時計がかかっていた。

中京も雨の影響で、土曜は芝の時計がかかっており、日曜になって若干回復したものの、最終週らしい時計となっていた。

馬場が明暗を分けたファインニードルとレッドファルクス/高松宮記念

高松宮記念は、これまで連勝実績のなかった◎ファインニードルが、前哨戦のシルクロードS(京都芝1200m)に続いて、初G1制覇を成し遂げた。

馬場差-0.6で、レースタイム差-0.3。

日曜になって馬場は回復したものの、高松宮記念のレースタイム差は-0.3止まり。基準タイム差にすると-0.4で、スプリントG1戦としては時計がかかっていた。

勝った◎ファインニードルがスピードランク9位で、2着×レッツゴードンキが同14位だった。また、スピードランク2位の1番人気レッドファルクスは8着に敗退した。

レースは、セイウンコウセイが600m通過33.3秒のハイペースで飛ばす展開で、ラスト3Fが11.4秒-11.5秒-12.3秒では、先行勢には厳しかった。

◎ファインニードルは、これまで平均ペース以下で結果を出すことが多かったが、5着に敗れた昨夏の北九州記念で超ハイペースを経験していたのが活きた形で、経験値をしっかりレベルアップにつなげられる学習能力が非常に高い。
今後も、スプリント路線では主役を張れるだけの器だろう。

×レッツゴードンキは、またしても届かず2着惜敗。
ただ、去年より一列前で競馬ができているように、操縦性が抜群に良いタイプで、どんな競馬にも対応できる。G1勝ちも遠くはない。

1番人気のレッドファルクスは、戦前の予想通り、時計がかかる馬場は合わない。これまで勝った1200m戦はすべて1分7秒台の決着のもので、8秒台になると一歩足りない。
たしかに位置取りが後ろすぎたとも言えるが、それでもこの時計では勝ち切るまでには至らなかっただろう。
とはいえ、上がり最速の33.7秒を繰り出しているのだから、時計の速いコースに替われば、まだまだ見限れない。



ガンコ 春天にはつながらないがG1戦線でも楽しめそう/日経賞

土曜中山では日経賞が行われ、▲ガンコが初重賞を勝ち取った。

馬場差+0.3で、レースタイム差+0.9。

土曜の中山芝は時計がかかっており、日経賞もレースタイム差+0.9とかなり時計を要した。
勝った▲ガンコは、ハナを奪って1000m通過62.8秒のスローペースでゆったり進み、そこからキセキにかわされた後も、かかることなく落ちついて2番手を追走。直線に入ると、キセキをあっさりかわすと、そのままラスト35.6秒で押し切った。

G1馬がキセキ一頭だけのメンバーとはいえ、昇級戦でこのパフォーマンスなら文句なし。
ただ、スローのヨーイドンで時計も平凡。本番の天皇賞(春)にはつながらないだろう。それでも、このまま重賞戦で経験値を上げていけば、年末の有馬記念あたりでは面白い存在になっているかもしれない。

1番人気キセキは、これまでもスローの瞬発力勝負で結果を出していただけに、まくってハナを取りに行ったのには驚いた。
鞍上のルメール騎手は「後ろからでは届かないと思ってポジションを上げた」とコメントしているが、おそらく引っかかったのではないだろうか。
この馬は、長距離の場合は消耗戦か、菊花賞のようなタフな馬場でないと力を発揮できないので、2000m前後のレースで見直したい。

 

3歳戦の注目馬はフレッチア/未勝利戦(中山芝1600m)

先週の3歳戦で、もっとも見どころがあったのは、土曜の中山第4Rに行われた未勝利戦(芝1600m)である。

馬場差+0.3で、レースタイム差-0.7。

馬場差がプラスで、G2の日経賞でもレースタイム差+0.9だった中で、フッレチアはレースタイム差-0.7だから価値は高い。

レースも、もっとも速いラップがラスト1Fの12.5秒という激流を、800m通過付近から積極的に動いて、上がり最速の35.8秒で、2着以下に3馬身差の完勝だった。

フッレチアは、前走の未勝利戦(中山芝1600m)も、レースタイム差-2.1という高速決着で3着に好走しており、時計が速いコースなら昇級しても通用するはず。
スローの瞬発力勝負になったときに不安も残るが、楽しみな一頭が現れた。

 

次走の注目馬・ゼーヴィント(日経賞・中山芝2500m)

土曜 中山第11R 日経賞・芝2500m 6着ゼーヴィント

上記の通り、日経賞はかなり時計がかかっており、時計勝負に強いスピードタイプでは厳しかった。
その中でも最も割を食ったのが、スピードランク1位のゼーヴィントだろう。

休み明けだったが、スタートも決まって出脚も良い。3~4番手を追走して直線の反応も悪くはなかった。しかし、直線はまったく伸びずに6着敗退。
とはいえ、苦手な馬場でコンマ4秒差に踏みとどまれたのは地力の高さ。

次走以降、時計が速いコースに替われば見直せる。

 
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