こんばんわ、ウキョーです。
少頭数で、メンツもそれほどではないかなーと思っていたら、先週の天皇賞(秋)は凄いレースになりましたね。今のことろ、個人的には年間ベストバウトです。
各開催場の馬場差
東京 芝 | -1.3 |
東京ダート | +0.5 |
京都 芝 | +0.9 |
京都ダート | -0.8 |
新潟 芝 | +0.9 |
新潟ダート | +0.9 |
東京 芝 | -1.0 |
東京ダート | +0.4 |
京都 芝 | +0.8 |
京都ダート | -0.6 |
新潟 芝 | +0.9 |
新潟ダート | -1.6 |
※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。
先週の東京は、土日ともに芝の時計は速く、ダートは遅かった。
京都は、土日ともに芝はかなり時計がかかっており、ダートは速かった。
新潟は、芝は時計がかかっており、土曜のダートは時計が遅かったが、日曜になって一気に時計が速くなった。
年間ベストバウト候補の高評価レース/天皇賞(秋)
かなりの高レベルだった天皇書(秋)を制したのは◎レイデオロだった。
オールカマーからの臨戦で勝ったのは、1981年のホウヨウボーイ以来の快挙。
馬場差-1.0で、レースタイム差-2.3。
日曜の東京芝は時計が速かったとはいえ、天皇賞(秋)のレースタイム差-2.3は掛け値なしに速い。
前半1000m59.4秒-後半1000m57.4秒と、字面をみればスローペース。これは、最初の1F目が12.9秒と遅かったからで、2F目以降で12秒台のラップを刻んだのは最後の1F12.0秒だけという、道中は緩みのないペースとなった。これでは、後方待機組の脚が溜まらない。
キセキは、瞬発力勝負になると切れ負けするのは確かだが、残り1000mから11.6秒-11.3秒-10.9秒と加速し、後続の末脚を封じにかかったのには驚いた。川田騎手が、大一番でこんな大胆な策に打って出るとは思いもよらなかった。さらに、これで3着に残しているのだから大したもの。菊花賞以来、結果は出ていないが、復活の兆しは確実に見えた。
勝った◎レイデオロは、スローになるとかかりやすいので、流れるペースはもってこい。それにしても、ラスト33.6秒と切れに切れた。この消耗戦を制したダメージは心配だが、今後も中距離戦線を引っ張っていけるだろう。
2着サングレーザーも、このペースを7番手からラスト33.4秒だから、こちらも強い競馬をしている。どちらかというと消耗戦に強いタイプなので、今後もG1戦線で上位を狙っていける。
1番人気▲スワーヴリチャードは、スタート直後に×マカヒキにぶつけられる不利はあったが、その後はまったく見せ場なし。直線では、走る気すら見えなかった。
ただ、上位陣と比較してレースに参加していないので、ダメージの心配がなさそうなのは何よりだ。
レースレベルには疑問符がつく/スワンS
土曜の京都では、マイルCSの前哨戦となるスワンSが行われた。
馬場差+0.9で、レースタイム差+0.9。
土曜の京都芝は時計がかかっていたとはいえ、G2レベルでレースタイム差が馬場差と同じというのは評価できない。
前半600m34.7秒-後半600m35.5秒の平均ペース。ラップ自体は悪くはないものの、ラスト2F目から11.5秒-12.1秒と時計がかかっているのはいただけない。
勝ったロードクエストが、ほぼ最後方からラスト34.2秒で勝ち切れているくらいだから、正直なところ、他がだらしなかったということで、この勝利だけで本番云々はとても言えない。
2着▲モズアスコットは、休み明けだったので、まだ言い訳はできるが、この程度のレベルなら突き抜けてほしかった。
自身のラストも34.5秒かかっており、前哨戦としては見るべきところはなかった。あとは、本番までにどれだけ良化できるか。
◎デアレガーロは、▲モズアスコットと同じような位置から、ラスト35.2秒でコンマ7秒差の完敗。
今回の結果をみると、牡馬混合のG2レベル(今回はオープン特別くらいのレベルだったが)では、まだ力不足だった。
2歳戦の注目馬はメトロポール/新馬(京都芝1600m)
先週の2歳戦で、もっとも見どころがあったのは、日曜の京都第5Rに行われた新馬戦(芝1600m)である。
馬場差+0.8で、レースタイム差-1.6。
京都芝は、土日ともにかなり時計がかかっており、両日あわせてレースタイム差が-1.0より速かったのはこの新馬戦だけだった。
レースは前半800m48.1秒-後半800m47.8秒の平均ペースだったが、残り1000mから12.2秒-12.1秒-11.9秒-11.6秒と加速しっぱなし。この時期の新馬戦としては、かなりの消耗戦となった。
このラップを、ラスト34.9秒で突き抜けたのがメトロポールだった。2着に2馬身差をつけ、3着馬はそこから2馬身半差だから、ここでは力が上だった。
次走が500万下戦なら確勝級。オープンでも、十分に通用する器だろう。
次走の注目馬・パイルーチェ(河口湖特別・東京ダ1400m)
日曜 東京第9R 河口湖特別・ダ1400m 1着パイルーチェ
河口湖特別のレースタイム差は-0.1とさほど速くないのだが、先週の東京ダートは時計がかかっており、両日あわせてもレースタイム差がマイナスになったのは河口湖特別だけだった。
1000m通過59.1秒-1200m通過71.3秒だから、ラップもそれほどではないのだが、同コースで行われた神無月S(1600万下)のそれが59.2秒-71.3秒だから、勝ったパイルーチェは、準オープンクラスの走りを見せているということになる。
パイルーチェは、距離を短縮してから500万下を3馬身半差、そして今回の1000万下を3馬身差で勝っており、よっぽど1400m戦が合っているのだろう。
次走も、マイル以下なら十分勝負になるだろう。
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