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【回顧】リスグラシュー驚異の末脚でついにG1制覇【エリザベス女王杯のタイム分析】

エリザベス女王杯の回顧
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こんばんわ、ウキョーです。
先週の京都は、外国人騎手が猛チャージでした。とくにモレイラ騎手が凄かったですね。土日で7勝の固め打ち。
日曜に至っては、日本人騎手が勝ったのは、最終の藤岡佑騎手だけでした。
日本人ジョッキーのみなさん、ホント頑張ってください。

各開催場の馬場差

11月10日(土)
   東京 芝-1.1
   東京ダート-0.8
   京都 芝-0.7
   京都ダート-1.0
   福島 芝-0.2
   福島ダート+0.4
11月11日(日)
   東京 芝-0.1
   東京ダート-0.7
   京都 芝-0.1
   京都ダート-0.9
   福島 芝-0.4
   福島ダート+0.4

※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。

先週の東京は、芝コンディションが回復し、芝の時計は速かった。ダートも土日ともに速くなっていた。

京都は、芝もダートも土日ともに速かった。

福島は、前週と同じく芝の時計は速かったが、ダートの時計はかかっていた。

リスグラシュー驚異の末脚でついにG1制覇/エリザベス女王杯

エリザベス女王杯は、△リスグラシューがついに悲願のG1制覇を成し遂げた。

馬場差-0.1で、レースタイム差+0.3。

日曜の京都芝はそれほど時計が速くならず、エリザベス女王杯もレースタイム差+0.3と時計がかかっていた。

レースは、クロコスミアが逃げて、前半1000m61.4秒-後半1000m59.2秒のスローペースで、ヨーイドンの瞬発力勝負となった。
ただ、逃げたクロコスミアが上がり34.7秒で2着確保で、△リスグラシュー以外の馬たちは、軒並みラスト34秒台となっており、見た目以上にタフなレースだったのかもしれない。

そんな中で、△リスグラシューが叩きだしたラスト3Fは33.8秒。まさに、一頭だけ次元の違う末脚だった。
△リスグラシューは、時計がかかる瞬発力勝負に強いタイプで、今回は時計、展開どちらも絶好だったのは確かだが、それにしても強い競馬だった。これまでの善戦マンが嘘のような結果である。
これがモレイラマジックというものなのだろうか。

2着クロコスミアは、この展開とラップで負けたのなら諦めもつく。今回は相手が悪かっただけで、牝馬戦なら常に注意が必要な存在だ。

◎ノームコアは、4角3番手から、ラスト34.9秒と、最後の最後に脚が止まってしまった。
これが距離の壁なのか、それとも紫苑Sの疲れが取りきれなかったのかわからないが、力負けではないはずで、次走の巻き返しに期待したい。

1番人気モズカッチャンは、やはり叩き良化型。コンマ5秒差の3着は地力の証だが、それにしても府中牝馬Sを使えなかったことが、かえすがえすも惜しい。

ハイペースの消耗戦を勝ったスティッフェリオ/福島記念

日曜の福島で行われた福島記念は、▲スティッフェリオが、待望の初重賞制覇を成し遂げた。

馬場差-0.4で、レースタイム差-1.3。

日曜の福島芝はそれほど時計が速いというわけではなかったが、福島記念はレースタイム差-1.3の高速決着となった。

▲スティッフェリオは、離れた3番手にポジションを取っていたが、それでもかなりのハイペース。前々走の札幌記念(札幌芝2000m)で経験したハイペースが糧になった形である。これまでは、スロー~平均ペースで粘り切るスタイルだったのが、ここにきて一皮むけた印象。今後、重賞戦線でも面白そうだ。

2着マイスタイルも評価できる。むしろ、勝った▲スティッフェリオよりも高評価。

○マルターズアポジーを追いかけて、ほぼ同じようなラップを刻みながらコンマ2秒差に踏みとどまっているのだから、かなり強い競馬をしている。55キロのハンデが利いたとも言えるが、確実に力をつけてきている。重賞でも、いずれ順番が回ってくるだろう。

1番人気△エアアンセムは、時計勝負に強いタイプで、この時計なら問題なかったはずだが、57キロを背負っての地力勝負では、軽ハンデの馬に及ばなかったのも仕方ない。勝ち味に遅い面はあるが、こちらもいつでも順番が回ってきてもおかしくない。

2歳戦の注目馬はシャドウディーヴァ/未勝利戦(東京芝2000m)

先週の2歳戦で、もっとも見どころがあったのは、土曜の東京第3Rに行われた未勝利戦(芝2000m)である。

馬場差-1.1で、レースタイム差-2.1。

土曜の東京芝は時計が速かったが、シャドウディーヴァが勝った未勝利戦のレースタイム差-2.1は秀逸。
土日合わせて、芝のレースでレースタイム差が-2.0より速かったのはこのレースだけだった。

レースは、前半1000m62.1秒-後半1000m59.0秒の超スローペースで、レースの上がりが33.9秒という3歳戦とは思えない、究極の瞬発力勝負となった。
シャドウディーヴァは、33.4秒の末脚で、2着以下に4馬身差だから、ここでは力が違った。

ここまでスローのヨーイドンのレースばかりなので、ペースが流れたときにどうかとは思うが、今回は4角5番手から33.4秒で上がれているので、ある程度のペースなら対応も可能だろう。
500万クラスなら確勝級。オープンに入っても好勝負可能。

次走の注目馬・クルークハイト(福島放送賞・福島ダ1700m)

土曜 福島第11R 福島放送賞・ダ1700m 6着クルークハイト

土曜の福島ダートは時計がかかっており、福島放送賞もレースタイム差+0.5と遅かった。
福島ダ1700mはそもそも時計が遅いコースなので、このレースタイム差では時計勝負に強いスピードタイプでは厳しい。

実際、勝った×ローレルリーベがスピードランク6位で、2着ヒルノサルバドールが同10位、3着◎ブライトリビングが同13位だった。

スピードランク上位陣が軒並み馬群に沈むなか、コンマ7秒差に踏みとどまったのが、6着のクルークハイトである。
中団から後の馬たちがポジションを上げていったわけだが、クルークハイトは、時計がかかる馬場に脚を殺された感じ。

次走以降、時計が速いコースに替われば見直せる。


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