【回顧】想像以上の強さだったインティ【東海Sのタイム分析】

先週は、中山も京都も中京も、とにかくダートの時計がかかっていました。そんな中で、東海Sの時計はかなり速く、勝ったインティの強さが際立ちました。

各開催場の馬場差

※馬場差：当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。

先週の中山は、芝の時計は持ち直したものの時計がかかっており、ダートはさらに時計がかかっていた。

京都は、土曜の芝はぎりぎり速いくらいだったが、日曜の芝はかなり時計がかかっており、ダートは土日ともに時計がかかっていた。

中京は、土日ともに芝の時計速く、ダートは時計がかかっていた。

想像以上の強さだったインティ／東海S

東海Sは、▲インティが6連勝で重賞初制覇を成し遂げた。

馬場差＋0.4で、レースタイム差－1.2。

日曜の中京ダートは時計がかかっていたが、東海Sのレースタイム差は－1.2と高速決着となっており、時計面では高評価。

▲インティは初オープンながら、ラクにハナを取ると前半800m49.2秒－後半800m48.3秒のスローペースに落とし、直線はムチ一発で2着◎チュウワウィザードに2馬身差、さらに3着以下には7馬身差の完勝だから驚いた。
ラップを見ると、3F目に12.7秒とペースが落ちているものの、そこからは12秒台前半のラップを刻み、ラストも11.6秒－11.9秒と失速することなく後続をちぎっている。
中京ダ1800mで、ラスト2Fが11秒台だったのは、去年のチャンピオンズCが唯一無二のレースだったが、まさかここでマークされるとは思わなかった。▲インティの今後は、明るい未来しか見えない。

◎チュウワウィザードは、▲インティには2馬身離されたものの、3着以下に7馬身差をつけているのだから、今回は相手が悪かった。
フェブラリーS（東京ダ1600m）は初距離になるので何とも言えないが、今後も重賞戦線で上位を賑わしそうだ。

想定外のスローペースで評価はできない／AJCC

日曜の中山で行われたAJCCは、シャケトラが13カ月ぶりのロングシュートを決めた。

馬場差－0.1で、レースタイム差＋0.9。

先週の中山芝の時計はかかっていたとはいえ、AJCCのレースタイム差＋0.9は評価できない。

◎ジェネラーレウーノが逃げてペースを作るのかと思いきや、ステイインシアトルの逃げは1000m通過62.2秒の超スローペースとなった。

◎ジェネラーレウーノは、前走の菊花賞（京都芝3000m）で瞬発力勝負では分が悪いのはわかっていたはずなのに、鞍上・田辺騎手が何を考えていたのかわからない。なぜ、ペースアップしなかったのか、残念でならない。

勝ったシャケトラは、ラップもタイムも評価できないが、13か月ぶりだったことを考えれば及第点を与えてもいいだろう。

1番人気○フィエールマンは、得意の瞬発力勝負で後れをとったのはいただけない。ただ、時計勝負に強いタイプなので、今回の時計では遅すぎた。また、陣営が言う通り「先を見据えた仕上げ」だったのであれば、酌量の余地はある。

２歳戦の注目馬はコントラチェック／菜の花賞（中山芝1600m）

先週の2歳戦で、もっとも見どころがあったのは、日曜の中山第9Rに行われた菜の花賞（芝1600m）である。

馬場差－0.1で、レースタイム差－1.2。

日曜の中山芝はそこそこ時計がかかっていたが、菜の花賞はレースタイム差－1.2の高速決着となった。
勝ったコントラチェックは、前半800m46.1秒－後半800m47.7秒のハイペースで逃げ切り。ラストも11.5秒－12.1秒と失速するでもなく、2着以下に3馬身差だから、ここでは力が違った。

まだまだスピードに任せた一本調子といった感じだが、そのスピードはオープンでも通用する。

次走の注目馬・サクセスエナジー（すばるS・京都ダ1400m）

土曜　京都第11R すばるS・ダ1400m　１着サクセスエナジー

土曜の京都ダートは馬場差＋0.7と、かなり時計がかかっていたが、すばるSはレースタイム差－0.4と時計が速かった。この馬場にして、この時計で走れるのであれば、重賞メンバーに入っても通用するだろう。

また、そのレースも、前半600m34.5秒－後半600m36.4秒のハイペースを逃げ切りで、スピード能力は折り紙つき。

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