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【回顧】横綱不在ではこの程度なのか?【大阪杯のタイム分析】

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アーモンドアイ、レイデオロといった横綱クラスを欠いた大阪杯ですが、個人的には、それでも凄いレースができるんだという所を見せてほしかったのですが、結果は……。。

各開催場の馬場差

3月30日(土)
   中山 芝-1.1
   中山ダート-0.5
   阪神 芝-0.3
   阪神ダート+0.2
3月31日(日)
   中山 芝+0.2
   中山ダート-0.4
   阪神 芝+0.5
   阪神ダート+0.7

※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。

先週の中山は、土曜は芝もダートも時計が速く、日曜は芝の時計がかかっていた。

阪神は、土曜の芝だけ時計が速く、あとは時計がかかっており、とくに日曜のダートは時計がかかっていた。

スローのヨーイドンで時計も遅く経験値ゼロ/大阪杯

アーモンドアイ、レイデオロといった横綱クラスがドバイへ向かい、画竜点睛を欠いた大阪杯は、個人的に残念な結果に終わった。レースが、ちっとも面白くない。

馬場差+0.5で、レースタイム差+1.3。

日曜の阪神芝は時計がかかっていたとはいえ、大阪杯のレースタイム差は+1.3と、お世辞にも評価はできない。

逃げると思っていたキセキが2番手に控え、エポカドーロの逃げは、前半1000m61.3秒-後半1000m59.7秒のスローペース。
エポカドーロは、陣営が「後続に足を使わせるタフなレースをしたい」と毎度言っているのに、鞍上の戸崎騎手は前走の中山記念でもそうだったが、まったく動く気配を見せない。ダービー2着のイメージが抜けきれないのか、こうした瞬発力勝負だと、どうしても切れ負けしてしまう。

勝ったアルアインは、経済コースを守り通した鞍上北村友騎手の好騎乗。皐月賞以来の勝利はスバラシイが、ラスト1Fで12.5秒を要しており、レース内容としては評価できない。

◎エアウィンザーは、中団から脚を伸ばすも、コンマ2秒差5着まで。初G1で5着なら頑張ったとも言えなくはないが、このレースレベルで馬券圏外となると力が足りないということだろう。




楽勝のアーモンドアイ凱旋門賞への課題/ドバイターフ

ドバイターフを圧勝したアーモンドアイについて書いておこう。

馬場差もレースタイム差も出せないが、勝ち時計1.46.78は日本の基準タイム差に変換すると-0.4となり、ドバイ芝1800mとしては速い決着となった。

個人的には、時計が47秒台までならアーモンドアイは勝てるだろうと思っていたので、時計はピッタリだった。
レースは、800m通過が49.0秒前後で、1000m通過が58.5秒前後だった。ラスト4Fが48.3秒だから、ほぼ平均ペース。ただ、最初の1Fがかなり遅く見えたので、以降のラップは結構速めだったと思う。
勝ったアーモンドアイは、ジャパンCがそうだったように、時計が速いタフなレースは十八番中の十八番で、願ったりかなったりの展開となった。
直線持ったままで先頭に躍り出ると、残り200m地点で鞍上ルメール騎手が後続を振り返る余裕。最後はヴィブロスに1+1/4馬身まで詰め寄られたが、完勝といっていいだろう。

<これで、次は凱旋門賞へと期待が膨らむわけだが、今のままではちょっと厳しいかもしれない。凱旋門賞が行われるロンシャン競馬場は時計がかかるコースなので、時計勝負ばかりで結果を出してきたアーモンドアイには未知の競馬となる。
たしかに稍重で時計がかかったシンザン記念(阪神芝1600m)を勝っているが、あれは相手が弱かっただけ。あのときの出走馬で、現在オープン馬は一頭もいない。

本来なら、ドバイターフで時計がかかる馬場を経験しておきたかったはずだが、そうはならなかった。一戦一戦で全力を使い果たしてしまうタイプなので、凱旋門賞前に使うとしても一戦だけだろう。
そうなると、どこを使うかが問題となる。英国競馬はブレグジットの影響でローテーションが組みにくくなりそう。個人的には、宝塚記念(阪神芝2200m)でいいと思う。

3歳戦の注目馬はクロウエア/未勝利(阪神芝1600m)

先週の3歳戦で、もっとも見どころがあったのは、日曜の阪神第4Rに行われた未勝利戦(芝1600m)である。

馬場差+0.5で、レースタイム差-0.7。

土曜の阪神芝は時計がかかっていたが、クロウエアが勝った未勝利戦は、レースタイム差-0.7の高速決着となった。
レースも、最初の1Fで13.0秒と時計がかかったが、そこからは12.3秒以下のラップを刻み続け、淀みなく流れている。このペースを、クロウエアは、4角8番手から上がり最速34.2秒で、2着以下に3馬身差だから強かった。

これなら昇級しても即通用するだろう。

次走の注目馬・フィアーノロマーノ(ダービー卿CT・中山芝1600m)

土曜 中山第11R ダービー卿CT・芝1600m 1着フィアーノロマーノ

馬場差-1.1で、レースタイム差-1.8。

マルターズアポジーの逃げは、前半800m45.1秒-後半800m46.6秒のハイペースで、ラスト3Fが11.4秒-11.6秒-12.2秒の消耗戦となった。

逃げたマルターズアポジーが14着なら、2番手エイシンティンクルは13着で、3番手ジョーストリクトリは殿負け。
そんな中、フィアーノロマーノは、4角3番手から早めに先頭に立つと、そのままラスト34.8秒で押し切った。かなり強引な競馬だったが、それで勝ってしまうのだから、かなりの脚力を擁している。

次走以降も注目していきたい。


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