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【回顧】究極の瞬発力勝負を制したダノンプレミアムの今後は?【マイラーズCのタイム分析】

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注目のマイラーズCは、ダノンプレミアムの圧勝でした。
単勝1.3倍になるほど強いのか、と多少懐疑的なところがあったのですが、強いですね、ホント。

各開催場の馬場差

4月20日(土)
   東京 芝-1.6
   東京ダート+1.0
   京都 芝-1.7
   京都ダート-0.2
   福島 芝-0.2
   福島ダート+0.3
4月21日(日)
   東京 芝-1.5
   東京ダート+0.9
   京都 芝-2.5
   京都ダート+0.1
   福島 芝-1.0
   福島ダート+0.4

※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。

先週の東京は、開幕週らし土日ともに芝の時計は抜群に速かったが、ダートはかなり時計がかかっていた。

京都も開幕週で、芝の時計は超高速決着だったが、ダートは多少速い程度で、思ったより速くなかった。

福島は、先週と同じく、土日ともに芝の時計は速く、だーとは時計がかかっていた。

究極の瞬発力勝負を制したダノンプレミアムの今後は?/マイラーズC

マイラーズCは、単勝1.3倍の断トツ人気の×ダノンプレミアムの圧勝で幕を閉じた。

馬場差-2.5で、レースタイム差-0.9。

日曜の京都芝はかなり時計が速かったので、マイラーズCのレースタイム差-0.9すら遅く感じられる。ただ、この日は9Rの比良山特別でとんでもないレコードが記録されており、その影響で馬場差が速くなったもので、マイラーズCの時計も及第点。

▲グァンチャーレの逃げは、前半800m48.5秒-後半800m44.1秒の超スローペースで、レースの上がりが32.3秒という究極の瞬発力勝負となった。
こんな展開では、後方の馬たちに出番はない。

勝った×ダノンプレミアムは、1年半ぶりのマイル戦だったが、この超スローペースでも折り合いはバッチリで、直線入り口でムチが入ると瞬時に反応、先頭に立ってからは鞍上の川田騎手がターフビジョンを確認する余裕まで。それでいて、ラスト32.2秒の瞬発力なのだから恐れ入った。
これだけのスローペースで、後続に1+1/4馬身差なのだから、今回のメンバーとの勝負付けは済んだ。
安田記念でも当然大本命だろうし、マイル戦線は、しばらく×ダノンプレミアムの転嫁が続くのではないか。そう思わせるだけのインパクトがあった。

◎インディチャンプは、序盤から口を割って行きたがっていた。プラス10キロと過去最高の馬体重だったことからも、仕上がり途上といった印象で、最後に伸びあぐねたのは休み明けの分だろう。それでもラスト32.1秒で上がっているので、ここを叩いて次は変わってくる。
とはいえ、×ダノンプレミアムを逆転できるかといわれると、ちょっと口ごもってしまう。

びっくりしたのが3着の△パクスアメリカーナ。これまで時計勝負になると甘くなっていたのに、この高速決着を、ラスト32.1秒で駆け上がってくるとは。
G1はともかく、G3、G2戦なら、今後も勝鞍を増やしていける。




レースレベルは高くはないがオークスへ視界良好/フローラS

オークストライアルのフローラSは、▲ウィクトーリア○シャドウディーヴァが優先出走権を得た。

馬場差-1.5で、レースタイム差-1.7。

日曜の東京芝はかなり時計が速かったとはいえ、フローラSのレースタイム差-1.7は評価していい。

レース自体は、前半1000m60.6秒-後半1000m58.9秒のスローペース。逃げたジョディーがラスト34.3秒で上がっているので、本来なら後方勢に出番はない。

ところが、勝った▲ウィクトーリアは、出負けて4角でも11番手という絶望的な位置。そこから、ラスト33.2秒で上がってくるのだから、その切れ味は一級品である。
これまで逃げたときしか結果を出せていなかったのが嘘のようだ。これで、本番の戦略の選択肢が増えた。グランアレグリアがNHKマイルCに回るのであれば、オークスでも面白い存在になりそうだ。

◎レオンドーロは、2番手追走から最後は脚を失くして13着に完敗。
スローの瞬発力勝負では分が悪かったにしても、このペースで1.0秒差だから力負け。

3歳戦の注目馬はサトノギャロス/未勝利(京都ダ1200m)

先週の3歳戦で、もっとも見どころがあったのは、日曜の京都第1Rに行われた未勝利戦(ダ1200m)である。

馬場差-0.1で、レースタイム差-1.9。

日曜の京都ダートはそれほど時計は速くなかったが、サトノギャロスが勝った未勝利戦は、レースタイム差-1.9の高速決着となった。
京都ダートは土曜日も同じような馬場差で、ダート戦は土日合わせて12鞍あったが、レースタイム差が-1.0より速かったのはサトノギャロスだけである。

レース自体は600m通過35.9秒のスローペースだったが、サトノギャロスは2着に3馬身半差、3着馬はそこからさらに5馬身後ろだから、ここでは力が違った。

これなら、昇級しても大丈夫だろうし、オープンでも面白そうだ。

次走の注目馬・ランドネ(福島牝馬S・福島芝1800m)

土曜 福島第11R 福島牝馬S・芝1800m 6着ランドネ

馬場差-0.2で、レースタイム差+0.8。

土曜の福島芝はそれほど時計が速くならず、福島牝馬Sもレースタイム差+0.8と時計がかかっていた。
勝った×デンコウアンジュがスピードランク6位で、2着◎フローレスマジックが同5位だから、やはり時計勝負に強いスピードタイプでは厳しかった。

スピードランク1位の▲ランドネは、直線で△ミッシングリンクに寄られる格好で進路をなくす不利も重なり、コンマ7秒差の6着敗退。

そもそも時計が遅いので、不利がなくても上位進出は難しかっただろうが、それでもよく踏みとどまっている。時計の速いコースに替われば、巻き返しが期待できる。


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